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「御芳名」の意味と使い方・消し方・カードの書き方|御芳名張

更新日:2024年07月23日

「御芳名」という言葉が書いてあるはがきなどを返信する場合、訂正しなければいけないということはわかっていても、訂正の仕方がわからないという人もいるでしょう。慌てずに対応できるように「御芳名」の読み方や正しい訂正方法をご紹介していますので参考にしてください。

「御芳名」の読み方

「御芳名」は、ごほうめいと読みます。

「御芳名」の意味と使い方

芳名(ほうめい)には、お名前という意味があり、相手の方に対して名前を書いていただく際の「名前」という言葉を丁寧に表した表現の言葉になります。

つまり、「芳名」自体がお名前という意味がありますので、正確にいうと御芳名という使い方は二重敬語になっているのですが、招待状などを送るときは、「御芳名」という使い方が一般的になっています。

「芳名」には、「よい評判」という意味もありますが、「名前」を丁寧な表現にした「お名前」という意味で使われていることが多い言葉です。

結婚式やパーティなどの招待状などと一緒に出欠の有無を確認する返信用のハガキを同封することがあります。その際、相手の方が住所や名前などを書く負担を減らすために、事前に住所や名前の書く欄を設けることがあります。住所や名前をいう言葉を相手に対して敬意を表した表現にした言葉が「ご住所」「御芳名」という言葉になります。

葬儀

葬儀などに参列する場合、受付で住所や名前を書くのですが、そのときに用意されているものを「御芳名帳」と言います。御芳名帳は、葬儀だけではなく結婚式などでも出席者の住所や名前を記入してもらうものですが、遺族や主催者があとで誰が出席してくれたのかを確認できるように会葬者や列席者の名前などを記入するものです。

葬儀の場合、結婚式とは違い誰が会葬してくれたのかを前もって把握することはできないため、あとで誰が会葬したのかがわかるように記入しましょう。会社などの代表として葬儀に参列した場合は、社名、団体名、役職なども記入します。ただし、会社の代表としてではなく個人的に会葬した場合は、個人名を記入します。

お名前

御芳名は、お名前という意味がありますが、御芳名帳には名前だけではなく住所も記入します。御芳名帳は、会葬者や列席者のためのものではなく、ご遺族や主催者があとで出席者の確認をするためのものなので、文字は崩さす楷書でわかりやすく記入することが大切です。

代理で会葬することもありますが、その場合は会葬した本人の名前ではなく本来会葬する予定だった人の名前を書き、脇に小さく「代」という文字を書き添えておきましょう。なお、香典を渡す場合は、代理であることを伝える必要はありません。

受付

葬儀や結婚式だけではなく、受付で出席者の出欠を確認するために名前を書いてもらうことがあります。このような場合は、「御芳名のご記入をお願いします」ではなく、「お名前のご記入をお願いします」という言い方でかまいません。

「御芳名」は、手紙やはがきなどを出した差出人が、受取人の名前をこの欄に書いてほしいという場合に書き言葉として使う言葉です。口頭でお名前ということを丁寧に伝えたいときは、「お名前」を使うと良いでしょう。

御芳名の消し方

出欠の有無を伝えるためのはがきなどを返信する場合、差出人が受取人に対して丁寧な表現として記載した「ご住所」や「御芳名」という文字は訂正して返信する必要があります。なぜならば、はがきを返信する場合は、受取人が差出人になるため自分に対して敬語を使っている状態になってしまうためです。

「ご住所」や「御芳名」の正しい訂正の仕方についてご紹介します。

1.ご住所の「ご」の文字を二重線で消し、自分の住所を記入する
2.「御芳名」の「御芳」を二重線で消し、「名」だけを残し、自分の名前を記入する(「名」だけを残し、そのあとに「前」を追記して名前を書いてもかまいません)

取り消し線・斜線

文字を訂正するときの取り消し線は、どのように書けば良いのでしょうか。結論からいうと、この向きで訂正しなければ失礼になるということやマナー違反になるというものはありません。そのため、二重線で消してあれば特に問題はないのですが、一般的には以下のような訂正方法が良いとされています。

1.修正する文字が1文字の場合は、「斜線」を使い修正する。
2.修正する文字が2文字以上の場合は「縦の二重線」で修正する。
3.横書きの文字を修正する場合は、「横の二重線」で修正する。

縦書きの場合、1文字を縦線で訂正をしてしまいますと、最初から印刷されている文字の縦線と重なってしまうので、わかりにくくなってしまうという理由から「斜線」が良いと言われています。

修正する場合は、丁寧にまっすぐな線を書き訂正するようにしましょう。丁寧に線を書けば定規などを使わずに訂正してもマナー違反にはなりません。

出欠に関する項目の訂正の仕方

御芳名と書かれたはがきを返信する場合、出欠の有無を連絡することが多いため、「ご出席」「ご欠席」という文字が書かれていることがあります。この場合は、「ご出席」「ご欠席」の文字も訂正して返信する必要がありますので、修正の仕方をご紹介します。

【出席の場合】
1.「ご出席」の「ご」の文字を二重線で消し、出席の文字を○で囲みます。結婚式などの案内の場合は、簡単なメッセージ(喜んで列席させていただきます)を添えるとなお良いでしょう。
2.「ご欠席」の文字を二重線で消します。

【欠席の場合】
1.「ご出席」の文字を二重線で消します。
2.「ご欠席の」「ご」の文字を二重線で消し、欠席の文字を○で囲みます。欠席の場合も「ご結婚おめでとうございます。せっかくお招きをいただきましたが、どうしても都合がつかず出席することができません。末長いお幸せをお祈りいたします」といったメッセージを添えると良いでしょう。

次のページ:御芳名カードや御芳名帳の書き方

初回公開日:2018年04月17日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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