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「柴刈り」と「芝刈り」の違い・柴刈りの道具・時期|桃太郎

更新日:2020年07月27日

しば刈りと聞くとどのような作業をイメージするでしょうか。柴刈りは、野山で行う柴木の伐採や枝集めなどのことをいいます。芝生の手入れをイメージする方もいるかもしれませんが、近年日常生活に無縁となってきた柴刈りについてご説明します。

「柴刈り」と「芝刈り」の違い

誰もが知っている昔話に「桃太郎」があります。この「桃太郎」は、冒頭「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おじいさんは山にしばかりに、おばあさんは川へ」という内容で始まります。

今回は、このおじいさんが行ったしばかりに焦点を当ててご説明いたします。普通に山に草をかりに行っても仕方ないです。ではなぜおじいさんは、わざわざ山にしばかりに行ったのでしょうか。

「しばかり」という言葉を漢字で表すと、二つの種類の言葉があります。「柴刈り」と「芝刈り」です。まずは、それぞれの意味から確認してみましょう。

「柴かり」は山で行う雑木の手入れ

山や林などに生える小さな雑木のことを「柴」や「柴木」と言い、特に木の種類はありませんが、多くはツツジ科の雑木や約2m以下の低木であるとされています。

「柴刈り」とは、この柴を刈ったり、焚き木として使うために拾い集めたりして山の雑木林の手入れをすることを言います。昔の人々にとって雑木は、炊事やお風呂の炊きつけに使う燃料として生活には欠かせない資源で、「柴刈り」は山の健康維持をするためにとても大切な作業でもあります。

「芝かり」は草刈り

庭園やゴルフ場、野球場などで植えている芝の高さを揃えるように切ることを「芝刈り」といいます。芝生は、とても丈夫な植物ですので、細かい手入れは必要ないのですが、ほったらかしというのも綺麗な芝生を維持することができません。

芝生はほっておくと、20cm程度まで伸びてきます。この芝生は頻繁に刈ってやることで、密度の高い芝生へとなっていきます。時期によって芝の手入れをする間隔は変わってきます。これを手抜きせずに行うことが必要であり、美しい芝生をつくるのが「芝刈り」です。

柴刈りの道具

柴刈りは山の中でします。そのため、色々な植物や足場の状態があります。本格的な山仕事ではありませんが、作業のしやすい服装や作業に応じた道具は必要です。柴刈りに適した道具を見てみましょう。

伐採道具

柴刈りをするときには、生木用の細身の手鋸や高枝鋸があれば便利に枝木を切ることができます。大工仕事で行うようなミリ単位での切断作業ではないため、力を入れやすいカーブソーがおススメです。また、鉈も使いやすい道具です。

また、背の低い部分や草などを処理するのに鎌やはさみが便利に使えます。普通の鋸鎌で構わないのでひとつあれば便利に使えます。またはさみについては、果物の剪定はさみがいいでしょう。

運搬道具

採取した後、持ち帰るのに便利な道具には「背負い籠」や「背負子」があります。「背負い籠」は竹などで編まれた大き目の籠で、鞄のように背負えるようになった物です。

「背負子」は、二宮金次郎が薪を背負っているに使っている道具です。木で作られたものから、アルミ製の軽い製品まであります。このような道具は、山から多くの刈った柴を持ちかえることができる道具になります。手で抱えて持って帰るわけにはいかないので、なくてはならない道具です。

柴刈りの時期

柴刈りは、目的によって時期が変わってきます。化学肥料を使わずに、里山の草木を畑に入れたりするような使い方をする場合は、夏場が柴刈りの時期になります。初夏の草木であれば、丈が短いことから使いづらく、秋に近づけば種を付けている可能性が高くなることから、畑に雑草を持ち込んでしまうようになります。

夏場の柴刈りでは、マムシや青大将のような毒蛇や蜂や虻、やぶ蚊などの虫類には、気をつけなくてはいけません。

秋から春の時期には、枯れ枝や柴木を刈るのに適したシーズンになります。また、落ち枝などの燃料源となる枝を集めたりするのにも適しています。

柴刈りに限らず、キノコや木の実を集めたり、冬場の燃料集めをしたりするにも秋は適したシーズンです。冬場は枯れ枝などを切り落とししやすいシーズンとなります。

このように、特にこのシーズンというのは柴刈りにはないです。

柴刈りと薪はどちらが楽か

里山で刈った柴木や落ち枝を持ち帰り、炊事やお風呂の燃料として使う場合と、山から薪を拾ってきて燃料として使うのとではどちらが楽にすることができるでしょうか。背負子で持ち帰る場合、どちらも背負える量は変わりませんが、持ち帰るのを比較すれば、柴のほうが楽に運ぶことができます。

これは、柴木を束ねても背負子に乗せた時に、枝と枝の空間が薪と比べても多くできるため、重量的にも軽くなります。また、薪については、柴に比べて枝よりも太くずっしりしているため、同じ高さまで積むと重くなります。

焚き木として使う場合、炊きつけを楽にすることができるのは、柴木です。枝が細く燃えやすいことから重宝します。薪は、一度火がついてから炊き続ける場合に、燃焼時間が長いことから柴木をたびたび投入するよりも楽に燃料として利用することができます。

桃太郎のおじいさんはどこに柴刈りにいったのか

昔話の「桃太郎」では、おじいさんは柴刈りに行っていました。この時に、草刈と勘違いしていた人も多かったのではないでしょうか。テレビ番組などでアニメ化されている桃太郎を見た時には、おじいさんが木の枝を集めて背負っているシーンを見て芝を刈るんじゃないんだと気が付いた人もいるでしょう。

昔話の時代ですので、現代のように、電気やガスがあるわけではありませんでした。おじいさんは畑仕事をしていたのではなく、生活のために柴を刈っていたのでしょう。

近くの里山

「桃太郎」でのおじいさんは、山に柴刈りに行っていました。この「柴刈り」は、高い山の奥というわけではなく、家のすぐ裏にあるような里山みたいな感じだったのでしょう。遠くの山まで柴を刈りに行って持ち帰るとなれば、重さもあることからかなりの体力が必要になるので、家のすぐ裏が山だった可能性があります。

初回公開日:2018年04月09日

記載されている内容は2018年04月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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