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「けれども」の意味と使い方・例文・類語|敬語/話し言葉

更新日:2024年03月29日

皆さんこんにちは、今回は「けれども」の意味と使い方・例文・類義語、またその敬語や話し言葉と題して、「けれども」という言葉の正確な意味合いや用法、さまざまな分野で扱われている「けれども」の用例についてご紹介します。ぜひ「お役立ち情報」にピックアップしてください。

「けれども」と「けれど」の違い

基本的に「けれども」と「けれど」は同じ意味合い・用法として認められます。しかし表現上の丁寧さに度合いの違いが認められ、「けれども」の方が「けれど」よりもさらに丁寧な表現となります。

「けれども」、「けれど」、「けど」の順番で丁寧さの違いが認められ、この中では「けれども」が一番丁寧な表現として認められます。「だけど」という表現もありますが、この場合でも、「だけれども」、「だけれど」、「だけど」の順番で丁寧さが変わり、また「ですけれども」、「ですけれど」、「ですけど」の順番でも表現の丁寧さは降順で違ってきます。

作文での「けれども」の使い方

読書感想文などの作文でも、きちんとした書式が求められ、然るべき提出場所に提出が課された場合は正しい表現が求められます。「けれども」と書く場合には「しかし」や「ですが」などの表現が一般的に使われ、主に逆接の意味合いで使われる表現で最も多いのは「しかし」となります。

・わたしはこのように考えました。しかし、別の見方をすると
・○○という解釈が得られます。しかしそれだけはありません。
・このように解釈されているのですが、別の解釈も認められます。

特に文語表現では、少々お堅い表現が主流となるため、どんな場合でもきちんとした作文を書く場合は「けれども」という表現を「しかし」という言葉に直して表記しておくとベターでしょう。

「けれども」と「しかし」の違い

「けれども」と「しかし」という言葉の違いは、主にそのニュアンスにあるとされています。特に意味合いや用法上の違いはありませんが、「けれども」と言う場合と、「しかし」という言葉で伝えられる場合とでは、相手や第三者によってその言葉・表現のニュアンスに隔たりが生まれます。

「しかし」という表現は一般的に「公式の場面でもプライベート(日常生活)の場面でも、どちらでも逆接の表現をする場合に用いられる言葉」として認められ、多少「お堅いニュアンス」はありますが、表現としては真摯な形に認められます。しかし主に会話表現では、プライベート(日常生活)の場合は「しかし」よりも「けれども」の方がより用いられ、少しでもやわらかい表現が好まれます。

「けれども」と「やはり」の用法

「やはり」という言葉の意味・用法は、「それまでに相手に伝えた前述の内容が、結局はその想定どおりだったことを改めて伝えること」を指し、「結局は前述の内容・想定と違わないこと」をもう一度指し示すことを意味します。

この「前述の内容を改めてもう一度指し示す」という点において、「けれども」の逆接の用法がそのまま使われる場合があります。これは前述の内容・想定を際に相手に伝えておき、後述の結果を改めてもう一度指摘することを本意とした表現になります。

・試験結果が出ましたけれども、やはり前に言っていたように不合格でした。
・科学実験は上手く行きましたけれども、やはりこれまでと同じく予算が間に合いません。
・早く家を出ましたけれども、やはり早く着き過ぎました。

「けれども」と「そうは言っても」の違い

「そうは言っても」という言葉・表現の意味は、「相手の言うことを一度許容し、その内容について一度考えたけれどもやはり」という逆接の意味合いを指し、この場合も前述の内容と後述の内容ではまったく反対の旨が伝えられることがほとんどです。

・そうは言っても(けれども)、わが社は多くの売り上げを出しているじゃありませんか。
・そうは言っても(けれども)、科学の力ではここまでが限界です。
・そうは言っても(けれども)、文系と理系とでは勉強する内容がまったく違います。
・そうは言っても(けれども)、資金が足りません。
・そうは言っても(けれども)、負担の方が大きくなります。

この場合、「そうは言っても」と「けれども」は同じ用法で使われ、前述では後述の逆の内容が伝えられています。

「けれども」と「場合によると」の違い

「場合によると」という表現は、「相手の言うこと・環境に配慮した上で、それまでの状況が変わってしまったらそれが原因で別のことが言えるのではないか」という、環境や現状の変化を伴って逆接の内容を伝える表現となります。

・現在A国は安定していますが、場合によるとB国の侵略が開始されることが想定されます。
・受験する予定ですが、場合によるとしないことも考えられます。
・この事業プランで現在は大丈夫ですが、場合によると変更される可能性もあります。

このように、前述の内容と後述の内容では逆接の内容が伝えられ、この点では「けれども」とほぼ同じ用法になります。しかし「けれども」の場合は完全に前述とは反対のことを後述で伝えるため、「場合によると」という言い方に比べてさらに否定の度合いが強くなります。

「けれども」と「見方を変えれば」の違い

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初回公開日:2018年04月08日

記載されている内容は2018年04月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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