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「いたしました」の意味・使い方とは?例文や言い換え表現も解説

更新日:2024年01月24日

「いたしました」はビジネスシーンで頻繁に使用しますが、使い方を正しく理解しているでしょうか。この記事では「いたしました」の意味や使い方、注意点などを紹介しています。相手に敬語ができないという印象を与えないためにも、この記事を参考にしてみてください。

「いたしました」は謙譲語であるため、相手にある程度の敬意を伝えられる表現です。だからこそ、さらに丁寧な言葉を続けてしまうと二重敬語のように、相手への敬意がくどい表現となってしまいます。

例えば「いたしました次第です」というフレーズが挙げられます。「次第です」は「事情や状況」を表す言葉で、「~という次第です」というように使う丁寧な表現です。「いたしました」も「次第です」も、それぞれが丁寧な表現であるため、2つ続ける必要はありません。

それぞれの丁寧な表現の意味を理解し、スマートな文章になるように心がけましょう。

「いたしました」の言い換え表現

「いたしました」は様々な場面で使える表現ですが、言い換え表現も存在します。

いくつか注意点もありますが、相手によっては「いたしました」よりも言い換え表現の方が適している場合もあります。

それぞれ使い方を確認していきましょう。

「させていただきました」

「させていただく」とは相手に許可を求める場合や、「させていただく」ことが「する側」に恩恵を与える場合に使います。そのため、「連絡をいたしました」をより丁寧に伝えるために、「連絡をさせていただいきました」と言うのは適切ではありませんので、乱用、誤用には注意しましょう。

敬語表現は正確な使い方をしないと、せっかく丁寧に伝えようとしている事柄が伝わりにくくなってしまいます。「させていただく」とへりくだりすぎると、状況によっては相手側がバカにされたと感じる場合もあるため、注意して使いましょう。

「しました」

「しました」は「~した」の丁寧語です。丁寧語は目上の人にも使えますが、謙譲語と比べると丁寧さに欠ける表現となりますので、相手を選ぶ表現とも言えるでしょう。

相手によっては失礼にあたるため目上の人に対しては注意が必要ですが、謙譲語の働きがないからこそ、自分だけでなく誰の行動にも使うことができます。

同等の立場の人や部下に対して以外にも、「彼は入社しました」「彼女は出発しました」のように、あらゆる場面で使用できる敬語表現です。

「いたしました」の丁寧・尊敬表現

「いたしました」は謙譲語であるため、自分をへりくだって相手を立てる表現です。

では、目上の人や同僚や部下に対して使う場合は、どのような敬語表現に言い換えると良いのでしょうか。ここからは「いたしました」の丁寧語と尊敬語を紹介します。

丁寧語は「しました」

「しました」は「~した」の丁寧語なので、相手が自分と同等の立場であったり部下の場合は「いたしました」ではなく、「しました」を使うと良いでしょう。

丁寧語のため目上の人に対しても使用できますが失礼にあたる場合があるため、ビジネスシーンでは「いたしました」を使用する方が無難です。

しかし、自分の行為だけでなく相手の行為にも使用できますので、上手く使いこなせるとあらゆる場面で使用できる表現と言えます。

尊敬語は「なさった」

「なさった」は「~する」の尊敬語なので、相手や第三者の行動について伝える際に使用します。

また、「なされた」も「なさった」と同じ意味として使用できる尊敬語であるため、覚えておくと良いでしょう。「なさった」「なされた」どちらも過去形なので、相手が起こした行動を表すことができます。

「いたしました」の使い方を理解して適切な場面で使おう

「いたしました」はビジネスシーンで頻繁に使用するため、正しい使い方を理解することが大切です。

そのためにも、敬語にたくさん触れる機会をつくると、敬語に対する理解も深まります。例えば、目上の方や敬語を正しくきれいに使う方と話す機会を増やしたり、アナウンサー達が使う敬語を真似してみるのもいいでしょう。

地道な努力と敬語への慣れがコツであり、あなたを正しく敬語が使える「マスター」に変えてくれるでしょう。

初回公開日:2018年10月23日

記載されている内容は2018年10月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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