「歓談」の意味と使い方・読み方・例文・類語・懇談との違い
更新日:2024年07月07日
談笑
笑い声で表すと、「歓談」はクスクス「談笑」はケラケラ笑っているようなイメージです。結婚式や披露宴では、これからお食事をしながら、楽しい会話をしてください。といった時に使われます。
「談笑」は「ご談笑ください」のような言い方はしません。「談笑」を使用するのであれば「みんな、談笑しながら食事をしていたよ」「談笑して、盛り上がった」のように、雰囲気を表す言葉として使用されています。
「歓談」と「懇談」の違い
「歓談」の類語として「懇談」があります。「懇談」は「こんだん」と読みます。誰もが一度は聞いたり、見たりしたことのある言葉ではないでしょうか。よく学校で使用されています。
「懇談」とは、打ち解けて親しいです。「懇談」の「懇」には、真心のこもった、親切、ていねいという意味があります。
「懇談」は保護者と先生、生徒それぞれが、心理的な距離をなくして、日ごろの様子について話そうといった場です。笑い声が聞こえることはありますが、基本的に楽しむ会ではありません。
そのほかにも、同じ意味を持つ言葉として「懇親」「親睦」などがあります。「懇親」や「親睦」の違いについてまとめています。
懇親
「懇親」はお互い、打ち解けて親しく、仲良くしましょうという意味があります。「歓談」とほとんど同じ意味ですが、「懇親」には「お互いに」という意味がすでに含まれています。
顔の知らない者同志でも、お互いを知り、距離を縮めるきっかけ作りの場として「懇親会」という名目で学校や企業などでよく使用、開催されています。
「懇親会」とよく似た意味に「親睦会」もあります。
親睦
「親睦」はお互いに、親しみ仲良くすることです。「懇親」とほぼ同じ意味です。どちらも、親しみや仲良く、打ち解けるという意味を持ちます。顔見知りであるかどうかで、言葉を使い分けていることが多いです。
「親睦会」は学校であれは、同じ学年同志、会社であれば社内の人間が集まり、もっと仲を深める場に使用されています。
「懇親会」はお互いに、顔の知らない者同志が集まり、情報交換や交流の場を開催する時などに使用されています。
「歓談」の対義語
「歓談」とは、楽しく、親しみ会話や話し合い、おしゃべりする様子を表す言葉です。
一言で、連想できる意味を多く持つ言葉です。その場の雰囲気や感想などを表現する言葉や、場所や場面ごとに使い分ける言葉がたくさんあります。
懇話、座談、対談、会談、対話、談話、閑談、雑談や、熟語ではありあませんが、楽しい会話や語り合い、おしゃべりも「歓談」と同じ意味を表現できる言葉です。
閑談
「閑談」は「かんだん」と読みます。のんびりと静かに話しをするという意味があります。「歓談」と同じ読み方ですが、意味が少し異なります。
「閑談」は、状況や様子を表す言葉として使用します。
「友達と、カフェで閑談した」「久しぶりに閑談した」などのように使用します。
対談
「対談」は、あることについて、二人で向いあって話しあうことです。楽しいや親しみなど、感情を表すような意味は含まれていません。二人きりで話すという状態、様子を表す言葉です。
二人きりで話すことを「対談」と言います。人では「対談」とは言いません。人は「鼎談」「ていだん」と言います。それ以上、何人かの場合は「座談」と言います。
座談
何人かが集まって話し合いをすることを「座談会」と言ったりします。少数人で開かれる場で使用されています。
「座談会」はひとつの課題や問題について、自由に意見や感想などを話し合う会になります。大学や社内セミナー、就職活動などでも開催されています。
「歓談」はひとつの課題や問題についての話し合いではありません。「座談」との違いが分かりやすいです。
同じ意味でも使い方が違う
初回公開日:2018年10月23日
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