オリエンタルな雰囲気ってどんなもの?「オリエンタル」の意味や語源も解説
更新日:2024年09月03日
オリエンタルな配色って?
アジアの雰囲気が漂うパープルをメインにして、オレンジ系の暖色をプラスすることでエネルギーを感じる空間のオリエンタルな雰囲気になります。
また、日本ではオリエンタルは西アジアを指すことが多いため、彩度の高い色のターコイズブルーやマゼンタ、ゴールドなどを組み合わせると、西アジア諸国のオリエンタルな雰囲気を演出できます。
オリエンタルな家具って?
シノワズリデザインの家具が、オリエンタルな雰囲気を演出してくれます。
フランス語で中国趣味のことをシノワズリと言い、ヨーロッパの身分の高い一族や富裕層の間で、17世紀中頃に中国風のデザインが流行ったのがきっかけに広まりました。
シノワズリデザインは直線的なラインと中国格子網様が使われた、未知の東洋をイメージして作られた神秘的なデザインです。そのため、オリエンタルな雰囲気がありながらも、ヨーロッパらしい上品さも兼ね備えています。
「オリエンタル」の対義語はある?
オリエンタルとは「東洋の」という意味があるので、東の反対に位置する西を表す「西洋の」という言葉もあり、「西洋の」ことをオクシデンタルと言います。
ラテン語で「太陽が沈む場所」の意味を持つオクシデンスの語源からきています。
ヨーロッパから見て西側を表すのでアメリカや欧米を位置しますが、オリエンタルとは違って欧米と言ってもアメリカでくくられるため、オクシデンタルはほとんど使用しない言葉となっています。
「オリエンタル」と「エキゾチック」や「エスニック」との違い
オリエンタルは、ヨーロッパから見て東を表すアジア全域を指します。
エキゾチックとは情熱的で異国の雰囲気があることを表し、アジア地域や中近東の雰囲気に使われます。また、エスニックは民族的を意味しており異国の民族をエスニックと言いますが、日本ではインドや東南アジアの民族の雰囲気に対して表すことが多いです。
エキゾチックとエスニックの違いは、どこの国を表すかで変わります。
「オリエンタル」が人種差別的につかわれたこともある
オリエンタルは「東洋の」という意味があることから、アメリカでは日常的にアジア系アメリカ人をオリエンタルと呼んでいました。しかし、この呼び方が人種差別的につかわれていたため、アメリカ合衆国連邦政府機関でオリエンタルという呼び方を禁止するようにしました。
現在では、アジア系アメリカ人をAsian Americansと呼んでいます。
「オリエンタルな雰囲気」が指すものや「オリエンタル」の意味について知っておこう
初回公開日:2022年06月27日
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