「黒」はフランス語で【noir】|関連する単語と他の色も紹介
更新日:2024年10月23日
noirには「暗黒」という意味があります。
黒よりもさらに深い色を指しますが、「希望がない」「気持ちが沈んでいる」といった心情を表すのに使われることが多いです。
暗黒は“noir profond”(ノワール プロフォン)と表現されることもあります。profondは「深い」と言う意味を持ち、この場合のnoirは名詞です。
漆黒の
noirを使って「漆黒」を表現することも可能です。
フランス語では”noir de jais”(ノワール ドゥ ジェ)で「漆黒」を表現します。”jais”は単独で「黒玉」という意味を持ちますが、noirと組み合わせることでさらに黒さが際立っていることを強調しているのです。
不正の
noirには「不正の」という意味もあります。
日本では「闇社会」「黒い疑惑」という表現がありますが、フランスでも「黒」が持つイメージはほぼ同じです。
犯罪映画などの人間の悪意を題材にした映画のことをフランス語で“film noir”(フィルム・ノワール)と呼びます。日本でもカタカナで表記され、浸透している言葉です。
正体不明の
noirは「正体不明の」と言う意味で使われることがあります。
推理アニメなどで、犯人を全身黒づくめで表現しているのを見たことがある人もいるでしょう。フランスでも同様に正体不明のものを黒で表現します。
社会の裏側を描いた小説はフランス語で”roman noir”と言います。romanは「小説」と言う意味で、日本でも「暗黒小説」と呼ばれます。
noirを使ったフランス語
noirには色を表す「黒」以外にもさまざまな意味を持つため、他の単語と組み合わせた熟語としてもよく使われます。日本でも黒い洋菓子の名前などに「ノワール」がつくことは珍しくありません。
フランスでは黒とは違う意味でnoirが使われる場合もあります。ここからはnoirを使ったフランス語とその意味を見ていきましょう。
pinot noir
“pinot noir”(ピノ・ノワール)は、主に赤ワインの原材料として使われるブドウの品種名です。
“pin”には「松」という意味があり、このブドウは実が黒く密集して松ぼっくりのように見えることからこの名前がついたと言われています。
フランスをはじめ世界各地で栽培されていますが、品種名としてピノ・ノワールは広く浸透しています。
café noir
“café noir”(カフェ・ノワール)は直訳すると「黒いカフェ」となり、ブラックコーヒーのことを指します。
フランスではドリップ式のコーヒーは珍しく、caféと言えばエスプレッソを指すのが一般的です。アメリカンタイプのコーヒーを注文する時には“un café américain”(アンカフェアメリカン)または”un café filtre”(アンカフェフィルトレ)と注文しましょう。
thé noir
初回公開日:2022年08月16日
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