「諸々」の意味・言い換えとは?使い方や例文・注意点も解説
更新日:2024年06月21日
「様々」という単語は、「さまざまと読み、使われている「様」という文字はものごとの形やあり方、様子など包括的に表す語であり、「様々」と2つ繋げると種類や形、様子などがいろいろである様を表す単語になります。
使い方としては「様々な生き方」「様々な形」といった具体的なものを示してそこに多様性があることを表現する際に使えるでしょう。
「諸々」と似た単語ではありますが、単純に多くのもの、多くの人という意味である「諸々」とは使うシーンが異なってきますので注意して使う必要があります。
「種々」
「種々」は読み方が複数あり、「しゅじゅ」「しゅしゅ」「くさぐさ」等と読み、これらでどう読んでも間違いにはなりません。
種類がたくさんあることを意味しており、「諸々」のように複数のものごとを一纏めにするというよりも、使われている文字が「種類」などの「種」であることから、示すものの種類がたくさんあることを表すのに使う単語です。
「種々」の類語としては「数々」「多種多様」「千差万別」「バラエティー」などがあります。
多くのものごとを一纏めにして表すのではなく、様々な種類が存在することを伝えたい場合は「諸々」ではなく「種々」と言い換える方が適切と言えるでしょう。
「多彩な」
「多彩な」とは「たさいな」と読み、意味するところは「数や種類が多い様」「関係するものごとが広い様」「能力が様々な方面に及んでいる様」になります。
類語表現が多くあり、例として挙げると「多方面にわたる」「広範囲にわたる」「間口の広い」「多岐にわたる」「多士済々の」「マルチな」「ワイドな」等、様々に言い換えることが可能な単語です。
複数のものを纏める表現ではなく、ものが多くに広がっている、多方面に及んでいることを表現する単語となる為、「諸々」とは用途の違う単語になります。
複数の事柄を一纏めにするよりも、ものごとが多く広がっていることを表現したい場合は「多彩な」という表現に言い換えるのが正しい用法となるでしょう。
「多種多様な」
「多種多様」とは「たしゅたよう」と読み、種類が多く様々であること、またそのような様を意味します。
使い方としては「多種多様なプラン」や「多種多様な文化」「多種多様の理由」等といったものが挙げられます。
「諸々」と言い換えても違和感はありませんが、色々なものを一纏めにすることと、沢山の種類があることを表現するのでは意味合いが変わってくるため、言い換える際には誤った用法にならないか確認する必要があるでしょう。
「各様」
「各様」とは「かくよう」と読み、それぞれに違っているという意味の単語です。
「各種各様(かくしゅかくよう)」「各人各様(かくじんかくよう)」といったように、「各様」とそれ単体で使うケースは多くない単語です。
「各種各様」は様々な種類があることで「各人各様」は人によってそれぞれ違う、ということを意味しています。違いがあることを一言に纏めているという点では「諸々」と似た用法の言葉と言えるでしょうが、様々に違っていることを表現している為、使い方は少し変わってきます。
安直に言い換えれば間違った用法になってしまいかねないので、意味を理解し適切に使えるよう気を付ける類語と言えます。
「諸々」の英語表現
ビジネスシーンでは、時に英語表現を求められることもあるでしょう。そういった時、「諸々」とはどう表現したらよいでしょう。単語としては「various」と訳されます。
例文としては
・various teachings:諸々の教え
・various things:諸々の物
などといった使い方があります。
また、「various」を使わなくても表現することが可能です。
・Lots of other things:その他諸々
といった表現もあり、英語でも多様に扱える言葉になっています。
「諸々」の意味・言い換え表現を理解して正しく使おう
ここまで「諸々」という単語について活用法や注意点などを説明してきました。
数多くのものや多種多様なものを漠然と示す言い方であり、多くのもの、様々なものや多くの人という意味を表現できる便利な単語です。
また言い換えに適した類語も紹介しました。便利な単語ですが、解説した通り使いようによっては丁寧にも不適切にもなる言葉ですから、実際のビジネスシーンや人とのやり取りで使う際は誤用に気を付けて正しく使いましょう。
初回公開日:2022年10月03日
記載されている内容は2022年10月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。