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看護計画の書き方と例|計画の実施と評価・不安な時の対処法

更新日:2020年05月27日

看護計画をたてる時に困るのは看護目標の抽出では無いでしょうか?看護目標がはっきりと抽出できていれば、その先の具体策や評価の仕方は自ずと分かりやすくなります。その人個別の、分かりやすい看護計画を立てるにはどのように看護目標を抽出するかを中心にまとめています。

看護計画とは

看護計画とは、患者の問題点に対して看護師の目線でその問題を解決すべく立案するものです。しかし、そうはいっても具体的にはどう書けばいいのか、実際の場面になると難しいと感じるでしょう。まずは、看護計画とはどんなものなのかご説明します。

患者の問題点を抽出する

看護計画の一歩・看護計画上の患者の問題点

患者の問題点を出すことは看護計画の最初の一歩です。しかし、ここでつまづいてしまう人が多い場所でもあります。患者の問題点を深追いしすぎてしまうことがよくあるからです。

患者は精神科以外は、大抵は身体的な痛みや苦痛、または健康診断の結果などをもって、その現在の問題点を解決するために病院に来ます。そこで医師の診察をうけ、必要であれば入院してその問題を解決しようと試みるわけです。看護師はその問題点に対して看護計画をたてるのですが、よく看護学校の先生や職場の先輩に言われることは「看護師の計画で医師の計画では無い。」ということではないでしょうか。

看護師の目標と医師の目標

看護師の計画であり、医師の計画では無いとはどういうことなのかをご説明します。例えば、骨折で入院してきた患者がいたとします。患者の問題点は明かに「骨折したこと」です。医師は、この骨折を手術なりギプス固定なりで治癒することを目標とします。

看護師も目指すことは同様です。最終的に骨折が完全治癒し、今まで通りの生活が送れることが医療機関全体の目標となるのは明らかです。しかし、骨折の治療は医師の仕事です。そこで治癒そのものは医師の目標となるのです。看護師の仕事は、その骨折の治癒課程を滞りなくサポートすることと、その骨折の治癒について患者が人間的・社会的に障害となることを取り除いていく事となるのです。

そこで、看護計画の問題点は骨折の治癒課程の障害を抽出することになります。単純なようですが、ここで問題を深読みしすぎてしまって混乱してしまうことが多々起こります。

看護師の目標にする

看護師の目標にしなければと考えるあまり、本来の骨折の治癒という最大のゴールからそれてしまったり、無理やり問題点を抽出してしまった看護計画が出来上がってしまうことがあります。

看護問題を考える時、私たちも人間的・社会的に生きていることから想像できる問題点を考えます。例えば、単純に骨折による「痛み」という問題点、骨折治療による「仕事ができない」「家事ができない」といった問題点、また骨折してしまったことによる「ショック」などを抱えている人もいるでしょう。こういった受傷したこととその治癒課程に関する障害を医療行為と人間的・社会的関係と絡めてみて、問題点を抽出してみましょう。

看護計画の書き方①看護目標

看護計画において、患者の問題点を抽出するところを見誤らなければ、大きくそれることは無いでしょう。問題点の抽出が終わったら具体的に看護計画を書いていきます。

患者の問題点を優先度に沿って整理する

患者の問題点はいくつか挙げられたと思います。次にそれを整理する必要があります。それは、ただ整理するのではなく、大切なのはその優先度を考えることです。看護計画立案に関してよく使われる「マズローの基本的欲求」になぞらえて整理していくと分かりやすいでしょう。

マズローの生理的欲求では、人間が満たされていないと人間として成立しにくい基本的な欲求が挙げられています。「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「尊厳欲求」「自己実現欲求」です。そして、この順番に人間として最低限必要な欲求であると述べています。
患者から抽出された看護問題を、この5つの順番を考えて整理して看護計画へ載せましょう。先ほどの骨折の例であれば、骨折の痛みが「生理的欲求」に当たり、最優先と考えられます。そして、骨折の治癒課程で骨折部位が不自由になり行動に危険が伴うことが「安全欲求」を満たしていないということで2番目の問題点となるでしょう。

骨折の治療で仕事や家事が出来ないことは「社会的欲求」や「尊厳欲求」「自己実現欲求」に相当していくと考えられます。この部分は、その患者により優先度が変わってくるでしょう。

看護目標を立案する

問題点を整理できたら、看護目標を立案します。これは看護問題に合わせて考えていきますが、ここでも躓きやすいポイントがあります。一言でいうと「看護計画上で評価できる目標かどうか」ということです。

看護問題に合わせて目標設定するのは、一見楽なように思います。しかし、目標を設定したらそれが達成できたかどうかを評価しなくてはなりません。看護問題や目標をただ立てるだけでは、問題をあげたままの状態です。それを評価することは、患者の治療が滞りなくうまくいっているかどうかの評価は重要なことです。

そこで、たてた目標を評価することを前提に考えた看護計画が立てられていることが大切なのです。

評価しやすい看護目標とは

評価しやすい看護計画の看護目標とは、基本的に「漠然としていない」ということです。例えば、看護問題が「骨折による痛み」に関することであれば、目標は「骨折による痛みがなくなる」ということが自然と浮かぶでしょう。しかし、この評価はどう表現すればよいでしょうか。大切なことは「いつまでに」「どのような状態」になっているかを具体的にあげることです。これらが漠然としていると、評価しにくい目標となってしまうのです。

通常骨折による激しい痛みは、手術をしたりギプス固定をして骨が通常の位置に嵌れば無くなっていくものです。そこで、ギプス固定や手術などの治療をしても痛みが続くのは不自然です。そこで、「骨折による痛み」は直接的な治療後数日で軽快していることがスムーズな状態です。その状態にするために治療をするわけです。

具体的には、漠然としない目標にするために必要な「いつ」に関しては、「手術後2日目までに」などと、「どのような状態」かは「骨折による痛みを訴えない」などと挙げられるでしょう。

更に分かりやすい看護目標にする

評価しやすい看護目標とは、時系列の問題だけでなく更にポイントがあります。書き方の問題とも言えますが、看護計画において書き方を抑えておけば後がやり易いというのは事実です。

そのポイントは「患者の具体的な行動や言動を挙げる」「目標は一つの問題点に対して一つとする」ということです。患者の具体的な行動や言動とは、先述したように「痛みを訴えない」などです。ここで「痛みが無くなる」という表現にしてしまうと、ではどうやって痛みが無くなったと分かるのか、となってしまいます。痛いと言わなくなる、痛みどめが要らない状態になる、など具体的に分かる言葉が看護計画には必要です。「痛みがなくなる」という、人によって評価が分かれるような曖昧な表現は避けます。

また一つの問題に対して一つの目標というのは、やはり看護計画が漠然としたものにならないためです。看護計画を評価・修正につなげていくためには、あまり雑多に詰め込むと具体策だけでかなりの量になってしまいます。そのような看護計画をみるのは大変ですし、チーム全員が共有できなくなります。そこで、看護計画の看護目標は一つ一つの問題点に対して、一つずつということになります。

看護計画の書き方②具体策

OP(観察項目)

初回公開日:2017年08月16日

記載されている内容は2017年08月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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