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謝礼金とは・謝礼金を渡す時の封筒・消費税や源泉はかかる?

更新日:2024年10月07日

講演会などで講師の方に謝礼金を渡す機会があるかと思います。謝礼金には税金はかかるのでしょうか。また謝礼金を渡す場合の封筒はどんなものを使い、表書きはどのように書けば良いのでしょうか。謝礼金の渡し方や相場金額、税金の取り扱い等をまとめましたのでご参照ください。

謝礼金とは

謝礼金とは、「何らかの行為に対してお礼として支払う金銭のこと」をいいます。例えば、講演会などを依頼した場合やインタビューを受けてもらったときなどに、謝礼金を支払う場合があります。

謝礼金を渡すときの封筒

謝礼金は、お祝いやお見舞いではないので渡すときにのし袋を使う必要はないです。謝礼金を渡す場合には郵便番号等もない白封筒が最適です。また、「謝礼」と書かれたのし袋も売っているので、それを使っても良いでしょう。全くの白封筒の場合、謝礼金を渡すときの白封筒の表書きには、以下の文言のいずれかを書きます。

<謝礼金の封筒の表書き>
1.御礼
2.謝礼
3.謝金

その下に自分たち(例えば、商店街一同、〇〇学校職員一同 など)の名前を小さめに書きます。書く位置としては、封筒の真ん中に縦書きで書きます。ペンは普通のペンでも大丈夫ですが、筆ペンで書けばなお良いでしょう。「御礼」というハンコも売っていますので、そういったものを使っても良いかもしれませんが、できれば手書きの方が気持ちが伝わりやすくなります。

・表書きは縦書き
・名前は表書きの文言より若干小さめに書く

謝礼金として入れるお札、封筒に書く金額

次に謝礼金として封筒に書く金額です。謝礼金の場合には封筒の中に入れた金額を封筒に書かないようにします。というのは、中に入っているお金がいくらであるかすぐにわかるというのが謝礼の渡し方として好ましくないからです。

なぜ白封筒で渡すかですが、茶封筒だと謝礼金の中身が透けて見えてしまうからということからです。中身を見えないように白封筒を選んでいるのに、中の金額を封筒に書いては元も子もありません。もし、金額を書くとすれば、内袋になります。

また、謝礼金とはお礼の気持ちとして渡すものですので、できれば新札にしましょう。どうしても準備できない場合でも、シワシワのお札は避けて、できるだけ綺麗なお札を入れます。お札が2枚以上となる場合は向きを揃えます。

そして、お札の顔が印刷されている方を上にして入れます。謝礼金を封筒から出したときに、お札が揃っていると嬉しいものです。ちょっとした心配りでお礼の気持ちが伝わりますので、きちんとした形で謝礼金を渡しましょう。

・謝礼金の封筒に書く金額は内袋に
・謝礼金として入れるお札はできるだけ綺麗なものを入れる

謝礼金の相場金額

謝礼金の相場金額、どのくらいなのでしょうか。謝礼金といってもその種類によって相場は変わります。ここでは、講演をした場合の謝礼と手術を受けた場合の担当医師への謝礼の相場をご説明します。

講演への謝礼の相場

講演してもらった場合の謝礼の相場はどの程度になるのでしょうか。例えば講演料となると、その講師の方が著名人なのか否か、また講演内容が研修なのかセミナーなのか、時間数はどの程度かによって金額が変わってきます。

それほど著名な方でもない場合の講演料であれば、5~10万円程度が謝礼金として支払われますが、ちょっとした著名人であれば20~30万円程度と謝礼金額相場は跳ね上がります。また、有名人やタレント、売れっ子講師などであれば50~200万円と幅広い金額となります。

また、講演の場合であれば講演規模によっても金額は変わります。例えば、出版記念講演などの場合は5万円程度だったり、研修講師や専門分野のセミナー講師であれば、もっと高い金額設定になります。

<講師の謝礼金>
・通常 5~10万円
・著名人 20~30万円
・有名人 50~200万円

手術等で医師へ支払う謝礼金の相場

医師へ手術などをしてもらった場合の謝礼金もあります。基本的には手術する場合には医療費をきちんと支払うため、担当医にのみ特に謝礼金を渡すことは不要ですが、どうしてもお礼がしたいという場合には渡すこともあります。

但し、病院によっては医師が受け取ることができない場合があります。国立病院や市立病院などの公共の病院の場合は医師側が受け取ることは収賄罪にあたるので許されませんが、私立病院や個人の病院であれば受け取るところもあります。

手術等の医療行為に対して謝礼を支払う場合には、執刀医に対して払う謝礼金は3万円程度が相場でしょう。大規模な私立大学病院であれば5~10万円程度が相場となります。

<医師への謝礼金相場>
・大規模病院 
執刀医(教授)・・・30~100万円
執刀医(准教授)・・・10~30万円
執刀医(普通)・・・5~10万円
麻酔科医・・・5~10万円

・個人病院
執刀医・・・3万円
麻酔科医・・・3万円

前述の通り、手術等行ってもらったとしても基本的に謝礼は不要です。しかし、どうしても渡したいという場合はまとまった金額を渡すのが相場だということです。

謝礼と報酬の違い

謝礼と報酬、似たような言葉に思えますが何がちがうのでしょうか。謝礼とは前述のように「ある行為に対して支払われるお礼」ですが、報酬は「働いてくれたことやものを使用した対価として給付される金銭や物品」になります。

謝礼は、してくれたことに対するこちらの気持ちをお金に変えたもの、報酬は相手の働きに対して適当な金額を支払うという意味の違いがあります。それぞれの同義語でいうと、「謝礼」の場合は「礼金、お礼、賞金、褒美」などで、「報酬」の場合は「ギャラ、手当」などになります。

謝礼金はお礼なので、きちんとした形で渡しましょう

謝礼金の相場についてもいろいろなパターンがあるので、その場合に合った金額のものを用意しなければならないということがわかっていただけたのではないでしょうか。

謝礼金というくらいなので、感謝の気持ちを伝えたいという意思で渡すものなので、気持ちよく受け取ってもらえるように、きちんとマナーを守って渡してお礼の気持ちを示しましょう。

初回公開日:2017年09月30日

記載されている内容は2017年09月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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