「当方」の使い方とは?意味やビジネスにおける例文もあわせて紹介
更新日:2024年09月01日
会社の総意ではない状況の場合
ビジネスシーンにおいて「当方」を使用する際、会社の総意では無い場合に当方を使うのは適切ではありません。
「当方」は自分の組織全体を示す言葉として受け取られることもあります。その為個人の意見を伝える際一人称として「当方」を使ったつもりでも、会社の総意であると受け取られかねません。
例えば自分1人では判断できず組織の上層部への確認が必要とされる際など、会社の総意として伝えられない場合などは「当方」を使うべきではありません。
ビジネスシーンで個人の意志を伝える際には、当方ではなく「私」と一人称を使用するのが適切です。
以下、例文になります。
- 当方としてはこのように考えております。
担当者同士のやり取りの場合
取引が正式に決まっておらず会社間でのやり取りに発展する前の取引先と、担当者同士でメールのやり取りなどをする際にも「当方」を使用します。
まだ正式な会社同士のやり取りに発展していない場合にはビジネスメールで「当方」を使用できます。取引先の担当者に対して自分が所属する組織を表して「当方」を使います。
以下、例文になります。
- 当方から連絡いたしますのでお待ちください。
複数の会社が「自分たち」に含まれる場合
他社と共同事業を行う際など、複数の会社を表す時にも「当方」が使用できます。
他社と共同事業を行なう中で、その共同事業の顧客或いは取引先からの問い合わせてに対して「当社」「弊社」は使えません。その場合に複数の会社を表して「当方」を使います。
以下、例文になります。
- 当方にて関連部門と充分な調整により日程を決めた上で、早急にご連絡を差し上げます。
対等な立場での交渉や打ち合わせの場合
対等な立場での交渉や打ち合わせでも「当方」を使用できます。
「当方」は対等な立場で使用できる一人称です。その為、対等な立場同士での交渉や打ち合わせの場で使用することは自然です。
以下、例文になります。
- 当方といたしましてはぜひ本件を進めたいと考えております。
「当方」を使う際の注意点
ここでは、「当方」を使う際の注意点について解説しています。注意点を参考にして、間違った使い方をしないようにしましょう。
ビジネス文書で使わない
「当方」は基本的にビジネス文書で使用しません。
「当方」にはへりくだった言い方や謙遜するようなニュアンスが無く、対等な立場同士のやり取りで使用されます。その為取引相手などには使用できずビジネス文書でも使用しません。
ただ、会社同士の正式な文書でなければ別です。正式なやり取りの前段階での、担当者同士のやり取りの場合にはビジネスメールでも「当方」を使用できます。
個人を表す一人称で使わない
初回公開日:2017年11月02日
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