「当方」の使い方とは?意味やビジネスにおける例文もあわせて紹介
更新日:2025年02月13日
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「小社」
「小社(しょうしゃ)」は自分が勤務する会社を示す言葉です。
自分が勤務する会社を示す謙譲表現で、主に書き言葉として使います。また、ビジネスシーンで使用できる点や明確に自分の勤務する会社を示すことができる点で「当方」と使い分けます。
以下、例文になります。
- ご意見がございましたら小社問い合わせ先までご連絡ください。
「当社」
「当社(とうしゃ)」は「小社」と同様に自分が勤務する会社を示す言葉です。
ただ「小社」と違い謙譲表現では無く、上下関係の無い相手に対して使用します。
また、ビジネスシーンで使用できる点や明確に自分の勤務する会社を示すことができる点で「当方」と使い分けます。
以下、例文になります。
- ご質問頂いた内容は当社営業担当より回答いたします。
「弊方」
「弊方(へいほう)」とは自分側の組織を指す、へりくだった言い方です。
簡単に言うと「我々」のような意味で、「当方」と同様に自分が所属する組織を示します。ただ一般的には、会社を指し示す「弊社」が多く使われ、「弊方」を使う人は少ないです。ます。また、「弊方」は外部に向けて自分側の組織を示す言葉なので社内では使用しません。
「当方」と同じような使い方ができますが、「当方」より「弊方」の方がより丁寧でかしこまった印象になります。
以下、例文になります。
- 弊方宛にご郵送ください。
「当職」
「当職(とうしょく)」は一般的に司法書士や税理士など士業の一人称を表現する言葉として使われます。その為一人称として一般企業の会社員が当職を使うことはできません。
このように使用する職業が限定される点や、組織全体ではなく個人の一人称として使用される点が「当方」とは異なります。
また、「当職」はこの職務・職業、現在の職務・職業という意味で使うこともできます。この意味で使用する時は全ての職種について使用ができます。
以下、例文になります。
- 本件の代理人弁護士は当職が務めます。
「当方」の対義語
「当方」の反対語としては「先方(せんぽう)」という表現があり、ビジネスシーンにおいて「相手方」の意味として使用します。
「先方」は相手の方を示す敬語です。「先方に連絡する」と言われたら取引先・取引相手へ連絡するという意味で捉えるのが一般的です。
ちなみに「先方」は「さきがた」とも読むことができ、この読み方の場合は「さっき」「先程」という意味合いになります。会話では問題無いですが書面上ではどちらの読み方とも取れる為、ビジネスメール等では「先方」は使わないようにしましょう。
ビジネスシーンでは基本的に取引先のことを「先方」と表現する為社内で使用することが殆どです。
以下、使用例になります。
- 先方と打ち合わせに行って参ります。
「当方」の英語での表現
「当方」を英語訳する際は「we」や「our company」を使います。
「we」は「私たち」、「our company」は「私たちの会社」の意味です。文脈により自分の勤める会社を表す時は「our company」それ以外は「we」と使い分けてください。
初回公開日:2017年11月02日
記載されている内容は2022年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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