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「失礼いたしました」の意味と使い方|類語や例文についても解説

更新日:2024年01月29日

謝罪のシーンでよく使われる「失礼いたしました」という言葉、あなたは正しい使い方や使い分けができますか。本記事では意味や例文はもちろん、どんなシーンで使い、どんなシーンでは使わない方がいいのか、その使い分けの仕方を詳細に説明します。ぜひ参考にしてください。

反省と謝意とともに今後の姿勢も示す

ここまで、「失礼いたしました」をはじめとした反省や謝意のフレーズを紹介してきましたが、相手に謝るシーンにおいて大切なことは、「今後の姿勢もきちんと示す」ことです。

どんなに綺麗で正しい日本語で謝罪してきたとしても、ミスの原因分析や今後の改善案が一切なかったとしたら、受け取った相手は誠意をもって謝られた気にならない可能性もあります。

あくまで「失礼いたしました」などの言葉は、謝罪のための1つのステップにすぎないことを意識しましょう。謝罪をしなければならないときは、以下のステップで段階を踏んで説明することがおすすめです。

・謝罪の言葉を伝える
・今回の対応策を伝える
・事が発生してしまった経緯を伝える
・再発防止策を伝える

しっかりと練られた再発防止策を説明できれば、むしろ相手の印象はアップする可能性もあるでしょう。言葉尻だけに囚われず、誠意をもったロジカルな説明を心掛けましょう。

「失礼いたしました」に対する返事の仕方

「失礼いたしました」というフレーズは、自分から言うだけではなく、相手から言われるシーンも非常に多い言葉です。

では、「失礼いたしました」と相手から言われた際、どのような返事をするのが正しいのでしょうか。返事の例を2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

こちらこそ大変失礼いたしました

まずは「こちらこそ」という言葉をつけて、シンプルに謝り返す方法です。相手からの謝罪に対して、「私こそ、あなたに謝らせてしまってすまない」という敬意を伝えましょう。

なお、「こちらこそ」は自分に非がある場合だけでなく、自分に非がない場合でも相手への配慮として使うことが可能です。

ビジネスシーンではよく「こちらこそ」という言葉は使われるため、「こちらこそ大変失礼いたしました」「こちらこそ申し訳ありませんでした」など、相手が言った言葉に合わせて使い分けましょう。

とんでもないことでございます

「とんでもないことでございます」は「とんでもないです」の敬語表現です。目上の方から謝られた際に、「謝ってもらうようなことではないので気にしないでほしい」という気持ちを伝えることができます。

「とんでもないことでございます」に加えて「お気になさらないでください」というフレーズを添えると、目上の方とのスマートなやりとりができるでしょう。

一方で、元々「とんでもない」は「相手の言うことを強く否定する語」であるため、「相手からの謝罪の気持ちを強く否定している」と受け取られてしまわないように注意が必要です。

誤解を生まないためにも、状況によっては「お気になさらないでください」のみに留めておくと良いでしょう。

「失礼いたしました」と「失礼しました」の違い

敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類があります。「失礼いたしました」の「いたしました」は謙譲表現です。一方「失礼しました」の「しました」は丁寧語になります。

「失礼いたしました」と「失礼しました」はどちらも敬語表現を使っていますが、取引先や上司などビジネスシーンではより丁寧な謙譲表現の「失礼いたしました」の方が場面や状況にもよりますが適しているでしょう。

「失礼いたしました」の類語

「失礼いたしました」は日常的によく使われる言葉である一方で、電話やメールで頻発してしまうと、相手に稚拙で不誠実な印象を与えてしまう可能性があります。

「失礼いたしました」の類語を覚えておくことで多用を防ぎ、場面や伝えたいニュアンスによって使い分けられるようになりましょう。

お詫び申し上げます

「お詫び申し上げます」は「失礼いたしました」よりも丁寧に謝罪をするフレーズです。

自分のせいで相手が被害を受けてしまった際など、「失礼いたしました」が不適切なシーンに使うことも可能です。

相手の立場や状況によって、「心より」「深く」といった言葉を頭につけて、より深い謝罪の意を示しましょう。

ご無礼をお許しください

「失礼いたしました」のニュアンスのまま、さらに丁寧に表現したのが「ご無礼をお許しください」という言葉です。

「失礼」よりも「無礼」はさらに礼儀を欠いた状態を示す言葉になります。「突然このようなご連絡を差し上げるご無礼をお許しください」のように、ビジネスにおいては口頭よりもメールで使われることの多いフレーズです。

すみませんでした

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初回公開日:2017年11月14日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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