「お含みおきください」の意味と使い方|シーン別から見る例文も紹介
更新日:2024年08月22日
決定事項でないことを喋ったり、人の秘密をバラしたりしたあとで、「ということで、お含みおきくだされば」などと言うと、「ですから、わかっていますよね」のニュアンスになります。
「内密にして欲しいのか」「広めて欲しいのか」は、話の流れや相手の表情から読むしかなく、まさに「忖度」の強要です。
言われた側は困惑しますが、「お含みおき」を誤用すれば、意図せずして、自分も人を困らせることになるということです。
親しい間柄の相手へ依頼するときの言い換え例文
親しい相手に対して「お含みおきください」は堅苦しい印象があります。同僚などに同じニュアンスで伝える場合には、「勝手を言って申し訳ないけど、事情を理解してもらえるとありがたいです。」といった言葉で言い換えると良いでしょう。
「お含みおきください」の注意点
「お含みおきください」という言葉には、使用するのが不適切なケースもあります。ここでは「お含みおきください」の注意点について紹介していくため、参考にしてみてください。
内密の場合に使うと信用されていないと思われる可能性がある
内密の話をしたあとに「お含みおきください」と言ってしまうと、内緒話に念押しをしたかたちになります。そのため、相手に「信用されていない」という印象を与えてしまう可能性があるでしょう。
謝罪文には使用しない
「お含みおきください」には、「心に留めておいてほしい」「こちらの言い分を理解してほしい」といった意味があります。そのため、こちらに非がある場合の謝罪文に用いるのは不適切です。
謝罪文の場合は「ご容赦ください」などのフレーズを使用するようにしましょう。
不都合が生じることがわかっている場合は別の表現を使う
相手にとって不都合が発生することが最初からわかっている場合は、「お含みおきください」は不適切です。このような場合は、「ご理解を賜れれば幸いです」などの表現を用いる方が良いでしょう。
「お含みおきください」の類語や言い換え表現
「お含みおきください」という言葉は他の表現で言い換えることも可能です。類語や言い換え表現を把握しておくことで、シーンに合わせて適切な表現を使用することができるでしょう。
ここでは「お含みおきください」の類語や言い換え表現について解説していきます。
留意
「留意」とは「心にとどめること」を意味する言葉です。たとえば「健康に留意する」などの文章で用いられます。
「留意」の場合は、特に健康などに関することに注意の意を込めて用いられるケースが多いです。
承知
「承知」とは「事情などを知ること」を意味する言葉です。たとえば「既にご承知のことと存じますが」といった文章で用いられます。
また、「わかった」という意味で「承知いたしました」と表現するケースもあります。
初回公開日:2017年11月17日
記載されている内容は2017年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。