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「申し伝える」の意味と正しい使い方|シーン別に見る例文も紹介

更新日:2024年01月31日

「申し伝える」という言葉がどのような意味で使われているかご存じでしょうか。本記事では「申し伝える」の意味や具体的な使い方について紹介します。また、実際に使う上での注意点についても触れていきます。意味を正しく理解し、積極的に使えるようにしましょう。

社外メールの場合

社外メールの場合は次のような使い方ができます。

・「〇〇部長によろしくお伝えください」
・「ありがとうございます。〇〇(部長名)に申し伝えます」

相手に依頼するときに「申し伝える」は使いません。1つ目は自分以外の誰かに依頼しており、2つ目は話して自身が行うことであるため敬語が語尾なっています。

動作する者が誰なのかに気を付けて使い分けるようにしましょう。

社内メールの場合

社内メールの場合、以下のような使い方ができます。

・「プロジェクトの進捗について、メンバーである○○にも申し伝えておきます」

今回の例は上司との打ち合わせの際に、出席できなかったメンバーに対して共有しておくときに使う場合です。自分から見て目上の人の話を他の誰かに共有するときに用いる使い方です。

プライベートの場合

「申し伝える」はビジネスシーンだけでなく、次のようなプライベートでも用いることができる言葉です。

・「主人が戻りましたらそのように申し伝えます」

パートナーが勤める会社の上司から連絡があり、その伝言を承る際に用いることができる使い方です。例文では女性が用件を承る場面になっていますが、「申し伝える」は女性特有の言葉ではないため、当然、男性も使える言葉です。

「申し伝える」の注意点

例文を踏まえ、「申し伝える」の使い方に対してイメージが出来上がってきたかと思います。さまざまなシーンで使える一方で、使えない場合があることにも注意していただく必要があります。

中には、上司や先輩に聞いたことはあるものの、なぜ使ってはいけないのか知らなかった注意点もあるでしょう。理由まで明確にして、実際に使う場面で失礼にならないよう、しっかりと身に着けておきましょう。

「お伝えしておきます」という言い換えはできない

「申し伝える」に似ている言葉に「お伝えしておきます」という言葉がありますが、これは「申し伝える」の言い換えにはなりません。

どちらも謙譲語には変わりはありませんが、「お伝えしておきます」とは話相手に情報を渡す意味となり、第三者に伝達するという意味にはならないためです。

すこし言い方を変えただけですが、それだけで話し手と聞き手が入れ替わってしまっています。敬語一つで動作の対象も異なるので注意しましょう。

「申し伝えさせていただきます」という言い換えもできない

「申し伝えさせていただきます」は「申し伝える」をさらに丁寧にしている印象を与えるために使ってしまいそうですが、文法的に誤りがあるので使ってはいけません。

「いただく」は動作の対象へ敬意を払う敬語であり、「申し伝えさせていただきます」にすると伝達相手に敬意を示してしまうので誤った使い方になってしまいます。

例えば、「日程変更について、○○へ申し伝えます」であれば話相手に敬意を払うことになります。しかし、「日程変更について、○○へ申し伝えさせていただきます」の場合は、「○○さん、日程変更になったので伝えさせていただきます」となり、意味合いが変わってしまいますので注意しましょう。

相手に伝言をお願いする場合には使えない

「申し伝える」は話し手に敬意を示す敬語ですので、伝言をお願いする際には使えない表現です。

つまり、「この件について、御社の担当者様によろしくお申し伝えください」という表現はできません。

伝言をお願いするときは、伝言をする人に敬意を示す必要があるので、「この件について、御社の担当者様によろしくお伝えください」などが適切と言えます。

「申し伝える」の3つの言い換え表現

「申し伝える」はビジネスシーンでよく用いられる表現ですが、類語や言い換え表現も存在します。場合によっては、これから紹介する言い換え表現の方がしっくりくる場合もあります。

言い換え表現を覚えて、電話対応や取引先との対話の時に生かしていきましょう。

1:申し上げる

「申し上げる」は「言う」の謙譲語です。

自分の発言に対して使う表現ですので、「申し伝える」のように折り返し電話を承る時には使えませんが、「連絡先を申し上げます」のように電話番号を開示したりするときに用いることができます。

また、「申し上げる」をひらがなで書いてしまうと「上げる」が動詞であるかわかりづらいため漢字で表記することがよしとされています。

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初回公開日:2017年11月19日

記載されている内容は2017年11月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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