「申し伝える」の意味と正しい使い方|シーン別に見る例文も紹介
更新日:2024年07月14日
2:伝え申す
「伝え申す」は「申し伝える」と同じ意味を持つ単語であり、「申し伝える」の別の言い方ととらえて問題ありません。
ただし、「申し伝える」の方が認知度が高いため、相手に合わせて使い分けておくとよいでしょう。相手が「伝え申す」と使っているのに、こちらが「申し伝える」を使うと、文法として問題ありませんが、相手に寄り添うために言い方をそろえるとよいでしょう。
3:申しつける
「申しつける」は「言いつける」の謙譲語に当たり、遠慮なく依頼して下さいという意味合いを持つ単語です。一般的に、「お申し付けください」という表現で使われます。
他にも引き継ぎ内容を伝達する事を意味する「申し送る」や、追加や経緯の説明を伝える際に使う「言い添える」があります。
どのような動作をしようとしているのか、動作の対象は目上の方か、などの場面や立場を考えて使い分けるようにしましょう。
「申し伝える」の対義語
「申し伝える」の対義語は「申し受ける」です。
「申し伝える」は「言い伝える」の謙譲語ですが、「申し受ける」は「受けとる、受ける、依頼される」の謙譲語にあたります。
「申し伝える」が伝達する側になりますが、「申し受ける」は上司などから伝達内容を受け取る側となる謙譲語です。用件を伝えない、という意味ではないので注意しましょう。
「申し伝える」の英語表現
日本語に限らず、英語にも過去形で丁寧な表現になるなど敬語が存在します。「申し伝える」を英語で言うと次のような表現ができます。
・I’ll let him/her know about this
・I’ll let her know about the schedule
・I’ll make sure she gets the message
外資系企業にお勤めの方や日本語以外での会話が多い方、もしくは、会話を増やそうと考えている方は英語やロシア語などで敬語を表現する術を調べておくと会話が円滑になるでしょう。
「申し伝える」の使い方を理解しよう
「申し伝える」はさまざまな場面で使える一方で、少し表現を変えるだけで意味合いが変わってくるため注意が必要です。そのため正しい知識を身に着けて、場面や立場を考えて使い分ける必要があります。
本記事では、その知識を身につけていただくべく要点を絞ってお伝えしてきました。正しい使い方をしているか迷った際には、本記事でお伝えした要点と照らし合わせて確かめてみてください。
また、本記事で紹介した「申しつける」は主にビジネスシーンで活躍する言葉でしたが、家族など身内の方にも使える敬語に対して使える敬語にも興味を持っていただき、実用的な日本語を身につけるきっかけになれば幸いです。
初回公開日:2017年11月19日
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