「携わる」の意味と使い方3例・類語・敬語・関わるとの違い
更新日:2024年07月15日
2:携わってまいりました
「まいりました」という語尾は、動詞を謙譲語にすることができる表現方法です。謙譲語は自分をへりくだらせて相手への敬意を表す敬語表現です。
「まいりました」の「まいる」は、「行く」という意味の謙譲語「参る」が語源にあります。「○○して参ります」などのように、「携わる」以外にもいろいろな動詞および名詞につけることができる便利な表現方法です。「○○してきます」よりも上品さも出るのでぜひ使いましょう。
3:携わりたく思います
「携わりたく思います」は、「これから携わりたい」という気持ちを丁寧に表現した敬語です。つまり、今はまだ携わっていない状況にあります。
「○○したく思います」や、「○○したく(思い)、××しました」というような表現はビジネスなどの公的文書でもよく見かける言葉です。文書では、敬語をそつなく使うことも重要ですが、これらの文章のように、理路整然と書き記すことも重要です。
4:(相手の方が)携わられた
相手の行動を言い表すときは、敬語表現のなかでも「尊敬語」を用いるようにしましょう。尊敬語は相手を持ち上げて敬う気持ちを表現します。
「○○された」という語尾の活用形は、「受け身」のほかに「尊敬語」の意味もあります。「携わられた」というときは、「携わった」人が目上の人など、敬意を表す対象である場合です。ただし「誰かに○○された」という文の構造のときは受け身の表現ですので混同しないようにしましょう。
携わるの類語
「携わる」という言葉には、似た意味をもつ類語表現がいくつかあります。以下にそれらを紹介していきます。
「携わる」は「従事する」というニュアンスが強い言葉であるため、「積極的に関係する」という意味があらわれます。そうではなく、単純に会員になっている、ただ単に関係がある、という場合は、誤解を避けるためにも「携わる」は使わない方が良い場合もあります。以下の言葉を使い分けてみましょう。
関与
「関与する」というように名詞に「する」をつけて動詞化することで「携わる」と同じような意味を示す類語にすることができます。
ただし、「関与する」は、積極的でなくても何か繋がりがあれば適応される言葉ですので、「携わる」よりも従事度が低いと考えて良いでしょう。また、犯罪など、悪事にかかわっていることに対しても「関与する」が使われ、「つながっている」という事実を示す無機的な性格のある言葉です。
参与
こちらも、「参与する」のように、名詞を動詞化することで「携わる」と同じような意味を持つ類語になります。「参与する」は「関わっている状態」というよりも「これから参入する」「関わりを持つようになる」という「関係のスタート」を表す意味が強いです。
従って、「参与する」は正確には「携わるようになる」の類語であると言えるでしょう。ただし、「参与する」も「携わる」と同じように積極性を醸し出す言葉です。
参加
「参加」という言葉は日常生活でも頻繁に使われ、耳にするとてもメジャーな言葉です。「参加」にも「する」をつけて動詞化することで「携わる」と同じ意味を表す類語にすることができます。
参加はその文字のとおり「参って加わる」つまり「メンバー入りする」という意味です。従って、「参加する」も「携わるようになる」という動作を表す言葉であると言えるでしょう。「参与する」もまた積極性を感じる言葉です。
従事
「従事」とは、ある仕事にひたむきに取り組むことという意味があります。他の言葉と同じように、「従事する」という形をとることで動詞化し、「携わる」の類語になります。
「従事する」という言葉には真面目に取り組む、努力するというニュアンスがあり、「携わる」にもその意味が含まれています。ただし、「従事する」は「携わる」よりももっとビジネス寄りの言葉です。
ビジネスに付き物である敬語をマスターしよう
「携わる」が使われることの多いビジネスシーンに絶対に欠かせない言葉と言えば「敬語」です。敬語は多くの人が問題なく使っているように思われますが、敬語を間違えた用法で使ってしまうとそれは逆に失礼に当たります。
大人になってしまってからではなかなか敬語を人に習うことが難しくなっていきます。この本は、そんな社会人もすぐに敬語をマスターできるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
携わると関わるの違い
初回公開日:2017年12月08日
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