「鑑みる」の意味と使い方例文4つ|「考慮する」との違いとは
更新日:2024年07月01日
「鑑みる」とは
「鑑みる」という言葉をご存知でしょうか。「考える」や「考えてみる」などと発音や意味合いが似ているため混同しやすいですが、ニュアンスが微妙に異なるので注意が必要です。
特にビジネスシーンなどでも使われることがあるので、恥をかかないためにも正しい意味と使い方を習得しましょう。
「鑑みる」の読み方
「鑑みる」は「かんがみる」と読みます。鑑みるの「鑑」は音読みでは「かん」訓読みでは「かがみ」とも読まれ、手本や模範、規範とすべきものを表します。
例えば、手本となる人のことを「人の鑑」「先生の鑑」などと表現され、また、手本や規範という意味を持つ「亀鑑(きかん)」は「医師の亀鑑ともいうべき人物だ」のように用いられます。
「鑑みる」の意味
「鑑みる」とは「手本に照らしてみる。のっとる」「照らし合わせて考える」「参考にして考える」という意味があります。考えるには考えますが、何かを参考にしたり手本にして考えているところがポイントです。
先例があるため、単純に「~を考える」とは用いず、手本や先例、失敗などに「鑑みる」のように「~を」ではなく「~に鑑みる」と用います。
「鑑みる」の使い方
上述したように「鑑みる」は、以前の事実という前置きがあるので独立して「~を鑑みる」のようには用いません。「~に鑑みる」と用いるのが正しい使い方です。
ここからは「鑑みる」の具体的な使い方を4つ、例文とともにご紹介します。
使い方1:「参考にする」の意味
「鑑みる」の使い方の一つめに、「参考にする」という意味での使い方があります。「~を参考にする」という部分を「~に鑑みる」と置き換えることができます。
「参考にする」と「鑑みる」を置き換えた例文で比較してみましょう。
例文
・去年のスケジュール表「を参考にする」と、再来月は例年どおり忙しそうなのでレジャーは控えよう
・去年のスケジュール表「に鑑みる」と、再来月は例年どおり忙しそうなのでレジャーは控えよう
【逆パターン】
・そのデータ「に鑑みて」今後の戦略を練っていく
・そのデータ「を参考にして」今後の戦略を練っていく
使い方2:「念頭に置く」の意味
二つめに「念頭に置く」という意味での使い方です。「念頭に置く」は「考えに入れる。心にかけて、忘れないこと」という意味になります。
こちらも「~を参考にする」と同じように「~を念頭に置く」と使いますが、鑑みるに置き換える際は「~に鑑みる」となります。
例文
・亀の甲より年の劫。そのご老人の忠言「を念頭に置いて」、対策を立てよう
・亀の甲より年の劫。そのご老人の忠言「に鑑みて」、対策を立てよう
【逆パターン】
・コーチのアドバイス「に鑑みて」試合に臨む
・コーチのアドバイス「を念頭に置いた上で」試合に臨む
使い方3:「見込む」の意味
初回公開日:2017年12月19日
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