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「便宜を図る」の意味と使い方|例文7つ・類語5つ|敬語表現

更新日:2024年07月17日

「便宜を図る」という言葉を聞いたことがあるでしょう。この言葉の意味を知っていますか。「便宜を図る」という言葉は、ニュースなどでもよく聞きますが、ビジネスシーンでも頻繁に出てくる言葉です。「便宜を図る」の意味と使い方、例文をご紹介しますのでご参照ください。

「便宜を図る」の意味

「便宜を図る」とは、「その人にとって利益になるような特別な計らいを行う」という意味です。相手にとって、好都合となるように手を回したり手伝うことを指します。

「便宜を図る」という言葉は、ビジネスシーンはもちろん、政治家の汚職や不正などをニュースで報道する場合にもよく使われます。プライベートの場でも使われることがあります。

「便宜」とは

「便宜を図る」の「便宜」とは、「便利が良いこと、好都合なこと」「特別なはからい、そのときに適したやり方」「音信、便り」などの意味があります。

「便宜」は「図る」とセットで使われることが多く、あまり他の言葉と結びつくことがありません。「便宜を得る」とも言いますが、耳にすることは少ないでしょう。

「便宜上〇〇する」もよく使われる表現です。「その時の都合に寄り」という意味で使われます。

「便宜」の読み方

「便宜を図る」は、「べんぎをはかる」と読みます。「便宜」には「べんぎ」のほか、「びんぎ」とも読めますが、「便宜を図る」とした場合は必ず「べんぎをはかる」と読みます。

なお、「便宜」を「びんぎ」と読むのは、古文の場合がほとんどで、現代の日常の中では使われていません。

「便宜を図る」にネガティブな意味はない

「便宜を図る」という言い方は、政治家の汚職や、不正、贈収賄などのニュースの中でよく使われる言葉のため、ネガティブなイメージを感じ取ってしまう人も多いでしょう。

しかし、この言葉自体に悪い意味は含まれていません。「便宜を図る」の意味は、「相手にとって都合が良いことや特別なことを取り計らうこと」です。

「便宜を図ること」自体が悪いことや犯罪的なことではありません。

「便宜を図る」の使い方

ここでは、「便宜を図る」を実際の会話で使う際の例文をご紹介します。「便宜を図る」には、いくつかの慣用句ともいえる言い回しがあります。これらの言い回しを使う状況を覚え、会話の中に挟み込むことで、自在に「便宜を図る」を使いこなせるようになります。

なお、「便宜を図る」を使う際の注意事項も併せて確認し、間違ったり、失礼にあたったりする使い方はしないよう、心がけましょう。

「便宜を図る」の例文

まずは、「便宜を図る」に関連する7つの使用例をご紹介します。これら7つは、慣用句のように、このままの形で使いまわすことが可能な句です。

例文と一緒に、言い回しを覚えこみ、自分の言葉として使いこなせるようにしておきましょう。

例文1「便宜を図ることを条件に」

「便宜を図ることを条件に」は、相手に対して何か都合が良かったり、好ましかったりすることを与えることを受け、何かが実行されるときに使われる言い方です。

【例文】
・学長に対する便宜を図ることを条件に、入学試験の内申点を加点してもらうことになった
・A社に対する便宜を図ることを条件に、A社からの仕入れが1割値引きされることになった

例文2「便宜を図る見返りとして」

「便宜を図る見返りとして」は、「便宜を図ることを条件に」と意味が似ています。相手に対して何か都合が良かったり、好ましかったりすることを与えるのと引き換えに、見返りを受けるときに使います。

【例文】
・学長に対して便宜を図る見返りとして、内申点への加点が約束されている
・A社に対して便宜を図る見返りとして、A社所有の保養所へ招待された

例文3「便宜を図るよう協力する」

「便宜を図るよう協力する」は、単に便宜を図るだけでなく、「協力する」という意図をもって便宜を図る場合に使います。

他者が相手に対して便宜を図るよう、自分が協力するというときにも使えます。

【例文】
・第二次世界大戦中は、武器調達などの面で枢軸国に便宜を図るよう協力してきた
・協会が選手のために便宜を図るよう協力してきた

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初回公開日:2017年12月20日

記載されている内容は2017年12月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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