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「記」の読み方・書き方・例文|名前/手紙/音読み/案内状

更新日:2024年04月05日

「記」は、あらゆる場面で使用される漢字です。ビジネス文書などで「記書き」という書き方がありますが、この場合は「記」だけでなく「以上」という表現も必要になります。この記事では「記」の読み方や書き方、「記書き」における「以上」など、重要なポイントをご紹介します。

「記書き」には、「記」のほかに「以上」という言葉を使用することが一般的です。この「以上」は、重要事項の終わりを示すために重要な言葉になります。

「記書き」の目的は、重要事項を箇条書きにしてわかりやすく示すことです。そのために、箇条書きの前に「記」を書き、最後に「以上」で締めるという書き方になっています。「以上」を書かないと、箇条書きの内容が終わったということを明確に示すことができません。最後には必ず「以上」をつけるようにしましょう。

「以上」が持つ意味は?

ビジネス文書などは、本文の後に重要事項を「記書き」で示す例が多くなります。一般的な本文は挨拶なども含まれるので、長めの内容になります。その後で重要な伝達事項を箇条書きにまとめ、わかりやすく伝えるために、「記書き」が使用されます。

文書の内容が長い場合、どれが重要事項かがわかりにくくなります。その際に「記書き」は効果的ですが、「記」だけでなく「以上」も書く必要があります。そうすれば、長い内容の中でも、重要事項をわかりやすく伝えることができます。

また、本文の後に「記書き」がある場合、文書は「記書き」で終わることが一般的です。つまり、「記書き」で使用する「以上」は、文書全体の締めくくりとしての意味があると言えます。このように考えると、「以上」を使用することで、文書全体としてまとまりのある印象を出すことができます。

「以上」を使うと印象が悪くなるのか?

上で見たように、「以上」は文書の内容全体の締めくくりという印象もあります。しかし、「以上」という言葉は、締めくくりの言葉としてはぶっきらぼうな印象を与える場合があります。「記書き」で使用しても良いのでしょうか。

「記書き」をする場合、重要事項をわかりやすく伝えることが本来の目的です。そのために「記」と「以上」を使用して重要事項を明確にしているので、「以上」という言葉は必須の表現となります。

「記書き」は箇条書きになりますが、箇条書き自体の印象が悪いとされる場合もあります。しかし、きちんと本文を記載したうえで「記書き」をする場合が一般的です。本文がきちんと存在していれば、部分的に箇条書きがあっても文書全体の印象が悪いとは言えません。

同じように、「記書き」の箇条書きの締めとして「以上」という言葉があっても、印象が悪いわけではありません。

本文と箇条書きで分けて考える

文書の本文は、一般的には「拝啓」と「敬具」でまとめます。「記書き」を合わせて考えると、「拝啓」と「敬具」の間に本文が、「記」と「以上」の間に箇条書きが入ることになります。

このように、本文の締めとして「敬具」が使われているので、ここで丁寧な印象を出すことができます。「記書き」は箇条書きの部分になるので、ここで「以上」を使用しても、印象が悪くなるわけではありません。

むしろ「以上」がない方が、箇条書きのまとまりとしてはわかりにくくなるので、「以上」は必ず書くようにしましょう。

「記書き」の注意点とは?

「記書き」を使用する場合、重要な伝達事項は何かということを考える必要があります。お知らせを全て「記書き」で示せば良いというわけではありません。「記」で示す内容が多すぎると、かえってわかりにくい印象を与えることもあります。また、本文のない箇条書きだけの表現は、印象が悪くなってしまいます。

重要事項が多い場合は仕方ありませんが、そうでない場合はなるべく重要事項に絞り、「記」で示すようにしましょう。もちろん、本文では挨拶などをきちんと示す必要があります。

案内状での「記」の書き方は?

案内状における「記」の書き方は、先ほど見た「記書き」の例で考えることができます。

           記
日時 平成30年2月18日(日) 〇時~△時
会場 〇〇ホテル△△の間
                 以上

ポイントとしては、日時と会場など、必須事項をきちんと書くことになります。案内状の場合、これらをきちんと示していないと、場所も時間もわからなくなってしまいます。また、会場の住所や電話番号も合わせて記載するなど、場所の情報をさらに細かく書く例も見られます。

また、案内状にも本文があることが一般的です。挨拶も含めて本文を書き、その後で場所と時間などの必須事項を「記書き」で書くことになります。

手紙での「記」の使い方は?

手紙で「記」を使用する場合も、次のような「記書き」の例で考えることができます。

           記
日時 平成30年2月18日(日) 〇時~△時
会場 〇〇ホテル△△の間
                 以上

こちらも、手紙で案内を送る場合の例になります。また、手紙の場合、一般的には本文が長めになります。挨拶も含めて本文を書き、その後で重要事項を「記書き」としてまとめるという手順になります。

「記」の漢字としての使い方は?

「記」の使い方として、ここまで「記書き」の使い方をご紹介しました。次に、漢字としての「記」の使い方を考えてみましょう。

「記」は、基本的に「記す(しるす)」という意味があります。「記述」や「記入」など、書くことを意味する言葉として使用されます。一方で、「書く」という言葉よりも丁寧な印象を与える場合があります。

例えば、「下記の通り」という表現を考えてみましょう、「下記の通り」は「下に書いた通り」という意味がありますが、「下に書いた通り」という表現よりずっと丁寧な印象になります。また、「下記」という2文字でまとまった印象があります。

また、「記す」は記録として書くことを意味するので、ただ書くことを示すわけではありません。そのため、さまざまな情報を記録するビジネスシーンにおいて、「記」はしばしば使用される漢字になります。

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初回公開日:2018年03月04日

記載されている内容は2018年03月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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