「直近」の意味と使い方・対義語・未来に関して使う際の注意点
更新日:2024年08月04日
これまで、時間的な意味合いでの使い方と距離物理的な意味合いでの使い方をご紹介してきましたが、実は直近という言葉にはもうひとつの使い方があります。
人間関係を表現する
表題にもあるように、直近は「人間関係」を表現することもできます。主語に対しての直近の○○という風に、自分や対象となる人と、その相手がどのような関係なのかを伝えることができます。直近が意味する「一番近い」というイメージを人間関係にも応用してみると、その相手とも関係がとても近いことを表現できます。
人間関係を表現する例文
直近を使用すると、関係性がより明確になり、シンプルな大人の文章構成になるのがわかります。
「わたしがお世話になっている上司はとても厳しいです。」言い換えると『わたしの直近の上司はとても厳しいです。』
「一番近い存在である上司は、とても優しくて良い人です。」言い換えると『直近の上司は、とても優しくて良い人です。』
直近だけでは分かりにくい文章
例えば、「直近のイベント」という文章では、「一番近いイベント」という意味ですが過去の話しなのか未来の話しなのか、その文章が意味することがどの時期にあるのか、分かりません。場合によっては、距離の話しをしているのか時間の話しをしているのかも分からない文章があります。
文章構成に気をつける
直近を使う場合は、文章を最後まできちんと作らないと本当の意味は相手に伝わりません。
「直近のイベントはとても」
時間的な意味での文章を作る時、過去の場合は、『楽しかった』となり、「直近のイベントはとても楽しかった」という文章ができあがります。未来の場合は、『楽しみだ』となり、『直近のイベントはとても楽しみだ』という文章になります。
場所を意味する直近の場合、「騒がしい」を語尾に持ってきて「直近のイベントはとても騒がしい」という文章ができあがります。
このように、語尾に使われる動詞や内容で意味合いがいっきにかわってきます。相手に意味をしっかりと伝えるために、最後まで文章を考えましょう。
「直近」を正しく使おう
私たちが日頃、意識せずに使っているこの言葉「直近」には多くの意味があり、正しい使い方があることが分かりました。世界中には多くの言葉がありますが、日本語が難しいと言われる訳も証明される程、多くの使い方があります。
日本語を正しく使うことは、日本人であるわたしたちでも容易でありませんが、恥ずかしい思いをしないためにも、大人の会話ができるようにそして、一番は日本人であるために、まずは意味や使い方を知り、気をつけて使ってみることです。改めて、「直近=最も近い」ということを頭にインプットさせましょう。
初回公開日:2018年04月11日
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