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「無辜」の意味と使い方・類語・読み方・用例|無辜の怪物

更新日:2023年11月20日

「無辜」の意味をご存知ですか。無辜の怪物・無辜の民・無辜の祈りなど、さまざまなところで用いられてはいますが、一般的に知られた言葉ではありません、「無辜」の意味・使い方・類語や言い換えになる言葉などをご紹介していますので、参考にしてください。

「無辜」の読み方は?

「無辜」は、一般的によく見聞きする言葉ではありません。そのため、読み方が分からない方も少なくないとされます。では、どういった読み方なのか。意味の前に確認しておきましょう。

むこ

「無辜」の読み方は、「むこ」です。「無」は「無い」の形でよく用いられますが、この形および「ない」という読み方は、訓読みになります。「無辜」で使う時のように、「無」を「む」と読むのは、音読みです。また、音読みでは「ぶ」とも読めます。「無辜」では「む」と読むため、「ぶ」と読まないように気を付けましょう。

「辜」は一見難しく、あまり見かけない漢字です。「辜」を「こ」と読むのは、音読みになります。訓読みでは「つみ」と読みますが、「無辜」の形になる時には「無」と同じ読みである音読みを用います。つまり、「無辜」の読み方は音読みです。

「無辜」の意味と使い方!

「無辜」の意味をご紹介します。

意味

「むこ」と読む「無辜」が持つ意味は、「罪が無いこと」または「罪が無い者」です。

「罪」というのは、その状況によって表すものが異なりますが、基本は「社会規範に反する行為」のことを指します。「道徳」や「法律」などに反した行為に対して、よく用いられます。他には、「良くない結果の責任・宗教上の教義に背く行為・無慈悲(残酷)なさま」の意味で「罪」の語を使います。

それら「罪」というものを「無い」としているため、「無辜」が基本として表すことは「社会規範に反する行為をしていない(者)」です。状況によっては、「宗教上の教義に背いていない(者)」などの意味にもなります。「罪」=「良くない結果の責任」とした場合は、「その責任をなすりつけられた人」が「無辜」の語で表される立場になります。

「無辜」の語源は?

語源は、漢字が持つ意味にあります。

「罪・はりつけ・背く」を示す「辜」と打ち消しの「無」

「無辜」の意味は、漢字が持つ意味によって成り立っています。その成り立ちおよび語源は、とてもシンプルです。まず、「辜」には「罪(咎)」の意味があります。その意味を「〜ではない・存在しない」を意味する「無」で打ち消すことで、「罪の無い・罪の無い者」という意味が完成しました。

「辜」には、「罪(咎)」の意味の他に「はりつけ」や「背く」という意味もあります。「はりつけ」は古き時代に誕生した処刑法の1つで、日本ではキリスト教におけるイエス・キリストの絵画などで広く知られています。「背く」は「命令に従わない」などの意味もありますが、「決まりに違反する」といった「守るべきこととは反対のことをする」の意味もあります。

総じて、「辜」には悪い意味が存在しています。「辜」が意味する「罪(咎)」や「背く」こと、「はりつけ」にされるようなことが「無い」ことを表している言葉が「無辜」です。

「無辜」の類語・言い換え表現となるのは?

「罪が無い・罪が無い者」を意味する「無辜」には、いくつかの類語が存在しています。それは、「無罪・無実・潔白」などです。それら類語たちは、基本的に「無辜」よりも細かい意味を持っていますが、中には「無辜」と全く同じ意味も持つ類語もあります。

言い換えに用いることもできるため、使い分け方や、どんな時に言い換えとして使用できるのかを含めながら、「無辜」の類語をご紹介していきます。

無罪

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初回公開日:2018年03月15日

記載されている内容は2018年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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