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「是非とも」の意味と使い方・敬語・類語|ビジネス/志望動機

更新日:2024年04月05日

皆さんこんにちは、今回は「是非とも」の意味と使い方・敬語・類義語と題して、「是非とも」という言葉の正確な意味と用法、またさまざまな分野で扱われる「是非とも」の用例についてご紹介します。どんな場面でも正しく使えるよう、「お役立ち情報」にインプットしてください。

「是非とも○○させてください」という表現は言葉のとおり、話者から相手に対して「どうしても自分にその仕事や作業を任せてください」といった旨を強く伝える形になります。

・わたしは英語の翻訳が得意ですので、その英語翻訳の仕事を是非ともさせてください。
・彼はスケジュール管理が上手ですので、是非とも彼に仕事管理をさせてやってください。
・彼女はギターが得意ですので、是非とも彼女にBGMを弾いてもらってください。
・弊社のインターネットサービスは絶品ですので、是非とも広告作成は弊社へお任せください。

このように、「自分は(あるいは特定の人は)そのことが得意なので、是非ともそれにちなんだ仕事をさせてください」という場合に使われます。

「是非とも」の敬語

「是非・是非とも」という言葉は、その語形のままでは敬語表現とはなりませんが(「是非」は原則的に副詞表現となります)、別の敬語表現と一緒に使われることによって、ビジネス上のやり取りでも認められる敬語表現として扱われます。

・是非とも参加させていただきます。
・是非ともご出席いたします。
・是非とも弊社へお任せください。
・是非ともそのお仕事をわたしにさせてください。
・この度A部署に配属された○○です。是非ともよろしくお願いいたします。

このように、「させていただきます」や「いたします」、また「よろしくお願いいたします」や「お任せください」などといった尊敬語、謙譲語による表現と一緒に使われることにより、「是非とも」という言葉の意味合いや活用は敬語表現として認められます。

「是非とも」の類義語・言い換え

「是非とも」の意味が「何がなんでも」や「どうしても」という意味合いを持つため、そういった意味合いを持つ別の言葉を調べていくと類義語はすぐに見つかるでしょう。

・何がなんでも
・是が非でも
・無理やりにでも
・なにとぞ
・どうしても
・絶対に
・雨が降ろうと槍が降ろうと
・天地がひっくり返っても
・夏に雪が降ろうと
・必ず
・何でも彼(か)でも

これらの言葉が並びますが、どの言葉にも「話者による強い主張が訴えられるとともに、どうしてもそのことをしたい・されたい」という形容と意味合いが含まれます。

幸いですなど

「○○してくだされば幸いです」という表現がありますが、これは「あなたが○○をしてくださったら、わたしはとても嬉しいです」という言葉の敬語表現として認められ、この「是非とも」の意味合いとほぼ同じ形で表現されます。

・是非とも○○してくだされば幸いです。
・是非ともご融資いただきますと幸いです。
・是非ともそうしてくだされば幸いです。
・是非ともA企画に参加させていただきましたら幸いです。

このように、「是非とも」という表現によって「○○したい」という旨を先に伝えておき、その主張を相手が受容してくれれば「幸いです(とても嬉しいです)」という気持ちを伝える形になります。

何がなんでも

類義語の項目でご紹介しましたが、「是非とも」の意味合いにはこの「何がなんでも」といった、「そのことをしたい・されたい」という話者の強い気持ちが伝えられます。何がなんでもそれがしたいというのは、先述しました「是非とも」の意味合いとそのままつながり、「善悪の基準がどうあっても、わたしはそれをしたい」という旨を伝えます。

・是非とも(何がなんでも)わたしはそれをしたいです。
・是非とも(何がなんでも)わたしはそこへ行きたいです。
・是非とも(何がなんでも)わたしは○○大学へ入学したいです。
・是非とも(何がなんでも)わたしはそれを食べたいです。

このように「是非とも」という言葉はそのまま「何がなんでも」という言葉に置き換えられ、表現上では「わたしは絶対にそれがしたい・されたい」、「それがほしい・与えてほしい」という気持ちを伝える形になります。

なにとぞ

「何卒(なにとぞ)」という言葉の意味は、相手に折り入って依頼する姿勢で「どうか○○させてほしい・してほしい」といった旨をお願いする姿勢を指します。「どうか・どうぞ」の敬語表現ですので、単純に「どうか○○してください」の表現に見られる「どうか」に置き換えてもらってかまいません。そしてこの「どうか」は「是非とも」に置き換えられます。

・なにとぞ(是非とも)わたくしにお任せください。
・なにとぞ(是非とも)一緒に行きましょう。
・なにとぞ(是非とも)ご参加ください。
・なにとぞ(是非とも)一緒にご飯を食べましょう。

このように「置き換え」の表現を使って言葉を覚えることで、「なにとぞ」と「是非とも」の意味合いや活用の具合がよくわかります。

「是非とも」の対義語

先述でご紹介しました「是非とも」の類義語に延長する形になりますが、類義語があれば対義語もあるということで、この「是非とも」という言葉にもきちんと対義語が用意されています。

・できるだけ
・可能であれば
・都合がつくときで
・どちらでもよい
・なるべくして
・興味があれば
・不要です
・要りません
・協力しないで
・単独で
・よろしければ
・気が向けば

これらの言葉が並びますが、どの言葉の意味合いにも「相手の都合に合わせた上で、べつにそれをしてもしなくてもどちらでもよい」といった曖昧な旨が伝えられる姿勢がうかがえます。

ビジネスでの「是非とも」の使い方

「是非とも」という言葉は主にビジネス用語として多く見られ、「是非とも○○してください」や「是非ともよろしくお願いいたします」などといった、話者から相手への強い依頼が訴えられる場面で頻用されます。

・この度の新しい企画につきまして、是非とも弊社にお任せいただければ幸いです。
・わたしは営業を得手としておりますので、是非とも販売促進の方はお任せください。
・この書類作成につきましては是非ともわたしの部署でさせていただきます。
・彼女は企画の段階から関わっておりましたので、是非ともプランの設計は彼女にお任せください。

このように、さまざまなビジネスシーンでは「仕事の依頼」や「業務の分担」などが複数人によって与えられ、その仕事を請け負うとき・請け負わせてもらうときにも、この「是非とも○○してください」という表現が使われます。

ビジネスメール

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初回公開日:2018年04月05日

記載されている内容は2018年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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