「報われる」の意味と使い方とは?シーン別で見る例文もあわせて紹介
更新日:2024年07月07日
「報われるって言葉をよく耳にするけど意味がよくわからない」
「報われるという言葉はどのような場面で使うのが適切なんだろう?」
「報われるという言葉を正しく使いたい」
このように普段から聞き慣れた言葉でも、いざ使おうとしたときに、正しく理解し活用できる自信がない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、「報われる」の意味や類語、言い換え表現、対義語、ことわざ、四字熟語、英語表現を解説します。併せて、報われるの例文をシーン別でわかりやすく説明しています。
この記事を読むことで、報われるの基本的な意味や正しい使い方の把握が可能です。ほかにも類語や言い換え表現などを覚えることで、言葉の幅を広げ、語彙力を高めることも可能でしょう。ぜひ参考にしてください。
「報われる」の読み方
「報われる」は「むくわれる」という読み方です。同じ読み方・意味で「酬われる」と表記することもできます。
「報われる」の意味について
「報われる」という言葉は、「報う」という良くも悪くも受けた言動や行動に対して、それに見合った言動や行動を返すという意味を持つ言葉に、「れる」という助動詞を加える事で成り立っています。
助動詞を加えて「報われる」と変化する事によって、自分が苦労した事や努力した事に対して、それに見合った結果や成功を獲得するという意味です。
「報う」の場合は、自分自身が発信元で相手が失礼な態度をとった事に対して仕返しをするといったようなマイナスな意味を持ちますが、「れる」を加えて「報われる」にする事で、自分自身が受け身で、自分の努力や苦労が実るというプラスの意味になると言えます。
こういった意味の印象からも、「報われる」という言葉に対して良いイメージを持つ方がほとんどと言えるでしょう。「報われる」事を目指して、日々の生活の中で努力してる方も多くいます。
「報われる」の由来
「報われる」は動詞「報う(ゆ)」が受身形に変化したものです。
「報う」を名詞化したものは「報い」となり、善行や悪業の結果として自分の身に受ける事柄、返報、善悪因果の応報、仕返しのことを指します。
「報われる」と間違えやすい言葉
「報われる」と間違えやすい言葉に、「報いられる」「救われる」「報いる」が挙げられます。
似た印象を受けるこの3つの言葉ですが、実は元になっている言葉や使い方が異なります。正しく理解し使い分けできるよう、続いてはそれぞれの違いを見ていきましょう。
「報われる」と「報いられる」の違い
ここまで、「報われる」という言葉について重点的に紹介してきましたが、「報われる」と「報いられる」の使い分けについて悩んだ経験がある方もいるでしょう。いったいどういった意味や使い方の違いがあるのでしょうか。
まず、上記でも解説したとおり「報われる」の元の言葉は「報う」になります。それに比べて「報いられる」の元の言葉は「報いる」になります。言い方の違いはありますが、この二つの言葉の意味は同じです。
しかし、この二つの言葉の違いは使い方にあります。まず、成功の過程に対して使う場合は「報われる」が適切です。そして成功の報酬や形に対して使う場合は「報いられる」が適切でしょう。
「報われる」については、上記で例文を紹介しましたので、以下で「報いられる」の例文を紹介いたします。
「報いられる」の例文
「報いられる」は、努力や苦労などの成功までの過程に対しての評価として使う事はあまりありません。努力や苦労を経て、どういった結果を得たのかという事を表現する際に使いましょう。
・あなたの日々の努力は、今大会の優勝という形で報いられました。
・一生懸命な彼のアタックの甲斐あって、結婚という形で報いられました。
「報われる」と「救われる」の違い
「報われる」と「救われる」も響きとして似通った言葉ではありますが、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
どちらも、「苦労した」「努力した」など苦しい状況から解放されたという意味では同じでしょう。しかし、この二つの意味の違いは解放された後にあります。「報われる」は解放された後に目標達成がある事に対し、「救われる」はただ解放されたという事実のみです。
例えば、大変努力して成功を勝ち取った方に対して「救われました」という一言をかけてしまうと、当人の努力が実ったという事を否定して、何かに助けられたおかげで成功を得たという意味にも捉えられしまうため注意が必要です。
また反対に、目標へ向けての苦労ではない状況を脱した方に対して、「報われました」という一言をかけてしまうと、言われた当人は意味不明な心境になってしまうでしょう。二つの意味をよく理解して使い分ける事が大切です。
「報われる」と「報いる」の違い
初回公開日:2018年05月29日
記載されている内容は2018年05月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。