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「おみ足」の意味と使い方・漢字・類語・敬語|悪い中/手

更新日:2024年03月05日

「おみ足」は普段あまり聞かない言葉です。しかし接客業などでは単に「足」というと粗野なイメージを与えてしまいます。「足」を丁寧に言えば「お足」となるはずなのに、「おみ足」というのはなぜでしょうか。今回は「おみ足」の意味や使い方などをご紹介していきます。

「おみ足」の意味と使い方

「おみ足」という言葉を聞いて何を想像するでしょうか。「足」を指す言葉なのか、それとも何かの慣用表現なのか、普段聞きなれない「おみ足」という言葉にはどのような意味があるのかをみていきましょう。

「おみ足」の意味

「おみ足」とは、慣用表現ではありません。「足」を指す言葉です。「足」を丁寧に表現すると「おみ足」となります。この「おみ足」は、主に女性に使われる言葉です。

女性に対して、「おみ足を楽にしてください」などと使われます。それでは男性の場合はどのようになるのでしょうか。

男性に使う場合は

「おみ足」は一般的には男性には使いません。ただし、相手が高貴な方の場合には「おみ足」と言っても問題ないでしょう。

「足を楽にして」というのを男性に、しかも敬語表現で使いたい場合には、「どうぞ楽になさってください」という言い方もあります。

このような言い方をすると、足だけではなく全体的に楽な姿勢で聞いてくれてOKというニュアンスが相手に伝わりますので、結果として「足を楽にして」につながるということです。

おみ足の悪い中など

「おみ足の悪い中」は、相手の足が不自由あるいは、相手の方が足を怪我しているという意味ではありません。例えば、大雨のなかをいらっしゃったお客さまなどに「おみ足の悪い中、お越しくださり、誠にありがとうございます」というような言い方をします。「お足元の悪い中」と同じ意味です。

しかし、「おみ足の悪い中」というのは、敬語表現として間違ってはいないものの、言い回しが少しくどい印象を与えてしまいます。したがって、「お足元の悪い中、お運びくださり、ありがとうございます」のほうが良いでしょう。

「お足」と「おみ足」の違い

足を丁寧に言うと「お」をつけて「お足」となります。しかし、「お足」とは言わずに「おみ足」というのはなぜでしょうか。それは「お足」には別の意味があるからです。詳しく見ていきましょう。

「お足」とは

「足」を丁寧に言うと「お足」になると思いがちですが、「お足」には別の意味があるので注意が必要です。それは、「お足」は一般的にお金を指す言葉だからです。

歩くとき、走るときなど行ったり来たりするときに足を使いますが、お金の流れも普遍的ではなく流動的に行ったり来たりすることから「お足」というようになったとされています。「お金」と直接表現するのがはばかれる場合に「お足」という使い方をします。

したがって「おみ足」とは大きく意味が異なる場合があるということです。「足」を丁寧な表現にしたいときは「おみ足」と言いましょう。

「お足」と「お足代」の関係

「お足代」は「お車代」と同じ意味でつかわれます。例えば会合や式典などで客を呼ぶ際には、その交通費として「お足代」を渡すのが一般的です。

したがって、お金そのものを表す「お足」と、交通費を意味する「お足代」には関係性はありません。「おみ足代」という言い方をするケースはほぼないといえるでしょう。

「おみ足」の漢字

「おみ足」は、漢字では「御御足」と書きます。みそ汁を指す「御御御付け(おみおつけ)」や「御御籤(おみくじ)」と同じく、御を重ねた書き方です。「御足」とすると、お金を表す言葉となってしまいますので、「おみ足」は「御御足」と書かれます。

「おみ足」の他の部位の言い方・類語

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初回公開日:2018年05月27日

記載されている内容は2018年05月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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