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「しておりません」の意味と使い方・敬語|していません/丁寧語

更新日:2024年03月05日

日本語には敬語や丁寧語など、さまざまな言葉の表現方法があります。特にビジネスで使用する言葉も多く、意味を間違えると相手に対して失礼な言い方になる場合もあります。今回は「しておりません」の意味と使い方などについてご紹介いたしましょう。

「しておりません」という言葉は、何かを行わない、やらないという意味を表わします。

たとえば、ネットで商品を注文する際に海外へ商品を送付したいとします。その場合、商品を取り扱う会社に対して「こちらの商品は海外への発送が可能でしょうか」と問い合わせをします。先方からの返答には「こちらの商品が海外発送は対応しておりません」のような形で使用します。

この場合、顧客である自分に対し、先方の会社がへりくだった表現をしているということになります。

しておりませんので

「しておりませんので」という言葉は行っていない事実を丁寧に表現した言葉の1つです。たとえば、合否発表を行う際に「なお、不合格の方へは通知はしておりませんのであらかじめご了承ください」のように、行わない事実を先方へ柔らかく表現する言葉となります。

ビジネスにおける取引先や顧客を対象にしたビジネスの場合は、相手方が目上の立場となるためこのような表現を頻繁に使用します。

例文をもう1つ挙げると、たとえば会議資料を送付した際に一部を訂正したい場合は「会議資料の日程を再度訂正いたしました。他の内容については変更しておりませんので何卒よろしくお願いいたします。」のように、相手に失礼のないように否定的な事実を伝える際に「しておりません」を使用するケースがあります。

しておりませんでした

「しておりません」に「でした」という過去形の言葉をつけるとこの言葉を使用するシチュエーションもやや異なります。「しておりませんでした」という言葉は自分の過ちや相手のミスなどを指摘する際に使用します。

まずは自分自身で「しておりませんでした」という言葉を使用した文例をご紹介いたしましょう。

「しておりませんでした」の例文

たとえば、以前指摘を受けた問題点を自社工場で再度点検したところミスが発覚。後日取引先へ内容を報告するとします。その場合は、「以前ご指摘いただきました××の不具合の件について、弊社工場にて再度点検を行ったところ洗浄用の洗剤の交換を随時しておりませんでした。」

このように自分側のミスや過ちを相手に丁寧に伝える言葉としても「しておりません」は使用されます。

相手のミスを表現するとき

また相手のミスや過ちを指摘する場合は、下記のような例文となります。

「先週メールさせていただいた件について弊社で調査を実施したところ、御社のシステム登録が変更がされておりませんでした。」

このように先方の過ちを丁寧に指摘する場合にも使用します。ビジネスの場面では言い方1つで相手が抱く印象や今度の方向性などが変わってしまう場合があります。自分の一言で結果が大きく異なることもあるので、このような場面では丁寧な発言を心がけ、発言には十分注意しましょう。

間違いやすい返答

まだ社会人になりたての新入社員に多いのが「していません」という言葉を上司に使うケースです。目上の方に対しては「しておりません」という敬語を使用するのが常識とされています。

たとえば上司から「昨日頼んだ資料はできているか?」と聞かれた場合は「まだです」や「まだ作れていません」と答えている人も多い傾向にあります。「まだです」と返答の中には会議資料の作成ができていない事実だけを簡潔に伝えただけなので、返答を聞いた上司からはあまり印象を持たれません。

理想的な返答方法

このような場合はどのような敬語で返答するのが理想的なのでしょうか。

たとえば、「まだ一部の項目については修正が完了しておりませんが、本日13時までにはお渡しできるように準備を進めております。」

このように上司から期待された内容に現時点では応えることができない状況ですが、「しておりません」という言葉を使い事実を柔らかく伝えた上で今後の対応をプラスするとより効果的な返答になります。

「しておりません」の敬語

「しておりません」という言葉は敬語の1種である謙譲語となります。そのため、目上の人やビジネスにおけると取引先などでの話し合いの際などに「しておりません」という言葉を使用するケースが多い傾向にあります。

丁寧語など

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初回公開日:2018年05月30日

記載されている内容は2018年05月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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