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「ご考慮」の意味と使い方・類語・敬語|ご配慮/ご検討

更新日:2024年03月16日

ご考慮やご配慮など日本人でも使い分けが難しい単語をご紹介します。ご考慮は、難しく感じることでも、しっかりと意味と使い方さえ把握すればきれいな日本語を話すことができます。謙譲語や丁寧語などを含め、間違った敬語を使わないように気をつけましょう。

「ご考慮」の意味と使い方

日本語には相手を敬う言葉や、自分をへりくだらせる言い方などシチュエーションに応じて言葉が変化することが多々あります。ストレートすぎる言い方を避ける文化が強く、クッション言葉などを用いて相手への配慮をすることがとても多いです。

そのため、場面に応じて意味を理解することや、時と場合により使い分けることなどとても微妙なニュアンスをうまく感じ取る必要があります。その中の1つに「ご考慮」という言葉がありますが、「ご考慮」もまた丁寧語のであり相手に配慮した日本語です。ここでは「ご考慮」について詳しくご説明しますので参考にしてください。

ご考慮いただき

ご考慮という言葉もどういうふうに文章を作るかにより文章の意味が異なります。例えば「ご考慮いただき」の場合ですと、「ご」がついていることにより丁寧語であることがわかります。

「ご考慮いただき」の後にお礼をあらわす文章である「ご考慮いただきありがとうございます」や、お願いする文章である、「ご考慮下さいます様、お願いします」などと付け加え変化させて微妙に違う意味を作ることができます。

ご考慮ください

「ご考慮」とは本来、色んな要素を考えたり、思ったりすることを言います。これだけを聞くとイメージしにくいですが、要するに「ご考慮」とは色んな可能性があることを表しています。そのため、「ご考慮ください」の意味には何が起こるかをイメージしてくださいという意味になります。

何が起こるかを予想すれば、そうならないように回避することができます。使い方としては「団体行動の際は、できる限り個人での行動や、時間厳守をしていただくようにご考慮ください」などと呼びかけることで団体行動であってもスムーズに進行させることができます。

ご考慮お願いします

「ご考慮お願いします」の使い方としては、何か注意する際にも使うことができます。例えば、静かにするべき場所で騒がしくしている場合などに「お静かにしていただきますよう、ご考慮お願いします」などと使うことができます。

「ご考慮お願いします」とはっきりと申し入れを言い切ることで、してくださいというニュアンスが含まれます。そのため、意味としては静かにしてくれると助かりますと言うよりは、静かにしてくださいと注意するニュアンスになります。

ご考慮いただければ幸いです

「ご考慮いただければ幸いです」の意味は「ご考慮お願いします」と同じ意味で使うことができます。しかし、「ご考慮お願いします」よりも、さらに丁寧な言い方であり、ご考慮の敬語表現として用いることができます。

「幸いです」とつけることで、そうしてくれたら嬉しいのですが、と自分を恐縮したり、へりくだったりした言い方に変えることができます。

日本の文化は相手にこうしてほしいと言い切る言い方は相手に失礼にあたることがあるので、ご考慮に関わらず、「いただけますと幸いです」と語尾につけることはさまざまなシーンで耳にすることがあるので、とても使いやすい表現です。

ご考慮ありがとうなどの表現

配慮やお気使いいただいた時に「ご配慮いただきありがとうございます」と言うのと同じで、ご考慮の場合であっても「ご考慮いただきありがとうございます」とお礼を言います。使い方としては「ご考慮お願いします」と注意した際にお礼として言う場合もあります。

その他にも、ご考慮いただく前提でお願いをせずに「ご考慮いただきありがとうございます」とご考慮いただく前に言い伝えることもあります。また、ご考慮いただくようにお願いしていない場合でも、自らご考慮いただいた場合にも「ご考慮いただきありがとうございます」とお礼として使うこともできます。

「ご考慮」と似た言葉との違い

日本語には似たようなシチュエーションで使える言葉が多く、勘違いして使ってしまっていることも多々あります。間違って使わないようにニュアンスや意味の違いをきちんと把握しておくべきです。ご考慮と似ている言葉で、特に間違いやすい言葉をピックアップしますので、間違いのないようにきちんと使い分けましょう。

どの言葉も普段からよくでてくる言葉であり、これらの言葉をきちんと把握しているとコミュニケーション上手になること間違いなしです。

ご配慮

ご考慮と似た意味で使われる「ご配慮」ですが、使い方もご考慮とほぼ同じです。どちらの言葉を使っても間違いではないケースが多いのですが、ニュアンスとしてはご配慮の方がより気使いの度合いが強いと言えます。

例えば、満員電車の中で、妊婦や子ども連れやお年寄りの方が立っている場合には、できる限りお席を譲ってあげるようにご配慮することが望ましいです。この場合、ご考慮という言葉を使った場合、でも相手にお席を譲ってあげるという行動に変わりはありません。しかし、ご配慮の方が、できれば譲ってあげてほしいという思いが強く感じ取れます。

ご検討など

ご検討はご考慮とは意味が大きく異なります。ご検討は相手に対して、「いかがなさいますか」と投げかけるのに近い意味を持っています。ビジネスの場面で使うことがとても多いフレーズですが、お客さんに見積もりを出した際に、「ご検討下さいます様、お願い申し上げます」と最後に付け加えることが一般的です。

また、見積もりをいただいた際にも「検討します」と答えることが多く、一旦考えさせてほしいという意味が込められています。持ち帰り考えるなどの意味があるので、ご考慮とは違う意味であり使い方も異なることがわかります。

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初回公開日:2018年05月31日

記載されている内容は2018年05月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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