「黙祷」の意味や司会のやり方を紹介!かかる時間や例文も解説
更新日:2024年09月29日
式典などで黙祷する機会は、誰にでもあると思います。祈る際には、周囲の人にならえば、大きなマナー違反をする心配はありません。
しかし、司会の立場となると、そうはいかないものです。
「葬儀の司会では、どんな挨拶をしたらいいんだろう」
「式典で黙祷のアナウンスをすることになったが、どのように進行したらいいんだろう」
このような疑問を抱き、司会という役割に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、基本的な黙祷についてのマナーと、司会として黙祷の挨拶をする場合の注意事項を紹介しています。
この記事を読むことで、式典や葬儀において、司会がどのような挨拶をするべきかが解ります。いろいろな場での挨拶の例文や、英語での表現なども紹介しているので、参考になるでしょう。
式典や葬儀の司会を任された方、今後のために黙祷の挨拶について知っておきたい方は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
「黙祷」の意味・読み方
黙祷は、終戦の平和記念式典や災害の追悼記念式典などで行われます。黙祷の様子は、そうした式典のテレビ中継などで知ることができます。学校や職場で黙祷を促された経験がある方も多いでしょう。
正式な作法を知らなくとも、形のうえでは周りを真似することで行えます。しかし、黙祷は気持ちを込めてこそ成り立つ行為であり、やり方だけを真似しても仕方がありません。
この記事では、黙祷の意味と正しいやり方を解説しています。この機会に、黙祷についての知識を身につけましょう。
「黙祷」と「黙想」の違い
黙祷と混同されやすい行為に、「黙想」があります。黙祷と黙想は行為としては似通っていますが、全く違うものです。黙想とは、目を閉じ、無言で考えを整理したり、深層心理に触れて新しく気づきを得ることです。自身のあり方を見つめなおすときや、精神統一して集中する際に行います。
ほかにも、宗教上の神仏に語り掛け、自身の信仰する対象との対話や触れ合いに用いるという考え方もあります。黙祷とは死者に対して祈りをささげる行為のため、黙想と混同しないように注意しましょう。
「黙祷」のやり方
黙祷は、やり方が厳しく決められているわけではありません。原則として決まっていることは、黙って冥福を祈ることだけです。
黙祷は、厳粛な雰囲気の中で行われます。緊急時以外に声や音を出すことは、雰囲気を壊し、マナー違反となってしまうので、注意しましょう。
無言のまま体を動かさない
黙祷をするときは、基本的に体を揺らしてはいけません。音をたてずに無言で祈りをささげます。無意味に体を動かしたり、貧乏ゆすりをしたりすることは、マナー違反となるため注意しましょう。
黙祷は直立不動で行うことが基本ですが、体に力を入れるなど、無理をする必要はありません。無駄な力は抜いて、リラックスした状態で祈りましょう。姿勢を気にするよりも、気持ちを込めて祈ることが大切です。
時間はおおよそ1分
黙祷を捧げる時間は、とくに決まっていません。だいたい1分行われるのが一般的です。大規模な記念式典などでも、1分ほどとなっています。
時間が決められている場合には、司会のアナウンスがあるので、それに従いましょう。終戦記念日などでは、黙祷の間、サイレンを鳴らします。サイレンが鳴っている間は、黙祷を捧げましょう。
「黙祷」の司会のやり方
参加者として式典等に出る場合には、その場のアナウンスに従って黙祷します。司会としてアナウンスする場合には、会の進行や時間配分について、把握しておかなければなりません。
司会のやり方を簡単にまとめると、まず「それではこれより黙祷をささげます」と宣言します。そして、「ご起立ください」と起立を促しましょう。周囲の準備が整うのを見計らい、「黙祷」と言い、司会者を含めて皆で黙祷をささげます。
大体の目安として、1分後に「お直りください」もしくは「ご着席ください」とうながして、司会進行が完了します。余計な挨拶は必要ありません。場の雰囲気を壊さないためにも、必要最低限の挨拶にとどめましょう。
「黙祷」のポイント
黙祷には、マナーとして押さえておくべきポイントがあります。実際に黙祷をする場合に注意するところを紹介します。
初回公開日:2022年03月04日
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