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年上後輩の指導方法・タメ口か敬語か・タメ口で話しかけられたら

更新日:2024年06月16日

今の時代、どこの職場でも年上の後輩というのは珍しいことではありません。そのため年上の後輩への指導や接し方に悩む年下の先輩は結構多いのです。職場の人間関係は本当に難しいので、失敗しないように年上の後輩への指導法や接し方について考えてみましょう。

年上の後輩の指導法

「年上の後輩にはどう接していいかわからないので」と悩む人が結構多いようです。そこで第一歩となるのが、その先入観を捨てることです。今の時代は「年上の後輩や部下がいること」は特殊なケースではないことを認識することです。職場においては年齢よりも年数や実力が重視されますので、あまり気にしないことが大事です。

「年上の後輩はやりにくい」と苦手意識を持つのはマイナスですし、間違った認識です。なぜなら「年下の後輩であれば簡単か?」といえば違うからです。職場の人間関係というのは、年上年下に関係なく難しいのです。それは人間には感情があるから、理屈で解決できない部分が出てくるからです。年上といっても幅が広く、2歳差と10歳差でも違ってくるでしょう。

年上の後輩の気持ちを考える

迷った時は想像力を働かせて、相手の立場に立って年上の後輩の気持ちを考えると、見えてくるものがあります。40代50代で会社が倒産したり、あるいは会社都合でリストラされて、ハローワークへ通うも、この年齢になるとなかなか見つかりません。そしてようやく就職先が決まった時、年配の方が恐れるのは、「10以上年下の上司に偉そうにされたら嫌だな」ということです。ですから、初出勤日に、年下の先輩から「おはようございます」「よろしくお願いします」と挨拶され、仕事も懇切丁寧に教えられたら、「ここの職場で良かった」とホッと安心します。年下だから「舐められたらいけない」と気負うと良好な人間関係は築けません。

年上の後輩はタメ口? 敬語?

「年上の後輩には敬語で話すべきか。」職場では自分のほうが偉いのだから、いわゆるタメ口で話すべきかと悩んでいる人は本当に多いです。これも年上の後輩の気持ちを考えればわかります。年下にタメ口を聞かれたら自分は気分が良いか悪いかを想像すると、おのずと答えが出てきます。そもそも、飲みに行くほど親しくない限り、年下に対しても敬語を使うのが社会の常識です。年下の後輩ならどんな口を聞いてもいいというのは間違いです。

職場においては、年下でも最初は敬語が基本です。その後親しくなればフレンドリーな口調で話したほうが良い場合もあります。そう考えると、年上の後輩には、最初は迷わず敬語で話すほうがいいでしょう。

年上の後輩との接し方

職場の人間関係は本当に簡単ではありません。そこで年上の後輩との接し方ですが、大事なことは「その人の今までの経験や前職での立場などをよく知ること」です。この業界は全く未経験の素人なのか、経験者なのかで接し方も変わってきます。

未経験者ならば、絶対に威張らずに1から懇切丁寧に教えることです。最初は早くできないのが当たり前で、イライラしながら教えるのは教え方がヘタな人間の証拠です。「あの人は教え方が上手い」と思われる先輩ならば、年下でも尊重されます。

年上の後輩が経験者の場合は、「ウチの会社はこういうやり方ですが、前働いていた会社では違いますか」という聞き方をすれば、経験者として尊重されていると思い悪い気はしないものです。

年上の後輩を注意する時はやんわりと

仕事中は真剣に仕事に打ち込む姿を見せることが大切です。これは年上年下関係なく、人にものを教える立場の人間がお手本を見せる必要があります。私語を慎むのもその一つで、仕事中のおしゃべりは御法度の職場と最初にわかってもらったほうが楽です。仕事中は適度な緊張感を保つほうが、万が一年上の後輩がミスをした時にも注意しやすいのです。

ただ、頭ごなしに怒鳴るような叱り方は良くありません。年上の後輩にとって、年下に怒鳴られる屈辱は一番恐れていることの一つで、相手が辞める覚悟で怒鳴り返すなどトラブルの原因にもなります。やんわり「ドンマイ精神」で注意すれば、いくら年上でもムッとすることはないでしょう。

パワハラ、セクハラには細心の注意を

年上の後輩の経歴のほかに、性格をはじめプロフィールをよく知ることが大事です。これは実例ですが、40代の女性を勝手に結婚している人と思い、「お子さんは何人ですか」と聞き、「私独身です」と言われて気まずくなる。というような事があるそうです。地雷を踏まないためにも、会話を通して相手のことをよく知り、プライベートにはあまり触れないことも大事です。

何でも話しやすい、相談しやすい雰囲気をこちらから醸し出せば、相手からいろいろ自分のことを話してくれるかもしれません。威張っている印象のある先輩には何も言いたくないでしょう。

パワハラ、セクハラに細心の注意を払うことは指導する立場の人間の責務です。パートさん一人を怒らせたために20人もいるパートさん全員から反感を買う。ということもあるのです。

年上の後輩がタメ口で話してくるときの対処法

社会常識に欠けている年上の後輩が、先輩に対してタメ口で話しかけてくる場合があるかもしれません。職場での基本は、年下であっても上司や先輩に対して敬語を使うのは当たり前のことです。年上の後輩がタメ口で話してくるケースはなかなか難しい問題です。「何ですかその口の聞き方は」と言えば、売り言葉に買い言葉でトラブルに発展しそうで、躊躇するところでしょう。

年下の後輩が大して親しくないのにタメ口で話しかけてきたら、注意するかわざと無視するか、何らかの対処は慈悲で、本人のためです。しかし年上の場合は臨機応変に、我慢できないタメ口ではなく、フレンドリーに話そうとしている感じなら、そのままこちらも、一応敬語ですが、砕けた口調で応対するのもありです。

君付けされたほうが良い場合もある

柔軟性という意味で、一つの実例を挙げましょう。20代の正社員の男性が、30代40代50代のパートさんたちをまとめるということは、よくあることです。この場合、パートさんが責任者の正社員を「○○君」と君付けで呼ぶことがあります。その時に「くんとは何だ、俺は正社員だ」と威張れば、人間関係は成立しません。明らかに親しみを込めた君付けの場合は、そのほうが良好な人間関係が築けます。

こちらは当然、パートさんであろうと下に見ることなく、「○○さん」とさん付けで呼び、敬語で懇切丁寧に指示を出すのです。人柄が良いと思われれば皆さん協力的になってくれます。年上の後輩や部下に対しては柔軟性が大事です。

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初回公開日:2017年08月03日

記載されている内容は2017年08月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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