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間違えやすい敬語「ご入用」の意味・ご入用を使った文章の使い方

更新日:2024年06月18日

「ご入り用」という言葉は、ビジネスシーンや接客などの際に使われる言葉です。この「ご入り用」はどういった意味で、どんなシーンで使われるのでしょうか。「ご入り用」を使った例文や、似ている言葉についてもまとめましたので、ご参照ください。

「ご入り用」という言葉を使う相手

「ご入用」という言葉は「自分の立場が下ですが、困っているあなたの手助けがしたい」という気持ちが込められている言葉です。そして、この言葉を使う相手は、この言葉を言われて悪い気がしない相手です。そのことからも「ご入用」という言葉はビジネス上の取引先や、顧客などに対して使う場合が多いです。

ご入り用を使った文章の書き方

では、実際に「ご入り用」を使った例文をみていきます。

(例文1)「他にご入り用の物がございましたら、お申し付けください。」

(例文2)「差し当たってご入り用と思われる品をお送りいたしましたので、ご確認願います。」

(例文3)「ご不便をお掛け致しますが、ご入り用のお品がありましたら、御遠慮なくお申し付けください。」

(例文4)「今後もご入用の節には、何なりとお申し越しください。」

ご入り用の際は

(例文)「次回ご入り用の際は、お早目にご注文ください。」

「ご入り用の際は」という使い方です。何か必要なものがございましたらという意味を自分がへりくだって謙譲語で言う言葉ですので、お客様や取引先に対して使う場合が多いです。

ご入用でしたら

(例文)「ご入り用でしたら、何なりとお申し付けくださいませ。」

こちらの「ご入り用でしたら」という言い方も、使いやすい言葉です。ホテルマンなどの接客業の方がお客様を相手に「何かございましたら何なりとご注文ください」といった意味合いで使われることが多いです。また、取引先相手への文書やメールなどでも使われることがあります。

ご入り用でしょうか

(例文)「ご希望のお品物につきましては、いつまでにご入り用でしょうか?」

これは、相手にお伺いを立てる場合に相手に対して使う言葉になります。ご入り用という言葉だと特定のものでなく、お金や品物をということで広く使われるので、便利に使うことができます。また、相手にも丁寧な言葉遣いだという印象を与えることができます。

「ご入り用」は場面をみて使う

「ご入り用」という言葉は、目上の人や立場が上の人(お客様や取引先)などに対して「自分は立場が下ですが困っているあなたのために必要なものをご用意いたします」という意味で使います。この言葉を使うことで若い人であれば、年配の上司などから「よく知っているね」と感心されるかもしれません。

しかし、だからといって変に多用してはいけません。こういった言葉は便利であるのと同時に、場面にそぐわないのに使うとかえって評価を落とすかもしれないからです。ビジネスシーンは、ちょっとしたことがチャンスになったり、また逆にちょっとしたことで評価が落ちたりします。正しい使い方をしっかりと身につけて使ってみるようにしましょう。

「ご入り用」の意味や使い方を覚えましょう

いかがでしたか。「ご入り用」というフレーズは聞いたことがあるものの正確な意味を知らずに使っていたという方も多かったのではないでしょうか。

「ご入り用」は日常生活ではあまり使われませんが、ビジネスシーンではよく使われる言葉ですので、しっかりと意味を知り正しく使えるようにしましょう。また、「ご用命」や「ご利用」「物入り」などの似たような言葉との意味の違いを覚えて、しっかりと使い分けられると良いでしょう。

場面や相手に合わせて、きちんとした言葉遣いのできる人は、相手への印象を良くしてあなたの評価を高めてくれるので、是非「入り用」の意味合いや使い方を覚えてみてください。

初回公開日:2017年09月04日

記載されている内容は2017年09月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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