「受け取る」の敬語表現・正しい使い方など・例文6例
更新日:2024年09月18日
「受け取る」の敬語表現とは
「受け取る」には丁寧語・尊敬語・謙譲語の表現があり、使い分けをするにはコツが必要です。一見複雑に見えますが、整理すれば難しくありませんので、順を追って見ていけば大丈夫です。
敬語表現は使い方を間違えると失礼にもなりかねません。シチュエーションに応じた「受け取る」の表現を知って正しく使いこなしましょう。
ビジネスにおける使われ方
ビジネスにおいては、場面と相手を見て「受け取る」を使い分けます。受け取るものは品物、書類、金銭など、幅広い物に対して使われます。具体的に考えてみましょう。
簡潔に敬意を示すなら丁寧語、相手を敬う表現をするには尊敬語、自分がへりくだって敬意を表すなら謙譲語を使います。つまり同僚や先輩相手には丁寧語、目上の人や取引先相手には尊敬語や謙譲語と使い分けます。
「受け取る」の丁寧語
「受け取る」の丁寧語には「受け取ります」があります。「受け取る」+「ます」で丁寧さを表します。
同僚や先輩に使えるシンプルな敬語です。特別に高い敬意を表しているわけではなく、簡潔に事実を伝える表現です。業務連絡の際に使うにも最適です。
「受け取る」の尊敬語
「受け取る」の尊敬語は「お受け取りください」「お納めください」です。目上の人や取引先相手に敬意を表す表現です。相手に渡す場合に使います。
「お受け取りいただく」という表現は、尊敬語「お受け取り」+謙譲語「いただく」の組み合わせで、「受け取ってもらう」という意味で使えます。
「受け取る」の謙譲語
「受け取る」の謙譲語は「いただく」「頂戴する」です。自分が受け取る際に使います。へりくだって敬意を表す、目上の人や取引先相手に対し失礼のない表現です。自分が渡す際には使わないよう気を付けましょう。
自分が受け取る際に「お〜する」の形で謙譲語の表現として「お受け取りします」「お受け取りいたします」というのも誤りではありませんが、あまり使われません。
「受け取る」の敬語例文
「受け取る」の敬語表現を使った具体的な例文を紹介します。まずは相手から受け取る場合、次に相手に渡す場合という順に見ていきます。
立場によって変わる「受け取る」の色々な表現と正しい使い方を理解して、臨機応変に「受け取る」を使いこなせるようになりましょう。ポイントがわかればうまく使いこなすことができるようになり、ビジネスの場面で役に立ちます。
相手から受け取る場合
相手から受け取る場合に使える、丁寧語と謙譲語を使った具体例を3種類紹介します。類義語も多く幅広い表現のある「受け取る」も、使い方さえ覚えておけば難しいことはありません。
「受け取ります」「受領いたします」「頂戴します」の順に、敬意の軽い表現から解説します。賢く使い分けましょう。
例文1:「受け取りました」
・会議の資料、受け取りました。
・伝言を受け取りました。
・備品の小包を受け取りました。
「受け取る」に丁寧語の「ます」を加えた表現です。同僚や先輩など、近い関係の相手に使うのに適した簡潔な敬語です。特別丁寧な言葉遣いではありません。
例文2:「受領いたしました」
・新製品の資料、受領いたしました。
・販促グッズと商品ポップを受領いたしました。
・本日ご契約金を受領いたしました。
「受け取る」と同義語の「受領」に「する」の謙譲語「いたします」を加えた表現です。書類、品物、金銭の受け取りに幅広く使えます。
初回公開日:2017年10月04日
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