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「受け取る」の敬語表現・正しい使い方など・例文6例

更新日:2024年04月06日

「受け取る」を敬語表現した言い回しは、簡単に使いこなせるものから使い方が難解なものまで数多く存在します。どのような相手に、どのような場面で、どのような敬語を使い、送り側にも「受け取る」気持ちが伝えられるかを、実際のビジネスシーンを交え、詳しく紹介します。

例文3:「頂戴しました」

・お見舞いの品を頂戴しました。
・お祝いの言葉を頂戴しました。
・喜んで頂戴します。


「受け取る」の謙譲語「頂戴する」を使います。目上の人や取引先にも失礼のない表現です。

注意したいのは「頂戴いたします」で、これは謙譲語+謙譲語の二重敬語となり誤りです。また「受け取らせていただきます」のような表現は、「受け取る」+「させる」+「いただく」+「ます」と非常に回りくどいですので避けます。

相手に渡す場合

相手に渡す場合に使える「受け取る」の丁寧語と尊敬語を用いた具体例を、3種類紹介します。パターンを覚えてしまえば、簡単に使い分けができます。

「お受け取りください」「お納めください」「ご査収ください」の順に見ていきます。また「査収」という言葉には単なる「受け取る」以上の意味がありますから、こちらも合わせて解説します。

例文1:「お受け取りください」

・こちら記念品でございます。お受け取りください。
・会議の資料はこちらです。一人一部ずつお受け取りください。
・部署のみんなからの気持ちです。お受け取りください。


「お」+「受け取る」+「ください」という構造で、簡潔に敬意を示す表現です。社内の人が相手のときや、改まって敬意を表す必要のないときに使います。

例文2:「お納めくださいませ」

・お祝いをお持ちしました。お納めくださいませ。
・お詫びの品でございます。お納めくださいませ。
・8月分の賃料です。お納めくださいませ。


「お」+「納める」+「ください」+「ませ」の組み合わせです。比較的堅い表現ですが、「どうぞ受け取ってください」というような意味です。丁寧な表現なので、目上の人や取引先相手に使える言葉です。

例文3:「ご査収ください」

・お見積もりを送付いたします。ご査収ください。
・先週の会議の議事録です。ご査収ください。
・契約金を振り込みました。ご査収ください。


「御」+「査収」+「ください」の組み合わせです。査収という言葉には、「よく確認して受け取る」という意味がありますので、しっかり確認してほしい書類を送る際などに適しています。

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「受け取る」の他表現

「受け取る」にはほかにも類義語がありますので、具体的な例文を交えつつ3種類紹介します。「拝受」「ご精査」「ご笑納」の順に見ていきます。「精査」と「笑納」には「受け取る」以上の意味があります。

いくつかの表現のバリエーションを知っていれば、ふとしたときに相手に使われても返答に戸惑いません。自分が受け取るときと相手に渡すとき、それぞれの場合による正しい使い方を知って語彙力を上げ、ビジネスにいかしましょう。

「拝受」

・プロジェクトの見積もりを拝受しました。検討させていただきます。
・現地の資料ありがとうございます。拝受いたします。
・写真データ拝受いたしました。ありがとうございます。


「拝受」は「受け取る」の謙譲語です。自分が受け取る際に使います。へりくだって相手を高める表現ですから、目上の人や取引先相手に使う表現です。

「ご精査」

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初回公開日:2017年10月04日

記載されている内容は2017年10月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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