「受け取る」の敬語表現・正しい使い方など・例文6例
更新日:2024年09月18日
例文3:「頂戴しました」
・お見舞いの品を頂戴しました。
・お祝いの言葉を頂戴しました。
・喜んで頂戴します。
「受け取る」の謙譲語「頂戴する」を使います。目上の人や取引先にも失礼のない表現です。
注意したいのは「頂戴いたします」で、これは謙譲語+謙譲語の二重敬語となり誤りです。また「受け取らせていただきます」のような表現は、「受け取る」+「させる」+「いただく」+「ます」と非常に回りくどいですので避けます。
相手に渡す場合
相手に渡す場合に使える「受け取る」の丁寧語と尊敬語を用いた具体例を、3種類紹介します。パターンを覚えてしまえば、簡単に使い分けができます。
「お受け取りください」「お納めください」「ご査収ください」の順に見ていきます。また「査収」という言葉には単なる「受け取る」以上の意味がありますから、こちらも合わせて解説します。
例文1:「お受け取りください」
・こちら記念品でございます。お受け取りください。
・会議の資料はこちらです。一人一部ずつお受け取りください。
・部署のみんなからの気持ちです。お受け取りください。
「お」+「受け取る」+「ください」という構造で、簡潔に敬意を示す表現です。社内の人が相手のときや、改まって敬意を表す必要のないときに使います。
例文2:「お納めくださいませ」
・お祝いをお持ちしました。お納めくださいませ。
・お詫びの品でございます。お納めくださいませ。
・8月分の賃料です。お納めくださいませ。
「お」+「納める」+「ください」+「ませ」の組み合わせです。比較的堅い表現ですが、「どうぞ受け取ってください」というような意味です。丁寧な表現なので、目上の人や取引先相手に使える言葉です。
例文3:「ご査収ください」
・お見積もりを送付いたします。ご査収ください。
・先週の会議の議事録です。ご査収ください。
・契約金を振り込みました。ご査収ください。
「御」+「査収」+「ください」の組み合わせです。査収という言葉には、「よく確認して受け取る」という意味がありますので、しっかり確認してほしい書類を送る際などに適しています。
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「受け取る」の他表現
「受け取る」にはほかにも類義語がありますので、具体的な例文を交えつつ3種類紹介します。「拝受」「ご精査」「ご笑納」の順に見ていきます。「精査」と「笑納」には「受け取る」以上の意味があります。
いくつかの表現のバリエーションを知っていれば、ふとしたときに相手に使われても返答に戸惑いません。自分が受け取るときと相手に渡すとき、それぞれの場合による正しい使い方を知って語彙力を上げ、ビジネスにいかしましょう。
「拝受」
・プロジェクトの見積もりを拝受しました。検討させていただきます。
・現地の資料ありがとうございます。拝受いたします。
・写真データ拝受いたしました。ありがとうございます。
「拝受」は「受け取る」の謙譲語です。自分が受け取る際に使います。へりくだって相手を高める表現ですから、目上の人や取引先相手に使う表現です。
「ご精査」
初回公開日:2017年10月04日
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