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敬語「差し上げる」の正しい使い方・例文・メールで使う場合

初回公開日:2017年09月12日

更新日:2020年03月13日

記載されている内容は2017年09月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「差し上げます」という言葉を聞いて、皆さんはどのような印象を受けますか。差し上げるは正しい敬語です。しかし、音の響きの印象と本来の意味合いが一致しにくい敬語です。「差し上げます」の正しい意味や使い方をご紹介していきます。

差し上げるは敬語?

敬語「差し上げる」の正しい使い方・例文・メールで使う場合
※画像はイメージです

ビジネスシーンのメールで「ご連絡差し上げます。」という言い回しを見たことがある方もいらっしゃるかと思いますが、この「差し上げる」には、「上げる」という言葉が入っていることから、謙譲語として目上の方、取引先の方に使用しづらい印象があります。

しかし「差し上げる」は相手が目上の方に対して使用する謙譲語としての敬語です。上から言っているような印象を与えますが、「差し上げる」の意味を知ると納得していただけるでしょう。

「差し上げる」の意味とは?

敬語「差し上げる」の正しい使い方・例文・メールで使う場合
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「差し上げる」は「あげる・与える」や「やる」の謙譲語です。謙譲語は、自分の行為・行動について使う敬語ですので、先に記述して「ご連絡差し上げます」のように「相手の為にする」ということを表す時に使用する敬語として問題ありません。さらに「差し上げる」には「高く持ち上げる」という意味も持っています。

これは「あげる」よりも、相手へより一層深い敬意を込めていう言葉です。ただし、上記の「ご連絡差し上げます」は「相手がそれを望んでいる場合」に対して謙譲語として働きます。相手が望んでいないことに対して「差し上げます」を使用すると、失礼な印象を与えます。

例えば、相手から頼まれてもいないのに「○○を送って差し上げます」と伝えると、「してあげます」と上からの言葉、恩着せがましい言葉として受け止められます。相手が望んでいる事柄なのか、こちらの都合で一方的に行う事柄なのかを判断して、使用に気をつけてください。

差し上げるの使い方

敬語「差し上げる」の正しい使い方・例文・メールで使う場合
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「差し上げる」は、相手が望んでいる事柄に対して使用するということ、自分が行う行動、「与える・やる」の謙譲語ということがわかりました。しかし、どうしても言葉の中の「あげる」の響きが、どこかこちら本意な印象を感じてしまい使いづらく感じます。

「後ほどお電話差し上げます」が言い慣れない場合、言いにくい場合は「後ほどお電話差し上げてもよろしいでしょうか」など、語尾に言いやすい言葉を持ってくると柔らかい印象で伝えることが可能です。

電話や直接会って話している場合は、声色で柔らかい言い回しが可能ですが、メールなどの場合は、言葉を言い切ってしまうと冷たい印象を与えかねません。メール文章の時ほど、語尾の言い回しは柔らかく丁寧にすると好感触です。

「差し上げる」の敬語を使用した例文!

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「電話を差し上げる」を使用する場面

例えば「お電話を差し上げます」という敬語はビジネスシーンでよく耳にします。ただし、これも相手が望んでいるのかどうか、相手にとってメリットのあることかどうかが重要です。それでは「電話を差し上げる」の敬語を使用した例文を紹介します。

「お電話差し上げる場合、いつのお時間帯ならご都合がよろしいでしょうか?」

「打ち合わせの日程については、後ほどお電話差し上げます。」

「当選された方には、商品の引き換えに関してのお電話を差し上げます。」

「メールを差し上げる」を使用する場面

「メールを差し上げる」も「メールをします」の敬語、謙譲語なので間違いではありませんが、あまり言い慣れない、聞きなれない言い回しではあります。言い慣れておらず、どこかたどたどしくなってしまうのであれば、「メールをお送りします」など別の敬語を用いた言い方をする方が良いです。

「メールを差し上げる」を使用する場合も、相手にメリットがあること、相手が望んでいることに使用します。例文を紹介します。

「商品の当選者の方にのみ、○月○日にメールを差し上げます」

「撮影いたしましたお写真のデータについて、メール差し上げます。」

「手紙を差し上げる」を使用する場面

なかなか「手紙を差し上げる」という言い回しを使うことはないかもしれませんが、こちらも正しい謙譲語の敬語です。「手紙を差し上げる」の敬語を使用した例文を紹介します。相手に対する敬意を、丁寧な言葉で表現するのに活用できます。

「旅先から手紙を差し上げると申しておりましたが、それが出来ず申し訳ないです」

「先日の感謝の気持ちをお伝えしたく、手紙を差し上げた次第です」

物を差し上げる

何か物を渡す際に使いやすい敬語が「差し上げる」です。「与える・やる」の謙譲語なので、「どうぞもらってください」という意味合いで使用できます。それでは、何か物を「差し上げる」際の例文を紹介します。

「記念品としてキーホルダーを差し上げます」

「そちらの冊子、よろしかったら差し上げます」

「与える」の謙譲語なので、目上の方やお客様などにも使用しても問題はないのですが、これはあくまで敬語のルールとしては問題がない。というだけでそれを使用する状況や言葉の音で、相手に与える印象は変わります。「差し上げる」は相手にメリットがあり、相手が望むことに使用すると記載してきましたが、例外があります。

「差し上げる」を使わない方が良い時

例えば、「報酬として10万円を差し上げます」この言葉を聞いてどのような印象を受けましたでしょうか。多くの方がひっかかりを感じたでしょう。確かに報酬は相手にとってのメリットで、それに対する連絡は、相手の求めていることです。

しかし、上記の例文「記念品のキーホルダー」との大きな違いは「報酬」は「労働の対価」であり、相手の正当な権利です。それに対して、「これはメリットでしょ?」と言うような印象を与えかねない敬語を用いるのはよろしくありません。

また「メールを差し上げる」の際にも記載した通り「このお菓子、よろしければ差し上げます」と言うのは少し言い辛い場合は「このお菓子、よろしければ召し上がってください」の方が言いやすいかもしれませんし、物が読み物であれば「よろしければ、お読みください」でも良いです。

謙譲語と尊敬語の間違いに注意

これは、どの敬語に対してもですが、謙譲語である「差し上げる」を、相手の行動に対して使用しないように注意してください。例えば「明日の件、詳細が決まりましたらお電話差し上げてもらえますでしょうか」は、相手の行動に「差し上げる」を使用しているので間違いです。

この場合は謙譲語を使用するのであれば、「やる」の謙譲語「差し上げる」を用いるのではなく、「もらう」の謙譲語である「頂く」を使用し、「明日の件、詳細が決まりましたらお電話頂けますでしょうか」などが適しています。

メールで差し上げるを使うのはOK?

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