「見てください」を敬語で表現すると?使い分けや英語表現も解説
更新日:2024年09月28日
ビジネスシーンで目上の人に見てもらいたい資料があるけど「見てください」では命令しているような感じがして失礼に当たるのではないだろうか、と思ったことはありませんか。
また、「見てください」には様々な言い回しが存在しますが、対面やメール、書類のどこで使うのか、何を見てもらいたいのかなどのパターン別に適する敬語がそれぞれ違ってきます。
ビジネスシーンや目上の人との会話で必要となる敬語表現ですが、その正しい使い方に自信がある方は多くないものです。
この記事では「見てください」の敬語表現について紹介しています。
記事を読めば、「見てください」の敬語について理解を深めることができ、ビジネスシーンで目上の人に正しく敬語を使えるようになるでしょう。ぜひ参考にしてください。
「見てください」の「見る」の表す意味
そもそも「見る」にはどういう意味があるのでしょうか。
「見てください」と誰かに伝えたいとき、「見る」だけではなく、そこに書かれている文字を「読」んでもらうことや「確認」してもらいたい、という意味も持ち合わせていますよね。
「見てください」の敬語表現について紹介する前に、「見る」そのものの意味や「見てください」の内容に含まれている「読む」と「確認する」について振り返ってみましょう。
「見る」
「見る」には目で物事をとらえる、視覚に入れるという意味を持ちます。
しかし目は、物を見るための器官であり、目を通して脳に伝えます。目で見るだけでなく、脳の視覚野がそれを認知することを「見る」と考えられています。
みる【見る/▽視る/▽観る】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A6%8B%E3%82%8B/ |
[動マ上一][文][マ上一]
1 目で事物の存在などをとらえる。視覚に入れる。眺める。「みればみるほど良い服」「星空をみる」
「読む」
「読む」は文字や文章などを見て、その内容を理解するという意味を持ちます。
原義は数を数えるという意味であり、現代の日本語にも「読む」を数えるという意味で使う言い回しも残っています。
よ・む【読む/詠む】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%AA%AD%E3%82%80/#jn-... |
[動マ五(四)]
2 文字や文章、図などを見て、その意味・内容を理解する。「小説を―・む」「グラフから業績を―・む」
「確認する」
「確認する」は確かにはっきりと認めることや、確かめること、曖昧な状態にとどめず断言できるようにはっきりとさせること、判断するという意味を持ちます。
かく‐にん【確認】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%A2%BA%E8%AA%8D/#jn-... |
[名](スル)
1 はっきり認めること。また、そうであることをはっきりたしかめること。「安全を―する」「生存者はまだ―できない」
「見てください」の敬語での表現と例文
「見てください」と伝えたい場合、敬語でどのように表現すればよいのでしょうか。
「見てください」の敬語表現はいくつかありますが、文面やメールでのほうが適している表現や、より丁寧に伝えたいときに使うと良い表現など、状況に応じて敬語を使い分けなければいけません。
状況や使う用途に合わせてパターン別に表現を紹介します。
文字通り見てもらうときの「ご覧ください」
「ご覧ください」は「見る」の尊敬語の「ご覧になる」に丁寧語の「ください」が合わさって出来ています。
見てほしいものに対して「ご覧ください」と付け加えることで、「見てください」を敬語で表現することができます。
例えば「資料をご覧ください」「メールをご覧ください」などです。
内容を見てもらうときの「お目通し」「ご一読ください」「ご確認ください」
「お目通し」は初めから終わりまでの全体をざっと目を通すという意味です。目上の人に資料や書類などをざっと確認してもらいたいときに使います。履歴書をメールに添付する際などに使うと良いでしょう。
使い方は後ろに「いただく」や「ください」をつけます。また、固い表現なので対面で使うよりはメールや文書で使うのに適しています。
「ご一読ください」は一度ざっと読んでくださいという意味です。しかし、ビジネスでは資料などをしっかり読んで確認しておいてくださいという要望も含まれています。こちらも、メールに履歴書を添付した際などにも適しています。
使い方は後ろに「いただく」や「ください」をつけます。
「ご確認ください」はそのままま確認してくださいという意味です。しかし目上の人に使うにはもう少し丁寧に表現した方が良いとされています。
例えば「ご確認くださいませ」「ご確認くださいますようお願いいたします」「ご確認の程、宜しくお願い申し上げます」などです。
初回公開日:2017年11月14日
記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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