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「よろしくお願い申し上げます」のビジネスでの使い方・言い換え

初回公開日:2017年11月20日

更新日:2020年06月30日

記載されている内容は2017年11月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

日頃見聞きする「よろしくお願い申し上げます」という言葉の意味と正しい使い方をご存知でしょうか?知っているようで詳しく知らなかったりするのではないでしょうか。文法や意味、正しい使い方を知って効果的に「よろしくお願い申し上げます」を使えるよう説明していきます。

「よろしくお願い申し上げます」の使い方

仕事だけでなくプライートでも「よろしくお願い致します」という言葉は使っている方が多いのではないでしょうか。今回取り上げるのは「よろしくお願い申し上げます」です。

気軽に使っている「よろしくお願い致します」より丁寧そうな印象で済ませるのではなく、きちんと意味と使い方を理解して正しく使えるようになりましょう。

文法から見てみよう

「よろしくお願いします」は日本語がわかる人であれば日常的に使う言葉ですが「よろしくお願い致します」と「よろしくお願い申し上げます」の違いを説明できない人は多いのではないでしょうか。

どちらも正しい日本語ですが、実は意味や使い方に違いがあります。まずは文法からみていきましょう。

「よろしくお願い致します」と「よろしくお願い申し上げます」は両方とも謙譲語です。つまり、目上の人に対して使うへりくだった言い方です。

「よろしくお願い致します」の文法的解釈

「お願い致します」の「致します」は、「する」の謙譲語の「致す」に丁寧語の「ます」が付いています。相手に敬意を払いつつ「○○します」という意味であることが分かります。相手に何かをお願いしたい時などに使えます。

例)
「○日までにご返信いただきますよう、よろしくお願い致します。」

「よろしくお願い申し上げます」の文法的解釈

「よろしくお願い申し上げます」の「申し上げます」は「言う」の謙譲表現です。謙譲語である「申す」に補助動詞の「上げる」がつくことで、さらに敬意を示しています。自分より上の立場の人に対して、敬意示しながら伝えているという意味であることがわかります。

例)
「この度はご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。同じ過ちを繰り返さないよう精進して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。」

よって今回取り上げる「よろしくお願い申し上げます」は自分が何かする場合に適切な言葉です。わかりやすく書くならば、受け手ではなく送り手に強くかかる時に使うと正しい敬語表現になります。一般的には謝罪や御礼を伝える時、相手と自分の立場の差を強調したい時によく使われています。

「何卒よろしくお願い申し上げます」の使い方

「何卒よろしくお願い申し上げます」という言葉もビジネスの現場ではよく見聞きします。まず、何卒は「なにとぞ」と読みます。「なにそつ」と言ってしまっている人も時々見かけるのでしっかり覚えておきましょう。

意味は「どうか」「どうぞ」という強く願う気持ちを表す言葉ですが、それよりも少しかしこまった印象です。相手にしっかりと、心から伝えたいと思う時につけるとよいでしょう。

たとえば、いつもお世話になっている取引先の担当者に上司を紹介されたとします。その時の挨拶の締めで「何卒よろしくお願い申し上げます」と使うとよいでしょう。

一点気をつけることは「何卒よろしくお願いします」は、日本語として自然ではない点です。

「本年もよろしくお願い申し上げます」の使い方

「本年もよろしくお願い申し上げます」は、年賀状や年始のご挨拶で誰もが一度は聞いたことのある言葉でしょう。年始のご挨拶はとても大切です。今後もお付き合いしたい方や取引先へのご挨拶にとても便利な言葉ですので覚えておきましょう。

前述したとおり、ここでの意味は「申し上げます」と言っているので、相手に対して「お願い」するのではなく、自分が相手に敬意を示しながら「お願い申し上げて」いるということです。

「今後ともよろしくお願い申し上げます」の使い方

「今後ともよろしくお願い申し上げます」も日常的によく見聞きする言葉です。お世話になっている先生や上司、先輩、取引先はもちろん、親戚にもよく使います。どういう時に使うと効果的かみていきましょう。

たとえば、上司から「猫背だから暗く見えるんだよ。暗い奴は仕事もできないから胸をはりなさい」など、動作、姿勢など、業務以外の注意を受けたとします。

業務に直接関係無いのに、と嫌な気持ちになることもあります。そこをぐっと飲み込んで「アドバイスありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます」と笑顔で伝えて頭を下げると印象も良くなり、今後も色々と気付いていない点をアドバイスしていただけることでしょう。

「よろしくお願い申し上げます」の言い換え方法

メールで何度もやり取りをしている相手や、よく挨拶する人に毎回同じ言葉で締めくくるのは事務的に感じます。そういった時は言い換えをすることをおすすめします。簡単で効果的なのは頭に言葉をつけることです。

「何卒」を上に取り上げましたが、何度もやり取りしてきた相手には「どうぞよろしくお願い申し上げます」「どうかよろしくお願い申し上げます」とすることで丁寧さは失われないのに柔らかい印象になるのでおすすめです。

「よろしくお願い申し上げます」と「敬具」の使う順番

かしこまった手紙を書く習慣がなくなってきたこの頃ですが、年に何度かは大切なことを便箋に認めることもあるでしょう。「敬具」という言葉も知っているけれど、あまりよくわからない人も多いのではないでしょうか。使う順番を間違えるととてもおかしな手紙になります。ここは難しく考えず「敬具」は文章の最後と覚えておきましょう。

<本文省略>
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
○○年○○月○○日

このようにすると間違いがありません。

「よろしくお願い申し上げます」のビジネスでの使い方

ここではビジネスの現場での使い方を具体的にみていきます。丁寧に言いたい、へりくだった言い方をしたい、と毎回「よろしくお願い申し上げます」を使ってしまうのではなく、必要な時に使うことが大切です。

毎回使うと機械的、事務的と思われてしまい、その人の定形文と思われてしまうので勿体ないです。

効果的に使えるシチュエーション

そこでどういうシチュエーションの時に使うと効果的なのかを紹介します。

・こちらの不手際によるクレームに対して謝罪をする時
・契約が成立した時
・大変お世話になった相手にあらたまった手紙を書く時
・年始など特別の時のご挨拶
・立場の違いを強く強調したい時

いつもは「よろしくお願い致します」を使っていても、上記のような特別な時だけ「よろしくお願い申し上げます」を使うことで言葉の持つ力を発揮できます。もちろん、上記以外のシチュエーションでも自分にとってここぞというタイミングが訪れたら使うというのが望ましいでしょう。

「よろしくお願い申し上げます」の漢字

一般的には「よろしくお願い申し上げます」と書かれることが多いですが、「宜しくお願い申し上げます」と書かれているものも見かけます。一体何が違うのでしょうか。

現代のビジネス社会では「宜しく」と漢字で書かれていても同じ意味で受け取ります。しかし、その成り立ちからみてみると意外なことがわかります。

「よろしく」という言葉の意味は「便宜をはかってもらう」ということです。そこから「宜」の字が使われるようになり「宜しく」となりました。「宜」という字は「機宜」「時宜」「適宜」「便宜」などで使われ、意味は「ほどよい」「その場に当てはまって都合が良い」です。

つまり、常識のようになっている「宜しくお願い申し上げます」ですが、本来の意味とは違うということを豆知識として知っておくとよいでしょう。

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