「よろしくお願い申し上げます」は正しい使い方?意味や例文を紹介
更新日:2024年07月13日
何卒〇〇よろしくお願い申し上げます
「何卒よろしくお願い申し上げます」という言葉もビジネスの現場ではよく見聞きします。まず、何卒は「なにとぞ」と読みます。「なにそつ」と言ってしまっている人も時々見かけるのでしっかり覚えておきましょう。
意味は「どうか」「どうぞ」という強く願う気持ちを表す言葉ですが、それよりも少しかしこまった印象です。相手にしっかりと、心から伝えたいと思う時につけるとよいでしょう。
たとえば、いつもお世話になっている取引先の担当者に上司を紹介されたとします。その時の挨拶の締めで「何卒よろしくお願い申し上げます」と使うとよいでしょう。
一点気をつけることは「何卒よろしくお願いします」は、日本語として自然ではない点です。
併せて〇〇よろしくお願い申し上げます
相手に対して、複数の事柄をまとめてお願いするときに使用できる表現が、「併せて〇〇よろしくお願い申し上げます」です。「併せて」には、「その上さらに。同時に。」という意味があります。
例えば、事前に頼んでいた仕事にプラスして新たな仕事を依頼するときは、「先程依頼した件と併せてこちらの仕事もよろしくお願い申し上げます」と使いましょう。
ご査収のほどよろしくお願い申し上げます
書類送付の際などに使われるのが、「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」です。
「ご査収」は、「よく調べて受け取ること」という意味があります。ただ受け取るのではなく、間違いや問題がないかを確認して受け取って欲しいときに使いましょう。金銭や物品など価値のあるものを受け取ってもらうときにも使える表現です。
例文としては、履歴書送付の際などに「履歴書を送付いたしました。ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」のように使います。
〇〇重ねてよろしくお願い申し上げます
お願い事をした相手に対して、確認の念押しをしたいときに使えるのが「〇〇重ねてよろしくお願い申し上げます」です。
書類の返送期限が迫っても返ってこないときなどは、「書類の返送期限まで○日と迫っております。期限内に返送頂きますよう、重ねてよろしくお願い申し上げます」と表現しましょう。
「よろしくお願い申し上げます」の注意点
ビジネスシーンでよく使われる「よろしくお願い申し上げます」ですが、使い方を間違えないよう注意点をチェックしていきましょう。
連続して使わない
文末を「よろしくお願い申し上げます」にすると丁寧な表現に見えますが、1つの文書の中で連続して使わないようにしましょう。
例えば、「書類をお送りしましたので、ご確認よろしくお願い申し上げます。また、返送期限は○日ですので、よろしくお願い申し上げます。」とすると、かなりしつこい印象を与えてしまいます。
正しくは、「○日返送期限の書類をお送りしました。ご確認よろしくお願い申し上げます。」とまとめるとスマートな表現にできます。
「お願い申し上げます」と「お願いいたします」が混在してもよい
「お願い申し上げます」と「お願いいたします」は1つの文書の中で混在しても問題はありません。
ただし、「お願い申し上げます」のほうが丁寧な表現です。文書で送る相手が目上の人の場合は、こちらを使うと良いでしょう。
文書の内容や送る相手によって、言葉選びをすることが大切です。
「よろしくお願い申し上げます」の英語表現
厳密に言えば、「よろしくお願い申し上げます」の英語表現は存在しません。
英語には敬語表現がないため、状況に応じてお礼を伝えたいときは「Thank you.」や、「Thank you very match.」と伝えれば良いでしょう。
「よろしくお願い申し上げます」を正しく使おう
初回公開日:2017年11月20日
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