お願いの敬語表現は?ビジネスシーンで使える言い換えや注意点
更新日:2024年08月02日
お手数をおかけしますが
「お手数」は、「労力」を指す「手数」に「お」をつけた尊敬語の表現です。相手に対する労いや、感謝の意味が含まれています。クッション言葉として「お手数をおかけしますが」を加えることで、相手の手を煩わせるお願いを丁寧に伝えることができます。以下に例文をご紹介します。
- お手数をおかけしますが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
- お手数をおかけしますが、明日までに確認いただけますと幸いです。
お力添えをいただけましたら
「力添え」は「他人への手助け、サポート」という意味があります。目上の人にお願いするに当たって手を貸してほしいときに使える表現です。また、「お力添えをいただけましたら幸いです」とするとより丁寧な言い方になります。以下のように、他のクッション言葉と合わせて使うこともできます。
- 是非ともお力添えいただけますようお願い申し上げます。
- お忙しいところ恐縮ですが、お力添えいただけましたら幸いです。
お取り計らいのほど
「お取り計らい」は「物事がうまくいくように取り扱うこと」を指す「取り計らい」の丁寧な言い方です。相手の配慮や対処したことについて敬意を込めるときに使える表現です。「よろしくお願いします」よりも堅い印象を与えることができます。
ただし、お願いしたいときに使うと指図をした印象を与えてしまう場合があるので注意しましょう。「お手数をおかけしますが、お取り計らいのほどよろしくお願いいたします」などと複数のクッション言葉を使うことでより丁寧に表現することができます。
お願いの類語・言い換え
ご紹介してきた通り、お願いは幅広い意味を持つ言葉です。曖昧な印象を与えないために、類義語や言い換え表現を知っておきましょう。お願いを明確に伝えることができれば、誤解を生まずスムーズに物事を進められるようになるでしょう。
1:請求
請求は、「相手にある行為をするように求めること」を意味します。主に「金銭の支払い、物品の受け渡し」に関することに使われます。支払いなど、金銭を請求するための「請求書」はビジネスシーンでも多く使われます。
2:要請
要請は「必要だとして強く願い求めること」です。「お願い」に比べると強い意味が含まれています。近頃は「自粛要請」などと言う言葉でよく耳にする言葉です。「何かをしてほしい」というよりは、「何かをしないように」と強く願い求めるときに使われることが多い言葉です。
3:依頼
依頼は「人に物事をしてもらうよう頼むこと」を意味します。頼みごとの意味合いが強く、「他人をあてにする」、「他人に任せる」というニュアンスが含まれています。「依頼人」「依頼書」「依頼を引き受ける」などがよく使われる表現です。
4:指示
指示は「物事をそれと指し示すこと」を意味します。また、「指示を与える」「指示に従う」というように命令として使われることもあります。「お願い」と似てはいますが、目上の人には使えません。基本的に部下など目下の人に使うようにしましょう。
5:頼む
初回公開日:2018年03月05日
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