「読んでください」の敬語表現とは?言い換えや丁寧な言い回しについても解説
更新日:2024年08月02日
「お読みいただければと存じます」
「お読みいただければと存じます」は「読んでもらえたらと思います」の敬語表現です。こちらは相手に読むか読まないかの主導権を渡している表現になりますので、強制力がない、非常に謙虚な物言いになります。
そのためビジネスシーンでも大変重宝される言葉です。特に新人のうちは周りの人たちへ謙虚な姿勢を見せることが大切なのでこの言葉を使う頻度は上がるでしょう。
「お読みいただきたく存じます」
「お読みいただきたく存じます」は「読んでもらえたらと思います」の敬語表現です。こちらも相手に読むか読まないかの主導権を渡している表現になりますので、強制力がない、非常に謙虚な物言いです。
先ほど紹介した「お読みいただければと存じます」は「れば」と仮定の意味が入っていたのに対して、「お読みいただきたく存じます」は「たく」と願望の意味が入っているので、二つを比べたらこちらの方が読んでもらいたい要望が強くなっています。
そのためどうしても読んで欲しい重要性が高いと感じるものには、こちらの方を使用するようにしましょう。
「お読みいただければ幸いです」
「お読みいただければ幸いです」は「読んでもらえたら嬉しいです」の敬語表現です。こちらも相手に読むか読まないかの主導権を渡しており、またこちらが嬉しいと表現しているので丁寧で謙虚な物言いになります。
「幸いです」には「できればで構いません」といった意味合いが含まれているため、人によっては確認してくれない場合があります。そのため絶対に読んでほしいものには使うのは控えた方が良いでしょう。
「お読みくださいますようお願い申し上げます」
「お読みくださいますようお願い申し上げます」は「読んでもらえますようお願いします」の敬語表現です。
「ください」と入っているので命令口調に取られやすいところを「くださいますようお願い申し上げます」と続くことで、高圧的に感じる部分を無かったことにしています。
非常に丁寧で固い言葉のため話し言葉としては使用されません。主に書き言葉で使用され、文末などに入れられ、締めのご挨拶のようになっていることが多いです。
「お読みいただきますようお願いいたします」
「お読みいただきますようお願いいたします」は「読んでもらえますようお願いします」の敬語表現です。
「お願いいたします」という言葉が入っているため、下から相手の様子を窺いながらも読んで欲しいことを伝えることができます。
非常に丁寧で固い言葉のため話し言葉としては使用されません。主に書き言葉として使用され、目上の方や取引先なのどかしこまる必要がある人に送る言葉です。
「読んでください」の敬語表現
ここからは「読んでください」の敬語表現をお伝えします。敬語表現には丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つがありますが、日本語は難しくどれも混同して覚えてしまいがちです。
表現ごとに特徴をお伝えしますので、ぜひ元の意味から復習してください。
丁寧語は「お読みください」
「読んでください」の丁寧語は「お読みください」です。丁寧語とは話し手が聞き手に対し敬意を表して、丁寧にいう言い方であり、現代語では「ます」「です」口調のものを指します。
そのため敬語表現自体は間違いはありませんが、少し命令口調に思われることも多いので注意が必要です。取引先や目上の方には命令ではなく、依頼の意味合いが強い敬語表現を使用した方が、謙虚で感じが良いと思っていただけることでしょう。
謙譲語はない
「読んでください」には謙譲語がありません。謙譲語とは、話し手が、自分または自分の側にあると判断されるものに関して、へりくだった表現をすることにより、相手の人に対して敬意を表すものを指します。
「見る」だったら「拝見する」ですし、「行く」であれば「うかがう」になります。言葉自体が大きく変化するのも特徴です。
そのため「読んでください」は相手に行動を依頼する言葉のため、自分をへりくだって表現する敬語表現は存在しません。尊敬語と丁寧語のみになりますので覚えておきましょう。
「読んでください」を言い換えて上手に依頼しよう
いかがでしたか。最後まで記事を読んでくださった人は「読んでください」の依頼方法をたくさん理解してくださったでしょう。
「読んでください」と依頼することは、ビジネスシーンでは毎日のようにあるでしょう。敬語は難しくたくさんの言い回しがありますが、その中から適切なものを選べることはあなたの仕事の質を高めてくれるでしょう。
この記事でお伝えしたことを忘れずに、これからのあなたのビジネスライフに役立ててください。
初回公開日:2018年02月13日
記載されている内容は2018年02月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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