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「まだ」の敬語表現・まだの使い方と例文・別の敬語表現

初回公開日:2018年02月26日

更新日:2020年05月25日

記載されている内容は2018年02月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「まだ」という言葉を人に向かって言う時はかなり気を使うものです。相手を不快にさせないように上手に「まだ」というためにはどんな言い方をしたらいいのでしょうか?ここでは敬語の種類や使い方を紹介しながら、敬語で「まだ」という言葉を使う時の例を挙げてみました。

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「まだ」を敬語表現にすると?

「まだ」にはいくつかの意味がありますが(後述)、ここでは「まだ~していない」という意味での「まだ」の使い方について書きます。

「まだ」という言葉の敬語はありません。「まだ~」という内容を敬語で伝えたい時は、「まだ」の代わりに他の言葉を使って表現するか、または「まだ」の後に続く言葉を敬語にします。

・まだできていないですか?→まだできていらっしゃいませんか?

でもいいですが、

・まだできていないですか?→現在はどういう状況ですか?

の方が感じがいいです。なるべく「まだ」を使わずに他の言葉を使った方が婉曲な言い方になり、相手に不快感を与えません。

相手に聞く場合ではなくて自分のことを言う場合は、

・まだできていません。→申し訳ありません、まだできておりません。

のように、「申し訳ありません」を添えた方がへりくだった印象を与えますので、相手に不快感を与えません。

「まだ」の敬語での使い方は?

「まだ」の敬語表現・まだの使い方と例文・別の敬語表現
※画像はイメージです

「まだ」の敬語としての使い方を解説する前に、敬語についてその種類や使い方について説明します。

敬語の種類

「まだ」の敬語表現・まだの使い方と例文・別の敬語表現
※画像はイメージです

敬語は大きく分類すると3種類あります。尊敬と謙譲語と丁寧語です。尊敬語と謙譲語は、自分より上の立場の人や目上のひと、尊敬している人に対して使います。丁寧語は誰に対して使っても問題のない言い方です。まずはそれぞれの意味と使い方を紹介します。

尊敬語

尊敬語は、相手を主語にして話す時に使う敬語です。相手を尊敬する気持ちを表す言葉使いです。主に相手の物や動作、状況や身内などを尊敬語にして使います。



・する→なされる、なさる、される
・言う→おっしゃる
・知る→ご存じ
・食べる→召し上がる
・見る→ご覧になる
・行く→いらっしゃる
・来る→いらっしゃる、お越しになる、お見えになる
・会う→会われる、

などです。決まった敬語表現のない動詞の場合は、動詞の前後に「お(ご)~なる」を付けて尊敬語にします。



・聞く→お聞きになる

相手の身内のことを言う場合は、

・お母様、お父様、お子様、奥様、旦那様、ご主人(様は付けない)

などです。「ご主人様」は間違ってはいませんが、「ご」と「様」が二重なので、使わない方がスマートです。「お母さん」のように「お」が付いた状態で定着した言葉は「様」を付けます。

謙譲語

謙譲語は、自分を主語にして言う時の敬語です。相手に対して自分や自分の物や動作や身内などをへりくだって表現する敬語です。



・する→いたす、させていただく
・言う→申す、申し上げる
・知る→存じる、存じ上げる
・食べる→いただく、頂戴する
・見る→拝見する
・行く→伺う、参る
・来る→伺う、参る
・会う→お目にかかる
・あげる、与える→差し上げる

などです。

自分の身内のことを言う時には、

・母、父、妻、夫、子供、息子、娘、

会社の場合、社内では上司に敬語を使いますが、社外では社長も上司も身内になります。身内には謙譲語を付けて言います。

・社長の○○がご連いたします。
・部長の○○が伺います。

などです。

丁寧語

丁寧語は、語尾に「です・ます」を付けて言う言い方です。また適度に「お」を付けて(後述)言います。



・する→します
・言う→言います
・知る→知っています
・食べる→食べます
・見る→見ます
・行く→行きます
・来る→来ます

などです。

敬語の使い方

敬語の種類と言い方について紹介しました。使い方についても紹介します。

・「明日来る」を丁寧語にすると、「明日来ます」です。
・「明日来る」を尊敬語にすると、「明日いらっしゃいます」です。
・「明日行く」を謙譲語にすると、「明日伺います」です。

尊敬語や謙譲語の存在する動詞は語尾に「です・ます」を付けてそのまま使えばだいじょうぶです。敬語の特にない動詞の時には適度に「お」や「ご」を付けて(後述)、尊敬語の時には「なる・なされる・なさる・される」を語尾に付けて使います。同じように謙譲語でも「いたす・させていただく」を付けて言います。



・「利用する」を丁寧語にすると、「利用します」です。
・「利用する」を尊敬語にすると、「ご利用になる」です。
・「利用する」を謙譲語にすると、「利用させていただく」です。

「お」と「ご」の使い方

基本的には、訓読みの言葉には「お」を付け、音読みの言葉には「ご」を付けます。訓読みの言葉とはそれ一つだけでも意味がわかる読み方で、音読みはわからない読み方です。

「話」は「はなし」と訓読みで読むと意味がわかります。「わ」と音読みで読むと1つだけでは意味がわかりません。「童話」など、熟語にして初めて意味を持ちます。

「お」や「ご」を付けた例を挙げます。

・お考え(訓読み)、ご意見(音読み)
・お名前(訓読み)、ご氏名(音読み)

などです。しかし例外も結構ありますので、こうと決めつけて使うことはできません。

・お化粧、お通夜、お正月、お菓子、お食事、など音読みでも「お」を付けるものがあります。音読みの言葉でも生活に密着した身近な言葉には「お」を付ける傾向があります。

・「ごゆっくり」は訓読みですが、「ご」を付けます。

「お」を付けない言葉は?

尊敬語として「お」や「ご」を付けるのは、相手の物事を指す言葉に対してです。


・お考え、お荷物、お体、ご予定、お時間、

などです。自分の物事を指す時でもそれが相手に関係のある事柄の場合も「お」や「ご」を付けます。



・ご連絡、お知らせ、ご報告、

などです。「お」や「ご」を付けない言葉もあります。すでに「お」や「ご」が付いているものや、「お」や「ご」を付けると響きがおかしくなる言葉です。



・ごはん、おかず、おやつ、ご機嫌、おにぎり、→すでに「お」や「ご」が付いています。
・学校、病院、会場、会社、場所、区役所、→「お」や「ご」を付けると違和感があります。

などです。

二重敬語は使わない方がいい

1つの単語に同じ種類の敬語が2つ以上入っている言葉を二重敬語といいます。間違いではありませんが、違和感があったりくどく感じたりしますので、特にビジネスの場では使わないことをおすすめします。



・拝見させていただきます→拝見+させていただく(謙譲語が二重)
・伺わせていただきます→伺う+させていただく(同上)
・いらっしゃられますか?→いらっしゃる+られる(尊敬語が二重)
・おっしゃられる→おっしゃる+られる(同上)

間に接続詞の「て」を入れて2つの文をつなぐ形式にしたものは「敬語連結」と言って二重敬語とみなされませんので、使ってもだいじょうぶです。



・ご覧になっていらっしゃる→ご覧になる+いらっしゃる(2つの尊敬語を「て」でつないでいる)
・ご説明して差し上げる→ご説明する+差し上げる(2つの謙譲語を「て」でつないでいる)

メールでの「まだ」の使い方

メールで「まだ」という言葉を敬語として使う場合の例を紹介します。「まだ」には5つの意味があります。

①その時点で実現していない状態
②以前と変わらない、継続している状態
③わずかしか時間がたっていない状態
④満足ではないが、いくらかましな状態
⑤他にも、さらにの意味、

です。ここでは①の意味の「まだ」の時の敬語使用例を紹介します。

①の場合の例

・「まだ決まらないですか?」→「そろそろお決まりになりましたか?」
・「まだ終わらないですか?」→「いつ頃終わるご予定ですか?」
・「まだ送ってないですか?」→「いつ頃送って下さるお考えですか?」

など、「まだ」という言葉を使うのをなるべく避けた方が相手に不快感を与えないで済みます。どうしても「まだ」と言わなければならない時はその前後の文を丁寧な言葉で挟んで少しでも「まだ」がキツく響かないように工夫しましょう。

古語での使い方

「まだ」という言葉は「未(いま)だ」という言葉が変化した言葉です。漢文を「未(いま)だ~ず」と訓読みしたことから、打消しの語を伴って使うようになりました。

源氏物語の中の「桐壷」の章に「まだ」を使った文があります。

「まだ大殿籠(おほとのごも)らせ給(たま)わざりけるを」

意味は、(帝がまだお休みになられなかったのを)です。

「まだ」を敬語で表現する例

「まだ」の敬語表現・まだの使い方と例文・別の敬語表現
※画像はイメージです

「まだ」を他の言葉で置き換えずに敬語表現する時の言い方を紹介します。「まだ」と言うと相手に不快感を与えてしまうことがあるので、なるべく丁寧な言葉使いをして補いましょう。直接話す場合は表情や態度や声の調子などでも、へりくだった印象を与えるように意識しながら話しましょう。

「来ていない」と言う時

「まだ来ていない」という時の敬語での言い方をいくつか紹介します。

尊敬語で言う時

・「まだお着きになっていらっしゃいません」(敬語連結)
・「まだお越しになっていらっしゃいません」(同上)
・「まだいらっしゃってません」

謙譲語で言う時

・「申し訳ございません、まだ来ておりません」

「まだ」の別の敬語表現の例

「まだ」の敬語表現・まだの使い方と例文・別の敬語表現
※画像はイメージです

ここでは「まだ」という言葉を使わずに別の言葉で置き換えて敬語表現する場合の例を挙げます。

「未(いま)だ」を使った敬語

・「まだ来ていません」→「いまだにご到着されていません」(尊敬語)
・「まだ報告がありません」→「いまだに報告がございません」(謙譲語)
・「まだできていません」→「申し訳ございません、いまだできていません」(謙譲語)

「申し訳ありません」と「申し訳ございません」はどちらでもいいですが、相手に迷惑をかけてしまった時はより丁寧な「申し訳ございません」を使った方が誠意が伝わります。

これから

・「まだ来ていません」→「お待たせして申し訳ございません、これから到着するとのことです」
・「まだ報告がありません」→「これから報告が来る予定でございます」
・「まだできていません」→「遅れて申し訳ございません、これから早急に進める所存です」

「ございます」は丁寧語で、「所存」は謙譲語です。

「まだ」の丁寧語の表現例

尊敬語や謙譲語を使うと少し大げさになってしまうような状況では丁寧語で話します。丁寧語は適度に「お」や「ご」を使い、語尾には「です・ます・ました」を付けます。



・「お待たせしてすいません、まだ来ていません」
・「まだ報告がありません」
・「遅れてすいません、まだできていません」

などです。

失礼のないように敬語を上手く使いましょう

「まだ」の敬語表現・まだの使い方と例文・別の敬語表現
※画像はイメージです

敬語には尊敬語と謙譲語があり、間違えて使ってしまうと大変です。恥をかくだけではなく、相手の気分を損ねてしまうこともあります。相手のことを言うのに謙譲語を使ってしまったり、その逆もあります。よく使われるフレーズを暗記したり、周りの人(先輩など)が使っている敬語を聞いて参考にしましょう。

丁寧に話そうとするあまりに、二重敬語を使ってしまって相手に違和感を感じさせてしまうよりは、少しさっぱりしているけれど敬語は最小限におさえてシンプルで爽やかなイメージを相手に与えた方が好印象です。

直接対面している場合は、笑顔と腰の低い物腰で感じの良さとへりくだった気持ちを表現しましょう。メールの場合は対面している時よりもいくぶん丁寧な言葉使いにしましょう。

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