「驚く」の敬語表現・驚くの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月08日
ビジネスの場面で「驚く」ことを敬語で表すときは、相手に失礼がないか、敬語表現が間違えていないかを注意する必要があります。
感動を表す「驚く」の敬語で「感服」「敬服」はこの言葉自体に相手を敬う意味があります。「ご感服しました」のように「感服・敬服」の前に「ご」や「お」をつけるのは間違いなので気をつけましょう。また「感銘」は「感銘を受ける」と使います。「感銘しました」とは使わないので気をつけてください。
動揺を表す「驚く」の場合はメールと同様、「驚きのため動揺している、言葉がない」ことで驚きを表現して問題はありません。ただし、「動揺している、言葉がない」と伝えているので、その後に長々と文章を続けるのは不自然です。「改めて連絡いたします」や「取り急ぎ連絡させていただきました」など、しばらく時間をおいてその後に改めて必要な用件を伝えましょう。
「驚く」の敬語表現の例文は?
「驚く」はその時の状況や感情で持つ意味が違ってきます。具体的な状況を想定した例文をみていきましょう。
動揺する「驚く」の例文
移動や引越しなどの場合
「突然の移動のお話、大変驚いております。お忙しいとは存じますが、近いうちにまた連絡させていただければと考えております。」
予想もしないことがおきた場合
「今回のこのような状況に大変驚き、私も気が動転しております。状況を確認し、こちらより連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。」
相手に不幸があった場合
「突然の訃報に言葉もありません。心よりお悔やみ申し上げます。」
驚いた状況を「言葉がない」「動転」「大変」「突然」などの言葉を使い、相手に伝わるようにしましょう。
感動する「驚く」の例文
相手の話を聞いた場合
「○○様のお話、とても感銘を受けました。このような場に参加させていただき、誠にありがとうございました。」
相手の行動に驚いた場合
「思いがけない嬉しいご訪問に職員一同、大変驚いております。お越しくださいまして誠にありがとうございました。」
「本日の演奏会の素晴らしい演奏に驚嘆いたしました。今後の演奏会も楽しみにしております。」
相手を賞賛する「驚く」の場合は敬語の使いすぎや、しつこくないよう注意する必要があります。
あきれた場合の「驚く」の例文
約束と違った場合
「先日注文した商品がまだ到着しておりません。大変困惑しております。至急ご連絡くださいますようよろしくお願いいたします。」
「ご指示いただいた場所に到着しましたが、指定のビルが見当たらず大変動揺しております。至急ご連絡いただけないでしょうか。」
あきれた「驚く」の場合は本来は「唖然」としたり「驚愕」しますが、相手には「困惑している」「動揺している」と驚く部分を少し隠しています。相手に否定的な響きがある驚きはやんわりと伝えるとギスギスしないでしょう。
「驚く」を別の敬語表現で表すと?
「驚く」の敬語表現を「驚きました」「驚いています」以外の別の言葉で表すと、どのような言葉があるでしょうか。「感服」などの熟語や、「突然のことで言葉もありません」などの文章など驚きを表す敬語表現をみていきましょう。
別の言葉で「驚く」を表す
「その素晴らしさに驚嘆いたしました」
「驚嘆」は、素晴らしいもの、ことに驚き感心する意味を持ちます。敬語で表すと「驚嘆いたしました」「驚嘆しております」のように使います。
「驚愕の事実に言葉もありません」
「驚愕」はとても驚くさまを表す言葉です。敬語表現として「驚愕いたしました」「驚愕しております」とも使えます。
「その状況を目の当たりにして愕然としております」
「愕然」もとても驚くさまを表す言葉ですが、驚いて何も考えられないというイメージのある言葉です。敬語で表すと「愕然としております」「愕然としました」のようになります。
別の文章で「驚く」を表す
「突然のお祝いに感激のあまり言葉もありません」
「突然」は急でびっくりした様子、「言葉もありません」は言葉がでないほど驚いた様子が伺えます。普段使っている言葉を組み合わせることで驚いている様子を表すことができます。敬語は「です・ます」の丁寧語が不自然なく、よいでしょう。
「思いもよらない状況に衝撃を受けております」
「思いもよらない」は予測できなかった驚きのさま、「衝撃を受けております」は強く驚き、ショックを受けている様子を表しています。予測でない、どうしていいかわからないなどの意味を含む言葉で驚きを表すことができます。こちらも敬語は「です・ます」の丁寧語が自然です。
文章で「驚く」を表す場合は、驚くとしてしまう行動や気持ちを表す言葉を使うと状況がわかりやすく表現することができます。
「驚く」様子を上手に伝えよう
初回公開日:2018年03月02日
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