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「見当たらない」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年07月10日

「見当たらない」は物が失くなったときや、誰かの探し物を手伝ったが見つけられなかったときなどに使う言葉です。「見当たらない」を敬語で表現するにはどうしたらいいのか。「見当たらない」を使うべき場面と使わない方がよい場面などについて解説いたします。

「見当たらない」の敬語表現

「見当たらない」は「存在しているはずの何かが見つからない」ということを意味する言葉です。「書類が見当たらない」「もらったはずの資料が見当たらない」などの使い方をします。

「見当たらない」の敬語は「見当たりません」です。「資料が見当たりません」「お探しの本はこちらの本棚には見当たらないです」などの使い方をします。

丁寧語

「見当たらない」は、動作を表す言葉では無いので「尊敬語」や「謙譲語」にはなりません。敬語にする場合は丁寧語にします。「見たらない」の敬語は「見当たらないです」「見当たりません」になります。

「見当たらない」はどんな場面で使うか

「見当たらない」はあるはずのものが無いときに使う言葉です。「ない」という事実を言っているだけの言葉で、なくなったことに対して反省の色は無い表現なので、自分が保管しておかなくてはならないものがなくなった場合には使いません。

預かっていたものを失くしてしまった場合や、自分が責任を持って保管しておかなくてはいけないようなものが見当たらないという場合には「失くした」の敬語である「失くしてしまいました」など、自分に責任を置くような言い方をした方が丁寧です。

探してくれと頼まれたとき

「Aという資料がその辺りにあるはずなんだけれど」「そのへんに鍵を置いたはずなんだけれど」など、探し物をしている人に聞かれ、その辺りを見回したが「なかった」という場合は、
「ないです」、あるいは「ない」の敬語である「ありません」というより、「見当たりません」と言った方がよいです。

探している人がいる以上、見た範囲にはないだけで「ない」ということはなかろうと考えられるためです。

間違った番号で電話を掛けた時に「その電話番号は存在しません」ではなく「現在使われておりません」というアナウンスが流れるのも同じ理由からです。

あるはずの物がないとき

「見当たらない」は「存在しているのは知っている」というニュアンスと「盗まれたり、失われたり、捨ててしまったりはしていないはずだ」というニュアンスがあります。

「見当たらない」という場合、現状、そのものは失われていることになりますが、「自分の責任で失くしてしまった」というような自責のニュアンスや反省のニュアンスはありません。「おかしいな」「ちょっと何処かへ行ってしまっているようだ」というような軽い意味合いの言葉です。

「見当たらない」の敬語での使い方

探し物をしている人に「ありますか」と聞かれて、見た範囲ではなかった、という場合は「見当たらない」の敬語、「見当たりません」を使います。

「見当たらない」は、あるはずなんだけれど、今のところ目に付く範囲にはないようだ、という意味です。相手が探している以上、その探し物は存在はしているはずなので「見当たらない」の敬語「見当たりません」と言うのが適切です。「ない」の敬語「ありません」では不自然になります。

預かっていたものが何処かへ行ってしまった、という場合は「見当たらないです」というと無責任な印象を与えるので「失くしてしまった」など、自分に責任があるような言い方をした方がよいです。

敬語の種類

「見当たらない」を敬語にするときには丁寧語にします。「見当たりません」が「見当たらない」の敬語表現です。

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。尊敬語は相手の動作や相手の物を敬語にするときに使い、謙譲語は自分の動作や自分の物を敬語表現にするときに使います。丁寧語は相手にも自分にも使います。「見当たらない」は状況を表す言葉ですので、尊敬語や謙譲語の形で敬語にすることはできません。

使い方

「見当たらない」という言葉がもっとも適切なのは、人に探し物を頼まれてそれを探したが見つからなかった、という場面です。「存在はしているのだろうけれど」「見た範囲ではない」「特に自分の責任て失くなったというわけではない」というニュアンスがあるためです。

「お探しの資料は見当たりませんでした」「鍵はリビングには見当たりません」「いつも使っていらっしゃるペンは、デスクの上には見たりません」などの使い方をします。

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初回公開日:2018年02月16日

記載されている内容は2018年02月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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