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「見当たらない」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年07月10日

「見当たらない」は物が失くなったときや、誰かの探し物を手伝ったが見つけられなかったときなどに使う言葉です。「見当たらない」を敬語で表現するにはどうしたらいいのか。「見当たらない」を使うべき場面と使わない方がよい場面などについて解説いたします。

メールでの使い方

探し物を相手に頼まれたが、見つからなかった、というようなことを伝えるメールを送る時などに使います。「見当たらなかった」は敬語で言うと「見当たりませんでした」になります。

「お探しの番号の会員カードは見当たりませんでした。もう一度ご確認いただけますでしょうか」「ご指定の電話番号では登録が見当たりませんでした」「ご指定頂いたデータを確認しましたが、お伝えいただいた名前のフォルダが見当たりません」などの使い方をします。

「送って頂いた画像が見当たらないので一度送って下さい」などの使い方はしません。「誤って消去してしまったようですので、申訳ないのですがもう一度送っていただけませんか」と書きます。初めから添付されていないから見当たらないのであれば「添付されていないようですので、もう一度送っていただけますか」などの書き方の方が丁寧です。

ビジネスでの使い方

ビジネスでは、自分が何かを失くしてしまった、という場合は「見当たらない」という言葉を使うべきではありません。無責任な印象を与えてしまうためです。

相手が探しているものが見つからない場合には「ありません」ではなく「見当たらない」というのが適切です。

「見当たらない」は上司に使っても良いか

自分が失くした場合は「見当たらない」と言うべきではありません。相手が探して居るものを一緒に探したが、見つからなかった、というような場合には「ありません」ではなく「見当たらないです」というのが適切です。

「キーケースを落としたんですが」「お探ししたのですが、店内には見当たりませんでした」などの使い方をします。

「見当たらない」の別の敬語表現例

「ご指定頂いたお名前と電話番号では会員情報が見当たりませんでした。電話番号を変更されたりしておりませんか」「探したのですが、店内にお客様の探されている傘は見当たりませんでした」などの使い方をします。

「資料が机の上に置いてあるはずだから見て欲しい」などの指示を受けて「なかった」という場合は、「見当たりません」とだけ言うと「机の上は見た」ということが伝わらないので、「机の上にはありません」「机の上を見ましたが、見当たりません」などの言い方をします。

確認できません

相手が探しているものがデータである場合は「見当たりません」ではなく「確認できません」と言う場合もあります。「ご指定の記録は確認できませんでした」「お客様の会員情報は確認できませんでした」などの使い方をします。

自分が失くした場合の「見当たらない」の敬語表現

自分が管理しているものが見当たらなくなることもあります。そのような場合は「見当たらない」ではなく「失くしてしまった」と言った方が良いです。

自分が管理しているものではなくても、「あることは知っているが、あると思っていた場所になかった」「探せば見つかると思う」というような場面では「見当たらない」という言葉を使いたくなることがあります。

そのような場合は「見当たらないです」というのではなく、「お探しのものを見たことはあるのですが、私の管轄ではありませんので詳しいことをすぐにお応えすることはできません。確認いたしますのでお時間をいただいてもよろしいですか」などと、状況をできるだけ正確に伝えるようにしましょう。

「見当たらない」を使いこなそう!

自分が管理しているものが見当たらなくなった時には、自分の感覚としては「見当たらない」になりますが、「失くしてしまった」という言い方をした方が丁寧な印象になります。

「見当たらない」は探し物をしている相手に一緒に探して欲しいと頼まれて探したが見つからなかった、というような場面で使うのが適切です。「存在はしているはずだ」「見た範囲には無い」というニュアンスのある言葉だからです。

「見当たらない」の意味を押さえて使いこなせるようになりましょう。

初回公開日:2018年02月16日

記載されている内容は2018年02月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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