「任される」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現
更新日:2024年08月09日
「何かを任される」という状態の敬語での伝え方
仕事を任されるという場合は、「××をお任せいただいた」「一任していただいた」というように表現することが多いです。「務めることになった」というように言い換えることもあります。
「部長の代行を任されることになった」は敬語にすると「部長が代行を任せて下さった」「部長に代行を一任していただいた」あるいは、「部長の代行を務めさせていただくことになった」になります。
「任される」の類語の敬語表現
「任される」は、使う場面が多そうに思えて案外少ない言葉です。主観的な言葉になるため、文章で自分の略歴を書いていくような場面以外では使う機会がありません。
「任される」ではなく「任されることになった」「任せていただくことになった」などの形で使うことが多いです。
「任される」には意味合いが似ている類語がいくつもあります。「一任された」「務める」「こちらでする」などの敬語表現が「任される」と同じ場面でよく使われます。
一任された
「部長の代行を一任された」は丁寧語にすると「部長の代行を一任されました」です。謙譲語では「部長に代行を一任していただいた」になります。尊敬語の場合は「部長が代行を一任してくださった」です。
務める
「任された」ということを相手に伝える時には「務める」という言葉を使うことも多いです。
「部長の代行を任される」は「部長の代行を務めることになった」に言い換えることができます。
「部長の代行を務めることになった」を丁寧語の形で敬語にすると「部長の代行を務めることになりました」です。謙譲語の場合は「部長の代行を務めさせていただくことになりました」になります。「務める」はこちらがする行為なので基本的には尊敬語にできません。
こちらでする
「任される」は、「こちらでする」という意味ですので、「こちらでする」に言い換えることもできます。
「清掃を任されることになった」は「清掃をこちらですることになった」に言い換えることができます。「清掃をこちらですることになった」は丁寧語にすると「清掃はこちらですることになりました」です。謙譲語で言うと「清掃はこちらでさせていただくこといなりました」になります。
「任せされる」と「請け負う」の違い
「請け負う」も「任される」も意味は同じです。ただし、少しだけニュアンスが違います。
「任される」は受動的な言葉です。「相手が任せた」というニュアンスが強いです。「請け負う」はこちらから仕事を貰いに行った結果相手が仕事をくれた、というニュアンスが強い言葉です。
「部長に資料の整理を任された」というと「部長が任せた」という部分が強く印象に残ります。「部長の資料の整理を請け負った」というと「発言者が資料整理を請け負った」という部分が強く印象に残ります。
自分から仕事を貰いに行った、というようなニュアンスを相手に伝えたい場合には「請け負った」を使うようにしましょう。
「任される」と「引き受ける」の違い
「任される」も「引き受ける」も言い表している状況は同じです。「引き受ける」という場合は「自分がそれをやることにした」という部分を伝えるニュアンスが強くなり、「任された」と言うと相手がそれを「任せた」というニュアンスが強くなります。
「リーダーを任された」など、役職を任されるような場合は「任される」を使い、「掃除を引き受けた」など雑用などをするように言われてすることにしたような場合は「引き受けた」と言うのが一般的です。
「任される」の敬語表現を使いこなそう!
「任される」は「任された」「任されることになった」などの形で使うことが多いです。「任された」の敬語表現は「任されました」「任せていただいた」です。「任されることになった」は敬語では「任されることになりました」「任せていただくことになりました」というような言い方をします。
「任される」は「務める」「こちらでする」などに言い換えることもあります。「部長の代行を任されることになりました」は「部長の代行を務めることになりました」と言い換えられます。「掃除を任されました」は「掃除はこちらでいたします」に言い換えることができます。
「任される」と「任される」の類語の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。
初回公開日:2018年02月17日
記載されている内容は2018年02月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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