「理解できない」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年07月05日
人の話が「理解できない」ときの例文をご紹介します。前の見出しと同じように、対面でのコミュニケーションを想定しています。また、相手の話を最終的に理解することを前提としています。一部例外は存在します。
・そちらの件について、いまいちよくわかりませんでしたので、ご教授願えますか?
・その作家の作品は、私にはよく理解できません。
・私の判断力が追い付かず、恐縮なのですが、そちらについてもう一度説明していただけますか?
・申し訳ありません。私の理解の範疇を超えておりまして、再度ご指導いただきたいのですが。
「理解できない」の別の敬語表現の方法
「理解できない」を敬語にすることは、難しいことです。なぜなら、「理解できません」や「理解できないです」という表現は、ニュアンスとして「こちらに理解するつもりはありません」「そちら側の説明の仕方が悪いので、理解できないのです」といったものが含まれてしまうからです。
難しい会話をされる方と、長い時間お話しなければならない場合、「理解できない」場面がたくさんあらわれる可能性があります。その場合、同じ敬語表現を使うことは不自然ですので、他の敬語表現も覚えておきましょう。下の見出しにおいて、「理解できない」ことを他の言い方であらわした敬語表現についてご紹介します。
「理解できない」の類語
「理解できない」の他の表現方法も覚えましょう。まず、「理解できない」の類語だけご紹介しても、たくさんあります。次にご紹介するすべてが、「理解できない」の類語です。
「理解に苦しむ」「理解の範疇を超えている」「意味不明である」「意味が捉えられない」「意味が入って来ない」「どうにも解せない」「把握しかねる」「掴めていない」「意図がつかめない」「人知を超えている」「意味を呑み込めない」「主旨が分からない」「訳が分からない」「次元が違う」「腑に落ちない」「合点がいかない」「なじめない」
類語の敬語表現
このほかにも「理解できない」の類語は多く存在するのですが、その中の一部をご紹介しました。まずは、上記の一覧の中から3つ程度選んで、その言葉を覚えましょう。それから、「自分が何かを理解できない」場面を想定して、その言葉を使った例文を作ってみましょう。できたら、実際に発音してみることで、より一層記憶に残すことができます。五感を使って覚えましょう。
そうすることで、その言葉はとっさに自分の口をついて出てくる言葉の一つとなります。日本語で表現をする際には、同じ言葉を何度も使用しない方がよいとされています。言葉を美しくするためには、ボキャブラリーを増やす事が必要です。そのためには、日頃から意識して、どんどん新しい言葉を使っていくことが大切です。
わからないときを恐れない
人とコミュニケーションを取る際、どれほど気を付けていようが、絶対に起こってしまうことは「齟齬」です。いまいち、歩調が合わない、何を言っているのかわからない、理解できない、という場面は必ず全員が遭遇するものです。
特に困るのはそれが敬語を使わなければならない状況であったときです。日本語の敬語体系は複雑で、それは社会の階層にも如実に関与します。
聞くことが失礼である、といった風潮もいまだに根強いですが、そのような場面に遭遇してしまった場合は、言葉遣いに注意しながらも思い切って聞いてみましょう。
聞かずに、うまく話がかみ合わないまま、とんでもない失敗をやらかしてしまうよりか、誤解のタネは事前に処理しておく方が無難です。
「わからなかった自分」を恥ずかしがらずに、聞くことを増やしてみましょう。
初回公開日:2018年02月08日
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