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「奢る」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例・返し方

更新日:2024年03月11日

社会ではよく遭遇する「奢る」「奢られる」場面、そんな時どんなところに気を付けていますか。せっかくの機会が、「奢り方」「奢られ方」によってはもったいないものになってしまいます。敬語に気を付けながら、ポイントを押さえて「奢られ上手」「奢り上手」を目指しましょう。

では反対に人に「奢る」場合はいかがでしょう。自分の行為を表現する場合に使う敬語の手法は自分自身の動作を下げて言う「謙譲語」です。そもそも目上の人や上司などに奢るというシーン自体があまりないシチュエーションとも考えられますが、無いとも言えませんので、念のため知っているようにしましょう。

前述の「ご馳走」を使って「ご馳走いたします」「ご馳走します」は確かに敬語として間違ってはいませんが、かなり直接的な表現のため、言われた側としては少々引っかかる表現となってしまっています。

目上の人へ食事を奢るシーンとしては「お礼」や「お詫び」のシチュエーションが多いでしょう。相手が遠慮しないように注意しながら、下から許可を得る形で誘うのがベストな文句と言えるでしょう。

【例】
・「先日のお礼にお食事を差し上げたいのですが」
・「お詫びにお食事などご馳走させてください」

【謙譲語】その場の会計を持つ場合

また、その場での会計を自分が払う、ということを表す敬語表現としては、もう少々間接的な言い回しの方がスマートと感じられるでしょう。気を付けるポイントとしては下記の二つを抑えておきましょう。

・「ここは」とすることによって「その場は」というニュアンスを強調する
・「○○させてください」と下から依頼する形をとる

これらポイントを押さえることで相手への精神的負担を減らすことができます。こちら側が奢る場合にはへりくだった表現すぎても相手に嫌味に聞こえてしまうことがありますので敬語を使いすぎたり、仰々しい敬語は避けるほうがスマートです。

【例】
・「この店は私に出させてください」
・「ここはこちらで出させてください」

「奢る」「奢られた」時のお礼・返し方

では反対に、「奢ります」といったお誘いを受けた時、また実際に「奢ってもらった」時にはどのように返したらよいのでしょうか。お誘いに対しての返答のマナーや、おごってもらった後のお礼のマナーについて、シチュエーションごとに確認しておきましょう。

【返答】奢ってくれるお誘いへの返事

社会に出れば、食事や飲み会のお誘いを受けることもあります。特に学生のころの会費制や割り勘が前提のものとは違い、社外や取引先など「どちらかが代金を負担する」スタイルの食事会であるケースも格段に増える可能性があります。

そういった時にどのような返事をしておけば良いのでしょうか。相手から「奢ります」と言われた時の正しい敬語表現での返事の方法を心得ておきましょう。

また、前述のとおり、「奢ります」を直接敬語表現することは直接的過ぎるので避けられる傾向にあります。「奢り」かどうか確信が持てない場合にはこちらもどちらともとれる表現で返すのが無難です。

【例】
・「お言葉に甘えて、わたくしと部長の○○とで、お伺いさせていただきます」
・「それでは遠慮なく、ご一緒させていただきます」

【お礼】奢ってもらった場合

実際に「奢り」だと確信が持てた時、またその後のフォローの場合は、どのようにしたらよいでしょう。まず大前提として奢られた時にはお礼をする必要があります。その場でお礼をするのはもちろんのこと、ご馳走になったことへのお礼メール、また別件でビジネスメールを送る際の冒頭の挨拶として一言添えるのもマナーと言えます。

基本的にはご紹介したとおり「ご馳走」を使ってお礼を述べるのが良いでしょう。同じ言い回しになると敬語表現はしつこいと感じられ、相手に不愉快な思いをさせる可能性がありますので、語尾や表現を変えるなど何個かの言い回しを知っておきましょう。

【例】
・「お言葉に甘えてご馳走になってしまい、ありがとうございました」
・「先日はおいしい○○をご馳走いただきまして本当にありがとうございました」
・「先日の飲み会では、すっかりご馳走になってしまい恐縮しております」

スマートな言い回しで奢られ上手を目指そう

社会に出れば頻繁に遭遇する「奢る」「奢られる」の場面、そんな時周りに差をつけるのが「奢り方」「奢られ方」です。ご馳走してもお礼が無かったり、誘い方の敬語が誤っていて押しつけがましいものであったりすると、せっかくの機会が台なしになってしまいます。

そんなことにならないよう、「奢られるとき」そして「奢るとき」のマナーと、正しい敬語でのお礼の仕方や誘い方を頭に入れておき、「奢られ上手」「奢り上手」になりましょう。

初回公開日:2018年02月13日

記載されている内容は2018年02月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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