「お話を伺う」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現
更新日:2024年10月02日
お話の部分はともかく、「伺う」の部分は話を聞くだけではなく、訪問する、訪れるといった言葉の敬語として使用することがあります。悪い例としては「今度そちらに伺うので、お話を伺います」というような書き方をしてしまうことがあります。
これでは見た目や語感が悪くなってしまうので、話を聞くことと訪れることを一緒に伝えたいときなどは文面を工夫する必要があります。下記はメールにおいてお話を伺うの使い方に対しての質問のアンサーの一つです。
語彙を謙譲語に変換した上で、更に“お”を付けるのが丁寧すぎるように思えます。確かに表現として柔らかくなるのですが、会話上では特に違和感なく流れたとしても、メールではまどろっこしく感じてしまうのではないでしょうか。
ここはもうシンプルに、貴社にてお話を伺わせていただきたく考えておりますが、ご都合は如何でしょうか?辺りが良いのではないかと思います。
出典: https://okwave.jp/qa/q7686504.html |
お話を伺うの例文
「お話を伺う」が敬語であることや使い方についてなどを説明しましたが、具体的な使い方の例が無ければ分かりづらいでしょう。そこで、具体的な例文をいくつかご紹介します。
お話を伺うことができ大変勉強になりました
「お話を伺う事ができ大変勉強になりました。」はすでに話を聞いた後に話をしてくれた相手に対して敬語でお礼を述べる場合の例です。状況としては公演や会議、あるいは勉強会のような場で、目上の人から話を聞いたときに使う例です。
また「本日はお話を伺う事ができ大変勉強になりました。ありがとうございます。」と言ったように「本日は」や「ありがとうございます」のように日時や礼などの言葉もつけて使うこともあります。
お話を伺う機会をいただきありがとうございます
上記の「本日はお話を伺う事ができ大変勉強になりました。ありがとうございます。」と似ていますが、こちらがすでに話を聞き終わった時に使うのに対して、「お話を伺う機会をいただきありがとうございます」は話を聞く前にも使う事ができます。
それは「お話を伺う機会」までが一つの塊となっているためで、後半のありがとうございますと合わせることで、機会そのものに対して敬語で感謝を述べる文となっています。また、「機会」を得たことを相手に感謝する言葉なので、話を聞いたあとに使うことも可能です。
お話を伺うのを楽しみにしております
「お話を伺うのを楽しみにしております」は上記2つと異なり、いまだ起こっていないこと(話を聞くこと)について敬語で楽しみにしていることを相手に伝えるときに使います。例としては明日上司や先生と言った目上の人と話を聞く予定があり、そのことを楽しみにしているということを敬語で伝えると言った状況で使用します。
お話を伺いたいです
話を聞きたいという希望を伝えるときは「話を伺う」ではなく「話を伺いたい」と言った表現に変化しますし、「伺いたく存じます」や「伺えますか」といった表現もあります。
相手の立場や年齢によって「伺いたく存じます」や「伺えますか」などのニュアンスを変えるようにするのがおすすめです。
「お話を伺う」を別の敬語で表現するには?
「お話を伺う」は話を聞くことの敬語表現であり、丁寧語+謙譲語の文です。丁寧語+別の謙譲語や丁寧語+尊敬語などに置き換えるなどすることで、別の敬語で表現することが可能です。例としては「お話を拝聴する」や「お話をお聞きする」がありますが、後者はおが頭につく言葉が続いているため適切とは言えないでしょう。
また「お話」の部分を変える場合は「ご意見を伺う」のような表現が可能です。お話・伺うの両方を別の敬語に変更する「ご意見をお聞きしたい」と言ったもので表現することができます。
「お話を伺う」と似た意味を持つ敬語
「お話を伺う」に近い意味を持つ言葉としては「お話を拝聴する」や「ご意見をお尋ねします」などがあります。お話に似た敬語は特になく、状況によって「ご意見」などと言い換えることが可能です。
伺うについては「お尋ねする」「拝聴する」「傾聴する」があります。しかし、「尋ねる」は質問するという意味を持ち、「傾聴する」は耳を傾けるという意味の言葉なので、「拝聴する」のほうが意味としては近いものとなります。
初回公開日:2018年02月20日
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