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「ほとんど」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年03月03日

皆さんこんにちは、今回は「『ほとんど』の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例」と題して「ほとんど」という言葉の意味やその敬語表現、また用例についてさまざまな観点や分野からご紹介します。「ほとんど」という日常用語を敬語に直すと、どうなるのでしょうか。

「ほとんどない」という言葉の意味は、先にご紹介しました「ほとんど」の意味から「全部ではないが、そのおおかたがない」や「大部分がない」といった、「わずかしか残っていない」という表現になります。

・先日にご用意させていただいた食料も、現在ではわずかしか残っておりません。
・以前にいただきました配給も、今では残り少なくなっております。
・彼の主張することは、九分九厘、正しい内容です。
・全般的に眺めてみると、この国の財政はわずかしか残っていないと推測できます。
・往々にして、発表内容は否定される傾向にあります。

この場合でも「ほとんど」という言葉を直接使わず、別の「ほとんど」の意味合いを持つ言葉を用意して表現します。「往々にして」の意味は「そのときどきで」ということを指し、「ほとんどいつも」の意味合いになります。

「ほとんどの場合」という場合の敬語表現

日常会話でもよく見られる「ほとんどの場合」という表現ですが、この場合も「ほとんど」という言葉を使わず、その「ほとんど」の意味合いを持つ別の言葉(敬語)によって表現されます。

・多くの場合は、従来持っていた目的を見失うことがあります。
・たいていの場合はそのようになります。
・おおかたの事情を覗いてみると、そのように言えるでしょう。
・これらの経過を踏まえると、総じてその結論に達するようにうかがえます。
・どんな実験報告でも、一体にしてこういう結果に落ち着いています。

この場合でも「ほとんど」の意味合いを持つ別の言葉が敬語として取られ、その敬語表現に見合う形に文章全体が直されます。

「ほとんどしない」という場合の敬語表現

敬語表現に限らず、言葉というのはその全体的な意味合いや流れによって、その言葉のあり方を変えます。「ほとんどしない」と言う場合でも敬語で表現する際には、その「ほとんどしない」と話体を崩した上で別の表現が取られます。

・そうした動作は原則としていたしません。
・総体的に見て、その動物の行動にはそんな習性は見られません。
・実験材料を選ぶ際には、押し並べて自然物を採取する場合が多く見られます。
・彼は至って勉強をしません。
・彼女はまず電話をかけません。
・食事をするときの彼らは、九分九厘、帽子を脱いでいます。
・英語の参考書を選ぶ際には、単価を見積もって買うという仕方はおよそしません。

「ほとんどしない」という言葉を別の表現に変え、その文章表現そのものも敬語に見合った表現に置き換えます。

「ほとんど」の別の敬語表現例

先述までに「ほとんど」という言葉の意味合いを示す同義語表現の例をお伝えしましたが、これらは一般的に「ほとんど」の敬語表現の例として使われています。その「ほとんど」という表現を使う状況や場面において、他にもいろいろな「ほとんど」を示す言葉があります。

「ほとんど」の別の敬語表現例
・おおよそ
・七分どおり、八分どおり
・全般的に
・近似値からすると
・あらましを言えば
・概略としては
・一般的には
・基本的には
・多くの場合はそれに準じて
・規則的に言えば
・確実性をもって言えば
・もとより
・大体的には
・大部分は
・つゆほど

他にもありますが、「ほとんど」の意味を全体的に眺める上で、「多くの場合」や「わずかにしか」などといった意味合いを連想させる言葉が並びます。

「ほとんど」の類義語の敬語

「ほとんど」という言葉の意味を根本的に言えば、「そのうちの多くは費やされ、現在ではわずかにしか残っていない」という、「多く」と「わずか」という2種類の表現があります。

この「ほとんど」の意味合いに対照させる形で敬語表現を考慮する場合、その2種類の意味合いを引き出す言葉をまずピックアップしておき、それらの言葉を敬語表現に直すことによって「ほとんど」の別の敬語表現やその類義語が見つかるでしょう。

【「ほとんど」の類義語の敬語】
・たいてい
・押し並べて
・原則として
・総別
・総体的には
・多くの場合
・一般的には
・九分九厘
・七分どおり
・大部分は
・あらかた
・まず
・ざっと見繕って
・大ざっぱに見て
・ふつうは

「ほとんど」という言葉の敬語表現やその用例を把握しましょう

いかがでしたか。今回は「ほとんどの敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例」と題して「ほとんど」という言葉の意味やその敬語表現と用例について、多角的な情報をもとにご紹介しました。

敬語表現というのは多くの場合、その敬語に見合った形の文章全体の表現において認められ、「ほとんど」という言葉が別の言葉に置き換えられて敬語として扱われるなどの変換的表現も、多くの日本語表現において見られています。

敬語というのは「相手に対する礼節をわきまえ、自分の立場や姿勢を低めて相手に敬意を表する言葉や表現」を指し、そうした敬語表現を示す場合には言葉だけを変えるのではなく、その言葉を含む文章・口語表現の全体を変えて「敬意を示す工夫」をしましょう。

初回公開日:2018年02月15日

記載されている内容は2018年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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