「どなた」の敬語表現・どなたの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年07月26日
「どなた」という表現
誰かわからない相手に対して使うことばは、それがどんな相手でもいいように、なるべく丁寧な言い回しをしておくことが望ましいです。念には念を入れておくのが、できる社会人への第一歩と言えるでしょう。
敬語のなかで不特定の人物を示したいときには、「どなた」ということばをよく使います。しかし、敬語で「どなた」という表現をする機会はなかなかないため、使い方に自信がない方も多いのではないでしょうか。
今回は、敬語での「どなた」の使い方について解説し、「どなた」の類語についても合わせて見ていきます。人物を特定したいときでも、相手に失礼にならずに使うことができることばであるため、使いこなせるようにしておくととても便利です。ぜひ参考にしてみてください。
「どなた」の敬語表現
「どなた」という言い方はそれだけで、丁寧な表現の意味を含んでいます。そのため、これだけで敬語として、相手に配慮した意味合いをもつものとして使用することが可能です。そのため、とても便利なことばでもあります。
「どなた」の敬語での使い方
まずは、敬語での「どなた」の基本的な使い方について見ていきましょう。基本的な使い方さえ理解すれば、ほかに難しいルールなどはほとんどありません。
敬語の種類
敬語で不特定の人を示すときには、ほかにも言い方はさまざまありますが、「どなたですか」「どなたでしょうか」ということが多いです。「どなた」という言い方をしておけば、仮に「どなた」にあたる人物が目上の人だった場合でも失礼にあたることはありません。社内の人に対して使うこともできますし、お客様に対してや公共の場でも堂々と使うことができます。
基本の使い方
何かについて人物を特定したいときに、「誰ですか」という意味合いで「どなたですか」と言えばOKです。語尾を「どなたでしょうか」とすればより丁寧な言い方になります。
「わたしです」と返答があった場合は、「○○さんですか」「○○様ですね」などと丁寧に名前を呼び直すようにすると印象がいいでしょう。もしも誰からも返答がないときは、「何度も申し訳ありませんが」ということばを添えてから、再度「どなたですか」と全体に声をかけるのがおすすめです。
メールでの使い方
「どなた」は敬語でメールを作成するときにも使用することができます。「○○の件は、どなたが担当されますか」などと、文中で用いることが可能です。
また、会議やイベントの要綱の参加者欄に「どなたでも参加できます」などと書くこともできます。「誰でも」とするよりも「どなたでも」としたほうが、敬語の丁寧な感じが出やすいためおすすめです。
社内での使い方
社内であっても、目上の人や不特定多数の相手に対して「誰ですか」という意味合いのことばを投げかけたいときは、「どなたですか」という言い方をするのがおすすめです。
会社にもよりますが、社内では堅苦しい態度を取りたくないというような場合であれば、「誰」という表現でも問題ないこともあります。とはいえ、目上の人がたくさんいる場合は「どなた」を使用するのが無難です。
自分では「それくらい問題ないだろう」と思っていることが、ほかの相手は「だめだ。問題だ」と思っていることも、とくに社会にでてからはすくなくありません。無用なトラブルを生まないためにも、丁寧にできるところは丁寧にしておくに越したことはありません。
「どなた」を敬語表現するときの例文
敬語で「どなた」を使用する場面はたくさんあります。
たとえば、会議室で忘れ物を見つけたら、「このペンはどなたの物ですか」と声をかけることができます。また、「次の会議にはどなたがいらっしゃいますか」と取引先の会社の社員に対して質問するときにも使用します。「どなたかご紹介者の方はいらっしゃいますか」などと、お客様に対して問いかけるときのも使うことが可能です。
同じ会社のなかの相手に対しても、取引先やお客様に対しても使うことができることばであるため、一度覚えてしまうととても便利です。「誰ですか」と言うよりも社会人らしさが出ることばであるため、ほかの敬語と合わせてきちんと使えるようにしておきましょう。
初回公開日:2018年02月14日
記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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