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「もう一度言ってください」の敬語表現・使い方・別の敬語表現例

更新日:2024年02月21日

「もう一度言ってください」という言葉はある程度日本語を理解している人から見ると、本当に使って良い言葉なのかどうかちょっと戸惑うことがある敬語となっております。この「もう一度言ってください」という敬語は使っていのか、言い換えるとどのような言葉になるのでしょうか。

「もう一度言ってください」は敬語表現としてある程度はまとまっておりますが、この言葉はまだまだ敬語表現としては不十分なので、いくらか別の敬語表現に置き換える必要があります。

「おっしゃっていただけますか」が正解

この「もう一度言ってください」を正しい敬語表現にする場合には「恐れ入りますがもう一度おっしゃっていただけますか」、とするか「恐れ入りますがもう一度おっしゃってもらえますか」とした方が良いでしょう。

「ください」という言葉は実は命令形

「もう一度言ってください」「少々お待ちください」「教えてください」「その場合には○○しないでください」といった表現は社会人でも当たり前のように使われる言葉となっていますが、実は丁寧な敬語に見えてこれらはすべて命令口調です。ひどい言い方をすれば「ちょっと待ってろ」「教えろ」「○○するな」に近いものがあるということです。

命令形の言葉はたとえ敬語表現にしたとしても、威圧感があるので嫌われる傾向にあります。特に言葉遣いに厳格な人ほど「もう一度言ってください」といった表現を嫌うでしょう。「おまえに命令される筋合いはない」と怒られる可能性すらあります。

要望や指示があるのなら命令口調は駄目

敬語表現を使えばとりあえず問題ないと考えてしまうのが社会人になりたての人です。特に敬っているという気持ちがしっかりと伝わるのであれば、言葉遣いについてほとんど厳格に注意しない環境にいた人の場合はその考え方とその考え方に即した言葉さえあれば乗り切れてしまいます。

ただし、ある程度言葉遣いを正された環境にいた人は、部下や年下の命令形の言葉をかなり嫌います。しかし、「もう一度言ってください」といった命令形敬語を嫌っているのかどうかは見た目ではわかりませんので、最初から命令形敬語を使わないで依頼系の敬語にしたほうが良いでしょう。

具体的には「もう一度言ってください」ならば「もう一度おっしゃっていただけますか」といったはてなマークがつくような言い方に変えます。「少々お待ちください」ならば「少々お待ちいただけますか」とした方が良いでしょう。

緊急事態の時は命令形敬語の方がいい

ただし、本当に緊急の状態であり非常に急いでいる状況ならば依頼系の敬語表現をする必要はありません。そんな状況では「~していただけますか」なんて悠長なことは不可能です。この場合には「もう一度言ってください」とか「すぐにお願いします」と断言できる命令形を使った方が良い場面となります。

ただし、これは緊急時の対応となりますので普段は自分で決めたと思うことができる依頼系の敬語を使うようにしましょう。つまり「もう一度言ってください」という言葉は実はそこまで使える敬語ではないということです。

基本的には「恐れ入りますがもう一度おっしゃっていただけますか」とするか「恐れ入りますがもう一度おっしゃってもらえますか」と言った敬語表現に切り替えて「もう一度言ってください」は封印した方が良いでしょう。

「もう一度言ってください」という敬語は使いにくい

敬語表現にも色々とありますが、命令形の敬語表現というのは実は使い勝手がかなり悪いです。というのも、この命令形の敬語表現はたとえ丁寧な表現であったとしても急かされているというマイナスイメージや命令されているというマイナスイメージが発生しますので、人によっては著しく嫌う傾向にあるからです。

しかし、嫌っていたとしても「私はそのような敬語表現は嫌いです」と切って落とす人はいませんので、最初から「もう一度言ってください」という表現は封印した方が安全ということになります。自分が上司となって部下に対して使う場合には問題ないですが、相手がお客や上司の場合には使えないと考えましょう。

初回公開日:2018年03月06日

記載されている内容は2018年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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