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敬語「ご提案」の意味・使い方とは?例文や言い換え表現も解説

更新日:2024年02月21日

「提案」という言葉は普段もたまに使うけど、「ご提案」というビジネス用語になると使い方が難しいと感じていませんか?本記事では「ご提案」の意味や使い方をわかりやすく解説します。「ご提案」を正しく使いこなしてビジネス文書に差をつけたい方は、ぜひお読みください。

  • 弊社の予算案をご提示いたします。

「打診」

「打診」には「意見を相手に投げかける」という意味があります。この場合は「提案」に近く、言い換えとして使うことがあります。

ただし厳密には「考えを確認する」「事前に相談する」など、「探る」意味合いが強い言葉です。また「ご」などの接頭語はつけられず、丁寧語にできません。

このため、先方に「打診させていただけますか」などと言う場面もなくはないですが、社外でも親しい間柄の相手にとどめるのが無難です。

  • A社には私から打診します。
  • しかしB社から、もっと安くできるかもしれないと内々に打診がありました。

このように社内で同僚や上司宛であれば、「提案」の言い換えとして成立します。

敬語「ご提案」の丁寧表現

「提案いたします」の時点で敬語ですが、「ご」がついた「ご提案」は単語だけで丁寧語になるので、「ご提案いたします」なら十分に丁寧です。

それでも大きな取引先や社長宛の場合は、ふさわしい丁寧表現を使うべきです。「ご提案申し上げます」など謙譲語を加えるのがポイントで、さらに丁寧にするなら以下のようになります。

  • 再度ご提案申し上げたいと存じますが、こちらの新企画ではいかがでしょうか。
  • ご提案させていただきたく、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

上は先にお伺いを立てる前置きがある丁寧な話の運び方です。下は「させていただく」「お願い申し上げます」という謙譲語をくどくない程度に追加しています。

なお今では一般的な「させていただく」は、二重敬語なので本来は避けるべきですが、文化庁の「敬語の指針」では「相手の許可を得て行い、その結果恩恵がある」場合は使って良いとされています。

ビジネスではそれに当てはまる場面も多くあまり問題にされませんが、使い過ぎると読みにくくなるので注意しましょう。

また先方の提案への感謝をより丁寧に表現する場合は、「賜る」など非常に丁寧な言葉を加えましょう。

  • この度は貴重なご提案を賜り、まことにありがとうございました。

出典:「敬語の指針」|文化庁
参照:https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf

敬語「ご提案」の英語表現

英語においても「提案」は頻繁に使用され、ビジネスでは欠かせない表現です。ただし英語の場合は、日本語のように敬語表現としての「ご提案」は厳密には存在しません。

そのかわり敬語に近いニュアンスで相手に伝える表現は存在します。また、同じ「提案」を指し示していても、場面やニュアンスに応じて使用する単語が異なります。

それぞれの意味と使い分けについて、英語でのコミュニケーションにおいても正しく先方にご提案ができるようインプットしておきましょう。

「suggest」

日本語の「ご提案」よりは軽い意味合いの言葉が「suggest」です。社外よりは、同僚との打ち合わせなどでよく使います。

suggestは「提案」を意味しますが、謙虚に相手の意見を尊重しつつ申し出るニュアンスがあります。日本語の敬語のように丁寧に提案をしたいときは、「May I suggest?」など、Mayを使用した疑問形にすると、控えめな印象をだすことができます。

「propose」

proposeは提案書や企画書(proposal)を提出したり、プレゼンの時に使う言葉です。強く意見を通したい時に使うため、日本語の「ご提案」に近いのはこちらです。なお結婚の「プロポーズ」や、行政案件の企画提案者を選定する「プロポーザル」の語源でもあります。

suggestと比較すると能動的で、「ぜひ自分の企画を通したい」という意思を伝える際に向いています。

敬語「ご提案」の意味や使い方を理解して正しく使いましょう

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初回公開日:2018年02月19日

記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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